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公衆衛生学実習

Latest update on 2024年5月25日 (土).


1.本実習の位置づけ

本実習は,カリキュラム上,前期の講義「環境・食品・産業衛生学」に対応する実習であるが,これまで伝統的に学生がグループ実習として自主的に実習課題を決めて実施し,最終発表を相互評価するという形で進められてきたので,本年度も基本的にはそのスタイルを踏襲する。また,大気と水と産業衛生についての課題調べ,発表,討論と機器校正,滴定,共洗い,吸光度測定と検量線作成といった,定量分析の基本技術の習得を目指した実験・統計解析も実施する。

実習テキスト(11月10日に微修正しました)を各自ダウンロードして予習しておくことを推奨する。

事前学習やグループ学習,提出物がかなり多いので,覚悟して臨まれたい。後述するように,グループ実習では,(予算の制約はあるが)かなり多様な課題が許容されるので,各自の自主性がこの実習を成功させるかどうかの鍵である。

Covid-19の感染状況によっては,以下の予定は変更される可能性がある(→BEEFPLUSを適宜チェックしてください)。

2.班分け

前半に課題別討論と基本実験を行う際はA,B,Cの3班に分かれる。後半で自主的に決めた課題についてのグループ実習を行う際は各班をさらに2つずつに分ける。班分けについては個人名が含まれているため,BEEFからダウンロードできるテキストにのみ掲載してある。

3.授業予定と場所

初回はオリエンテーションのため、全員F306に集合すること。

グループ実習については,適宜調整する。時間内は,F306,E503,E501,E802が利用できる。

(10月13日更新)10月17日から10月31日までのテーマ討論と基本実験の回は、水の班はE802に集合してテーマ討論、実験はE501で行う。大気の班はF306に集合してテーマ討論、実験はF306、屋外、及びE501で行う。産業保健の班はE503に集合し、テーマ討論も実験もE503で行う。

グループ実習のスケジューリングについてはBEEFPLUSを見てください。

日付時限A班B班C班
10月3日オリエンテーション,グループ実習テーマ紹介
グループ実習課題検討(班ごと)
10月10日グループ実習方法論の検討(班ごと)
グループ実習実施計画作成(班ごと)
中澤確認後解散→必要物品発注
10月17日大気・環境問題討論水討論産業保健討論
大気・環境問題実習水実習産業保健実習
10月24日産業保健討論大気・環境問題討論水討論
産業保健実習大気・環境問題実習水実習
10月31日水討論産業保健討論大気・環境問題討論
水実習産業保健実習大気・環境問題実習
11月7日3・4実験データの統計解析入門(演習)(サンプルデータCSV形式:二酸化炭素二酸化窒素クロスオーバーデザインによる産業衛生実験粉塵・騒音・車台数二酸化窒素濃度計算のための検量線用データ総硬度
11月14日3・4グループ実習(6班別々に;3密を避けるため,スケジューリングが必要なので,各班希望スケジュールをメールで中澤に送付すること)
11月21日3・4グループ実習(6班別々に;3密を避けるため,スケジューリングが必要なので,各班希望スケジュールをメールで中澤に送付すること)
11月28日3・42回で終わらなかった場合:グループ実習、終わっていればプレゼンファイルまとめ
12月4日3・4まとめ・プレゼンファイル提出期限
1012月5日3・4成果発表会

グループ実習はこの時間帯に限らず,グループごとに進めてもよい。適宜担当教員に相談すること。

4.提出物と成績評価

第3回から第5回は、3限に3つのテーマについての討論会を行う。大気、水、産業保健に関わる問題(予め提示するテーマから班内で分担)について自主的に文献調べを行い、A4で1枚の資料をまとめてBEEFPLUSにアップロードしシェアすること。各人約5分を持ち時間として発表し、討論を行う。討論のモデレータはTAが行い、各人について5段階で評価する。

討論会に引き続き、各テーマについての基礎実験を行う(出席を取る)のが基本である。

基礎実験個人レポートを(全部まとめて最終日までに)BEEFPLUSから提出すること。これについても教員が5段階で評価する。

後半はグループ実習となる。実習内容によっては正規の実習時間ではできない場合もあるため、出席はとらないが、積極的に参加して欲しい。

最終日は、パワーポイントなどを用い、班ごとに成果発表を行う。各班の持ち時間は25分以内とする。プレゼンテーションファイル(各班員がどの部分に貢献したかを明記すること)を予め中澤教授にメール添付で送付すること。グループ実習についての評価は,(1)グループ実習への貢献度,(2)配付資料と成果発表,討論について教員が評価(班単位の評価)する。

成績評価は以上を総合して行う。

5.これまでのグループ実習テーマの例

商品試験のようなテーマがダメというわけではないが,あまり推奨しない。水,空気,産業保健の基礎実験を発展させるようなものを期待する。

グループ実習で細菌培養をする班が多いので、コロニー数のカウントに使うと便利なソフトとして、IrfanViewImageJをリンクしておく。

2022年度
「日焼け止めがUV-Aにどのくらい遮断効果があるか」「マスクの通気性」「六甲川および都賀川の水質調査」「調理器具と細菌」「日焼け止めの効果実験」「素材とUVカット機能の関係性」
2021年度
「添加物による食品保存への影響」「素材・繊維による紫外線透過度の違い」「水の硬度と泡立ち」「パソコンの作業環境とストレス・集中力・視力の関係」「手指衛生と食品の安全性」「ハンカチと菌」
2020年度
「一番長持ちするおにぎりの条件とは」「空気濃度測定から見る大気汚染」「マスク着用時の影響」「様々なアルコールによる手指消毒」「アルコール濃度の違いによる殺菌効果を比較する」「繰り返し使用可能なマスクと洗剤」
2019年度
「菌と金」「材質によって紫外線の反射率は異なるのか」「ペットボトル飲料の細菌繁殖」「家庭における食器洗浄の除菌効果」「食器用スポンジの汚れについて」「メガネの汚れ」
2018年度
「睡眠時間とストレス値,作業効率の変動」「音楽と騒音の境目」「人間と色」「手洗いの種類について」「物質の抗菌作用」「日傘のUVカット」
2017年度
「MASK」「保湿効果,カネに頼るか? 知恵に頼むか?」「電磁波と共に~スマートフォンに潜む危険~」「ハンドクリームの保湿効果~ハンドクリーム使用による水分と油分の関係について~」「手洗いの効果」「髪は女の命! ~ヘアケアで髪質はどう変わる?~」
2016年度
「朝食を抜くと能力は落ちるか」「さまざまな方法の違いによる歯垢除去効果の比較」「中身と容器の材質によって飲料容器を放置した場合の細菌繁殖は変わるか」「周囲の音で暗記力と集中力は変わるか」「手を洗った後どうすれば手を清潔に保てるか」「日焼け止めクリームは本当に表示されているほどUV-A とUV-B をカットできるのか」
2015年度
「スマホvsトイレ汚れ」「ヒートテックの保温効果」「賞味期限と消費期限」「水の浄化」「コンタクトレンズの汚れ」「水素水の肌保湿効果」
2014年度
「布団の除菌方法の有効性」「ファブリーズの消臭効果」「手の洗い方」「何度で菌はいなくなるか?」「外干しと部屋干し」「電磁波の測定」
2013年度
「不快指数とは?」,「光の種類による消毒効果」,「川の水質調査」,「3秒ルールの有効性」,「JINS PCの効果について」,「身の回りの細菌と食中毒」
2012年度
「体温上昇」,「真の清潔とは?」,「匂いとストレスの関係」,「集中力の高め方」,「紫外線から肌を守れ!!~UVカット繊維は万能!? 乙女の敵紫外線~」,「ドローイング法とEMSによる腹部脂肪減少効果の比較」
2011年度
「身近な電磁波の危険性」,「上から化粧水」,「放射能汚染の実態」,「食品の抗菌効果」,「油の酸化度」,「Mystery of Sleepiness」
2001年度
「嗚呼電磁波」,「暖房と換気」,「細菌の分布」,「紫外線の恐怖」,「衣服内気候の変化」,「生活排水の汚染について」
2000年度
「ペットボトルの細菌」,「うがい・手洗いの効果について」,「住宅と騒音」,「身の周りの照度」,「手洗いの効果について」,「換気の重要性について」

6.オフィスアワー・連絡先

火曜日18:00~18:30,E707


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