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個別メモ
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【第1927回】 今日も論文チュートリアルか?(2011年7月14日)
- 日曜に手入れして出た枝葉を回収場所に出してから自転車で長野駅へ。耐えられないほどではないが暑い。この分だと,前橋は耐えられないほどかもしれない。前橋駅からバスにするか?
- 柏野さんの「詐欺ビジネス」というご批判にも一理あるが,電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について(経産省)の概要2(pdfファイル)をみると,発電容量の下限は定められていないので,この法案が各建物レベルの屋上太陽光発電パネル化へのインセンティブになるという側面はあるだろう。孫正義氏は,岩波『世界』6月号に寄稿した「東日本にソーラーベルト地帯を」と題した小論において,日本でいま議論されている「10年間余剰電力を買い取り」ではなく,欧米並みに民間が競い合って市場を作っていくために「全量を20年間1 kWhあたり40円で買い取りにせよ」と主張していることから,自社だけが儲けようなどとは考えておらず,政府の金を使わずに再生可能エネルギーのインフラを充実させるための方策として提言しているのだと思う。今回の法案は孫氏が主張するのに比べると電力事業者の買い取り義務が弱く,効果も限定的と思われる。どうせやるなら,孫氏が提案するレベルまで買い取り義務を負わせた方が(それでは電力事業者がやっていけないとか国民へのサーチャージ負担が大きくなりすぎるというなら,いっそ電力事業はすべて国営化してしまえば事業者間の買い取り費用の負担の不均衡などという問題も生じなくなるが),再生可能エネルギー普及のインセンティブとしては実効が上がると思う。
- 【駒ヶ根に想う】というブログの先週のエントリは,信州では名案かもしれないが,前橋では無理だろうなあ。夜でも暑いし。この時期になると,毎年,長野からの新幹線通勤は悪くない生活かもと思う(極寒の冬は辛いが)。
- 14:50頃,今日も館内放送で,「電力警報が危険レベルに達しました。不要な照明を消してください」というアナウンスが流れた。3月末の計画停電実施後からずっと,今日みたいに晴れた日の昼間は照明はつけていないし,クーラーもできるだけつけないようにしているので,自分のいる研究室はこれ以上どうしようもないわけだが,未だに「不要な照明」を点けっぱなしにしている研究室などあるのだろうか? 節電のためということでは,3月末以降,配布資料など重い荷物を抱えていない限り,一人ではエレベータも使わないことにしているが,公衆衛生は5階なので最初はふうふう言っていたが,最近は慣れたのでどうということもない(駆け上がってくると息は切れるが)。気がついてみれば7月中旬で,かなり夏本番の暑さが襲ってきているわけだが,この程度の節電努力で済むならばさほど無理なく持続可能だと思う。このまま乗り切れればいいが。
- 眠気覚ましのため,主にメモからの採録により,書評ページを更新した。しかし昨日読了した山本太郎さんの本については,いろいろ調べなくては書評が書けなかった。テーマ的に研究の一部だからまあいいだろう。
- NHKがネット配信も受信料の範囲であるとした報告書の件については,/.JのこのACさんの読み筋が卓見かと思う。とくに一般視聴者が心配する問題ではなかろう,たぶん。
- 鎌田實さんのブログで触れられている,定時制高校の先生がいう「進学校」は,きっと中途半端な進学校なのだと思う。たぶん,教科書通りで良かったら読めばわかるんだから,本当の進学校の生徒には教師は要らないことになってしまう。少なくともぼくが通っていた頃の開成中学・高校では教科書なんて使ったことがない。ほぼすべて,先生の自由裁量であったと記憶している。中学1年の国語で今村俊介先生が1年(いや,1学期だったか?)かけて読み解いたテキストは,本多勝一『極限の民族』(朝日新聞社)だったし,生物では校庭の植物を観察しながら妙に細かく植物名を教えていただいたし(おかげで今でもハナゾノツクバネウツギとかサンゴジュとかわかる),吉田先生や大竹先生の数学の問題は,ほとんどが独自のものだったと思う。吉田先生の幾何は,テキストなど無く,出題も解答も板書をしながら口頭で解説されるだけだったので,出典があるのかないのかさえわからない。まあ,そういう教育を受けてしまったから,自分で授業をする時も,オリジナルのコンテンツを作りたくなってしまい,毎回準備に時間がかかるわけだが。話を戻すと,たぶん教育については鎌田さんがブログに書かれている「原発の安全神話をつくりあげることではなく、原発にはリスクがあるということをきちんと子どもたちの教科書に書き、しかも人間はミスをする動物であることを子どもたちに教えながら、リスク管理や災害対策を教えていく」ことよりも,情熱をもって教えたいことがある,いい授業ができる教師を育てることが大事なんではなかろうか。先生が自らの見識で『雪とパイナップル』をテキストとして授業する方が,教科書の副読本として採用されたから決まった使い方で教えますというよりも100倍面白い授業ができると思う。
- 結局論文チュートリアル学生の質問は来なかったが,地域保健実習学生は何人も相談に来た。一通り仕事の区切りがついたところで研究室を出て,バスで前橋駅へ。20:32の上野行きで高崎へ着くと,乗継ぎ待ちが45分ほどあるので,SUBWAYでフィリーズステーキアンドチーズを買って晩飯にした。
- 帰宅すると,数日前に注文したPLE2473HDSがもう届いていたのでセッティングした。DVI-D接続で1920×1080の解像度にすると画面が広くて隅々までクリアに見えていい。壁紙がちょっと困ったが,最近のデジカメ写真は4000×3000で撮っているので,それを上下トリミングしてから使うことで解決した。IrfanViewからSet as wallpaperするとき,centeredにすると中心付近だけが妙に拡大されて表示されるし,stretchedにするとアスペクト比がおかしいので妙に横方向に伸びた画像になってしまうし,stretchedのaspect ratio維持にすると左右に空白ができてしまうので,加工しておく必要があった。
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