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【第2142回】 シラバス作成など(2012年3月16日)
- 自転車で長野駅へ。人口情報メーリングリストの移設準備を始めた。他にも群馬と神戸の両方の教務仕事が山積み。
- アート引越センターから段ボールの山が届いた。これに本を詰めていくのかと思うと,見込まれる作業量の多さにうんざりするが,仕方が無い。
- showさんがR本をたくさん紹介していた。カテゴリカルデータ解析は買っておくべきかも。しかし,いま一番期待しているのは,久保さんの岩波本だな(久保さんは,共立から粕谷さんが出す予定の本も薦めているので,それも含めて)。授業に使うものとしてはEZR本。
- 熱帯医学会お知らせメールがあり,2年に一度のRSTMHの大会と,4年に一度のICTMMに,日本からも奮って参加してくださいということだった。後者はリオにも行きたいので演題を出したかったがAbstractの締め切りが昨日だったしなあ……と思っていたが,今月末まで延びたようだ。しかしRSTMHの方は5月末締め切りなので,より余裕がある。ソロモン研究で出すなら,リオよりロンドンの方が可能性高いなあ。
- シラバス作成のため,テキストに使えそうな本をアマゾンで検索してみた。柳川先生の『疫学ノート』というのは,安いし,いいかもしれない。とりあえず注文した。
- GF3のダブルレンズキットは,いつの間にかアマゾンで3万5千円を切っている。そろそろGF4(?)が出るのか?
- 復路新幹線で,國井修『国家救援医 私は破綻国家の医師になった』角川書店,ISBN 978-4-04-110076-9(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。ミャンマーもソマリアも大変な状況だが,そこで踏みとどまって援助を続けるには,これくらい確固とした意志が必要なのだろう。しかし軍事費には金をつぎこみながらimmunizationの物資をほとんどユニセフに頼るミャンマー政府とか,救った命が少年兵となって不幸の再生産をもたらす可能性とかいったことを考えたら,大変な矛盾や苦悩と向き合いながらの仕事になっているはずで,その辛さは想像を絶するものだろう。人類生態学者のぼくとしては,システムとしての将来を考えつつ,長期的に付き合う覚悟無しには行動できないのだけれども,「それでも目の前の命を救わないわけにはいかない」と行動できてしまう國井先生は,やはり医師なのだなあ,と思う。ただ,国際機関でこういう仕事をしている人は,今のところ医師ばかりだが,実は必ずしも医師でなくてもいいと思う。人類学的な視点をもった国際保健の専門家は,もう少し活躍できてもいいはずだ。しかし,ともかくも,この本は国際保健の議論のきっかけとしては宝の山なので,シラバスに参考書として書いておこう。
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