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2002年12月のメモ
- 最終更新:
2003年 1月 6日 (月曜日) 00時13分
- 31日火曜日。メールを見たら,昨日付けで「ミニ地球」の会社から添付ファイルは手違いだったというメールが届いていて,30 KBほどのファイルが添付しなおされていた。この程度のサイズなら何とか理解可能だが,それでもExcel形式はいただけない。
- 29日日曜日。家事と年賀状書きの一日。昼間,管理委員会のA先生から電話をいただき,停電復旧後の一時的な不調だったらしいことをお教えいただき安心した。
- 28日土曜日は,午前中は娘を保育園にやってコンピュータ組み立て作業,午後は年賀状書き。捗らず。深夜にメールを受信した際,看護学部内のネットワークがunreachableになっていたので,管理委員会のMLに対処をお願いしてみた。
- 新大阪駅の公衆電話でメールチェックしたら,昨日,枝廣淳子さんのメールマガジンで知って,価格と購入方法について問い合わせメールを出していたミニ地球(要するにミクロコズムみたいなものを陸域生態系で見栄え良く作っているのだけれど,ミクロコズムほど密閉性は高くないような気がする。ただ,手間のかからない動的なインテリアとしては優れていると思う)の会社から返事が届いていた。が,この返事についてきた注文書.xlsという添付ファイルたるや4.2 MBもあり,公衆電話でダウンロードするのに10分以上かかってしまった。ミニ地球のデザインはセンスがいいのに,注文書をこんな巨大な,しかもMS Excel形式の添付ファイルで送ってくるとは非常に残念。はっきり言って迷惑メールに近い。2枚のシートからなっていて,1枚は価格表と問い合わせ先情報,もう1枚は罫線が入った注文書の書式なのだが,FAXで送るようになっているので,価格表と問い合わせ先情報はテキストで十分だし,罫線が入った注文書もテキストか,せめてhtmlかpdfにして欲しい。3 KBくらいで入る情報量だと思う。買う気をなくしそうだ。
- 山口駅まで全力で自転車を漕ぎ,ぎりぎりで17:48の山口線に間に合った。これから来年6日まで山口駅に自転車を停めておくことになるのでやや心配。小郡駅で週刊アスキーを買い,新幹線で読む。OpenOffice.orgが紹介されているのだが,多くの他誌と同様,浅い記事で不満(StarSuiteとOOoの違いとしてライセンスの問題からくる一太郎フィルタの有無に触れていないことや,OOoの日本語の扱いのまずさが2バイトコードをきちんと認識できない点に起因していてDeveloper Build 643Cではほぼ問題が解決していることにまったく触れていないことなど)。もっとも画面キャプチャが多く載っているので,初めて使おうという人にはそれなりに役に立つ記事かも。
- 金曜日は朝から質問紙の最終的な版下完成版を打ち出し,印刷,折り曲げて封筒詰めなど。昼過ぎに終了。昼食は朝急いで茹でたスパゲティミートソース。その後は届くメールに返事をしながら統計処理ソフトウェアRについてのTipsに追記。作図環境としてのRとOOo-Drawの組み合わせは無敵といえよう(PowerPoint形式で欲しいという要望が突然降ってきてもDrawファイルをImpressに読み込んでppt形式で保存すれば大丈夫だし)。その後,人口学研究の最新号が届いたので,研究業績を更新。
- マクロデータをちょっと分析。Rのidentify()という関数を使ってプロット上で個々のデータがどの市町村のものであるかをマウスで選択表示するやり方がわかった。これは探索的データ解析に物凄く有効(たぶん後でRについてのTipsにまとめておくべきだろう)。調子に乗って作業を進めていたのだが,午後になって急ぎの仕事が何件も舞い込んできて中断。順序が違うのではないかと思うことがいくつか。慣行よりも論理的整合性を優先させられないのはコンコルドの過ちではないか?
- 深夜に統計処理ソフトウェアRについてのTipsと人口学を若干更新してから,大寒波で雪が深々と降る中を帰宅。泥のように眠って8:00に起床し,ニンニクと玉葱とキウイフルーツと鶏肉をバターで炒め,ブラックペパーとケチャップで味付けした,我ながら何ともいえない味のする料理を作って朝食(+昼食用にランチジャー詰め)。研究室に来て高齢者医療費にかかわるマクロデータの整理を再開。
- 水曜日は解凍しておいた牛肉サイコロステーキを焼いて朝食と昼食のおかずにした。仕事は宇部市での調査用のアンケート用紙を仕上げたり,そのための調査票の版権をもっているらしい販売業者との調整をしたりしてから,今年最後の情報ネットワーク管理委員会。委員会は1時間ちょうどで終わった。管理運営部会長のN先生が怪我をされたとは知らなかった。お大事に。
- CD-ROM版の辞書は,ISBNがついていても安いと備品扱いにならないとは意外だった。随分交渉したのだけれど諦めて需要費で賄うことになった。使い方は備品だと思うが。その後の会議にちょっと遅刻してしまった。メールへの返事に時間がかかるのは時節柄仕方ないか。今日も昼食抜き。晩飯も深夜にお茶漬けを食べたのみ。
- 新大阪駅内で新幹線に乗り換える途中,本屋でE.O.WilsonのConsilienceの翻訳が出ているのを見つけ,衝動的に買ってしまった。原書は持っているのだが,パラパラと眺めただけで放置しているうちに訳書が出てしまうとちょっと悲しい。
- 東京では本の原稿を直したものを打ち出して提出してから忘年会。酒も料理も(やや濃い目の味付けだったし太りそうなメニューが多かったが)美味であった。長野に戻って土曜から,妻子とともに2泊3日で友人の山荘へ。子どもたちが大騒ぎ。物凄いパワーだと思う。毎年楽しみにしている七面鳥の丸焼きも美味だったし,雪遊びなど(去年より雪が少なく,着いた日などは雨が降っていて驚いたが,それでも長野市内とは比べものにならないほど雪が積もっていたし,スキー場にも行ったし)親子ともども実に楽しく過ごせた。月曜の夜から急行ちくま号に乗り,再び山口へ。それにしても,我ながら呆れるほどJRの中で過ごす時間が長いと思う。
- 長野。朝食をとってから娘と一緒に保育園のクリスマス会へ。終了後,家でちょっとだけ仕事をしてから,人類生態学教室の忘年会に出席するため,新幹線で東京へ行く予定。晴れていて良かった。
- 新大阪駅のDANで小柴昌俊「心に夢のタマゴを持とう」(講談社文庫)を買って,急行ちくま号の車内で読了。高校と小学校と大学での講演録だが,小学生向けのものが最もすばらしい。活字サイズが大きいし総ルビの本なので息子にあげようと思う。
- 新幹線でエリック・シュローサー「ファストフードと狂牛病」(草思社)読了。日米欧における食の安全政策の現状を知るために良く調べられている報告だと思うが,消費者第一という考え方は危険な側面を含んでいる。「豚トントンの一生」が訴えることから消費者が乖離してしまったことがファストフード蔓延の原因の1つではないだろうか。それに,「それでも,人々は車を恐れて生活してはいない」と軽く片付けられている部分には不満。本筋でないから仕方ないが。
- 1月25日土曜日の日本行動計量学会の第78回行動計量シンポジウム「因果をめぐる統計的アプローチ」(pdf形式案内文)と,1月27日月曜日の統計学会研究部会「多重比較とその関連分野の総合的研究」は,どちらも東京であるのだが,面白そうだ。もっとも,月曜は講義をしなくてはいけないので,後者を聞きにいくのは無理だが。
- 人口学研究第31号が完成して,来週には手元に届くらしい。何だか本当に今年ももういくらもないのだなあという気になってきた。
- 昨夜のニンニクだらけの料理にキャベツとキムチを加えて炒め直し,キャベツと茄子で味噌汁を作って朝食に。元気が出た。歯は磨いたのだけれど,たぶん消えていないであろうニンニク臭を漂わせながら研究室に行ったら,偶然にも大きなリンゴを3つもいただいたので,早速1つ剥いて食べた。甘さが全体に広がっているようなリンゴでおいしかったし,それ以上に多少ニンニク臭を消せたであろうことが嬉しい。T先生に感謝。
- 昨日公開申請したReaDのデータが公開されていた。なかなか素早い。
- WinSCP 2.0 betaが16日付けで#106になり,インストレーションパッケージが出ていたのでダウンロードした。2.0は複数の接続条件を,デフォルトディレクトリを指定し,パスワードを暗号化してINIファイルに保存しておけるので,自分専用のマシンに入れておくには1.0よりも数段便利だと思う。
- ニンニクと玉葱を細かく刻んだものをバターで炒め,さらにニンニクの芽をザクザク切って追加し,豚肉細切れに胡椒を振って混ぜつつ炒め続け,豚肉に火が通ってからホクトのマイタケ(「きのこの唄」のCDプレゼント中らしい)を適当に切ったものを混ぜ込み,軽く醤油で味付けして晩飯のおかずにした。味は良かったが,きっと物凄いニンニク臭がしているだろう。たしかリンゴが消臭にいいと聞いた記憶があるのだが,手元にないので放置。
- 全学共通教育科目のシラバス提出が金曜締切りなので統計学のシラバスを作っている。1行当たりの文字数と行数が合っていればいいということなのでOpenOffice.org643CのWriterで作ることにした。FormatのPageでGridを指定したら,実に使いやすい原稿用紙フォーマットが簡単にできた。これはMS Wordよりも使いやすいと思う。……と書いたけれど,1つ欠点があった。Gridとして実装されているせいか,桝目が正方形なのだ。結果として,1行当たりの文字数を少なく設定したい場合は,ページ当たりの行数も減ってしまうことになる。今回は小さめの桝目にしてフォントを大きくすることで2マスで1文字という配置を実現して凌いだが,もっといい解決策はないものだろうか?
- 文献講読ではデータ処理をやっているのだが,来週も木曜にやることになった。学部忘年会は料理が美味かったから,見知らぬおじさんと白い貝殻のことは忘れることにしよう。2次会で行った「ぜんまいじかけのカブトムシ」という70年代フォークを聞かせる店は雰囲気がよく,time-trippingな経験をした。それにしても某先生のギターと歌の上手さには恐れ入った。
- 17日火曜日もかなりの時間をかけて,やっと研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)の日本語版の入力が終わって公開申請した。英語版はやっていないが,いいことにしよう。入力方式が面倒すぎ。
- 公衆衛生学の小テストと講義を了え,学長2次選挙の投票を済ませて戻ってきて,隣室で産業医学総合研究所の方々と少し話をしてから,提出すべき書類3組を作成して提出した。折しも19:00を過ぎたところで,もし雨が止んでいたら19:28宮野発の山口線に乗って自転車を取りに行こうと思ったのだが,無視できないくらい降っていたので,諦めてポプラで弁当を買ってきて晩飯にした。
- 山口線に乗って湯田温泉の手前に至り,やっと小テストの問題と解説まで含めて講義準備が完了した。外は雨なので,自転車は山口駅に残したまま,タクシーかバスで宮野まで行かねばならないのが痛い。
- 金曜は雪だったが,郵便局と銀行に歩いていって通帳記入をしてきた。土曜はサッカーをやりすぎた。疲れが出たせいだろうか,日曜は上唇が腫れ,頭痛もするので,風邪を引いたようである。現在,急行ちくま号に乗って篠ノ井駅を過ぎたところである。明日までに講義の準備はできるだろうか?
- 新大阪駅の上海という料理屋で上海定食(いわゆる半チャンラーメン)を食べながら,板倉聖宣「白菜のなぞ」(平凡社ライブラリー)を読了。素晴らしく面白い。1つずつ謎が解けていくのがワクワクする。「あとがき」が生物学的種概念の有効性ということできれいに終わっているのも,中学生や高校生にはいいのだと思う(生物学的種概念には地理的隔離が含まれているから,作物についてはむしろ,人為的に種形成を阻害しているといった方面に発展する可能性をもっている話なのだが,本書は歴史学的立場で書かれているので,論理的にはうまく完結している。実は,「種」の実体性については生物学的種概念で決着というわけにはいかなくて,時折,思い出したように[evolve]メーリングリストで大激論が巻き起こるのだが,それはまた別の話だ)。
- 無力感。rule Aとrule Bがあって,rule Aの中にrule Bを守ること,というruleが含まれているとき,rule Bはrule Aと無矛盾である必要はあるけれども,内包される必要はない,というのは単純な論理ではないのか? 内包されていたらrule Bは不要だし,百歩譲っても一体化すべきではないか。そうでないならrule Aという原則で対応できない事態に対応するために付則あるいは補則としてのrule Bがあるのが普通ではないのか。どうもある場面では違うらしいのだが,ぼくにはその考え方のベースがわからない。
- 12月12日木曜の朝は寒かった。布団から抜け出すのが辛かったが,昨夜作ったおかずをスパゲティに絡めて朝食とし,研究室に来た。森山さんが早速サイトを立ち上げてくれていたのでリンクした。その後暫く統計相談に対応してから昨夜の続き。
- 研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)用のデータ更新依頼が来ていて,手書きするのも面倒なのでweb上で登録作業をし始めたのだが,項目が多くて大変。今夜は途中で止めておくことにした。
- ふと気づいたこと。既に12月も中旬にさしかかっているのだが,今年は森山和道さんは,ベストサイエンスブックをやらないのだろうか? と思ってメールで問い合わせたら,単に忘れていただけで,やるとのこと。良かった。
- 水曜日の朝,野沢菜ちりめんの卵とじをおかずにして朝食をとってから研究室へ。某事典の初校を完了して速達で郵送し,来年の非常勤講師について折衝しているうちに午前中が終わり,ラーメンを茹でて昼食をとってから2つの会議。成績評価基準検討委員会は急展開があったらしいが,実質的にやることはそれほど変わらないと思われる。終わったら夕方だった。合間を縫って長野と山口の市町村別データの整形をしたり,来週実施する小テストの問題を考えたりしたものの,どちらも終わらぬまま19:00を過ぎたので家に戻り,長州鶏をタマネギと茄子とキャベツと一緒に炒めてブラックペッパーとコチュジャンと味噌で味付けしたおかずを作って夕食にした。寒いので日本茶が美味い。研究室に戻ってきて作業の続き。日付が変わるくらいまでやる予定。
- OpenOffice.orgのDeveloper Build 643C(以前何かの情報で1.0.2候補と聞いたような気がしたが,現在公開されているロードマップによると1.1系列の開発バージョンらしい。もちろん,ここで開発された機能も部分的には1.0.2に取り込まれるらしいが)を使う場合,データ中での2バイトコードと1バイトコードの区別はついているようで,StyleのDefaultでフォントを設定してやると和英混在時の問題は概ね解消することはわかっていたが,画面上でのフォント名表示などが化けるのが困りものであった。これを解消する方法がわかった。ToolsのOptionsのOpenOffice.orgのFontsでFont Replacement Tableを適用することにして,Lucida Sans UnicodeをMS UI Gothicに置き換えれば(AlwaysとScreenの両方にチェックをいれる)いい。日本ユーザ会推奨の日本語対応方法であるフォント置き換えテーブルを使うのをやっていたらこの問題には出会わなかっただろうが,おかげでシステムフォントがLucida Sans Unicodeであるということがわかったからいいか。
- 学生控え室のコンピュータから何も表示されないのはディスプレイが壊れていたことがわかり,サーバ室で眠っていたAptivaのディスプレイを代わりに設置した。その後,日本のセンサスによる人口ピラミッドの英語版が欲しいというメールでの問い合わせがあったので,人口ピラミッドの作り方に書いたやり方で作ってみた。ついでだから公開しておこう。
なお,OpenOffice.org Draw形式(japan-pop-e.sxd; 15 KB)を使えばベクターグラフィックスとして編集できるし,PDF形式(japan-pop-e.pdf; 100 KB)を印刷すればきれいだと思う。
- 月曜は講義準備をして講義をして(第9回講義「疫学・疾病予防学」資料)学長選挙に投票して学生の質問に答えて第3回の学生控え室コンピュータ利用法説明会をして機器のチェックをして,などとやっているうちに22:00近くなってしまった。昼飯を食べる暇もなかった。晩飯も研究室でラーメンを作って済ませた。最悪。
- 本当は週末のうちに東大出版会本の原稿の修正と某辞典の校正もやらねばならなかったのだが,講義準備だけで終わってしまった。講義準備に力を入れすぎ,というか,テキストの不備な点が目についてチェックを入れる必要が多すぎるのがいけないのだろうが,時間がかかって仕方がない。これには内容をup to dateしなくてはいけないから,という理由も半分くらいあるので,テキストを変えても完全には解決しないと思われるのが頭が痛いところだ。
- 金曜は味噌汁を作り,先週頂いた鮭を醤油と味醂に漬けておいたものを焼いて晩飯にした。鮭がいいので実に美味であった。土曜は午前中に公衆衛生学講義準備を終わらせるつもりだったが,あまり進まなかった。午後は娘と科学センターに行ってきた後,弥生座という創作郷土料理の店に行き,信州牛を堪能した。日曜は家の掃除をしてから先日死んでしまったハムスターを埋めに行き,スーパーに寄ってお歳暮を送った。社会生活上の慣行は面倒だけれども,これはこれで意味がないわけでもないと思うので,仕方ないところであろう。夜,長野駅に向かう道は,少しだけ雪が積もっていた。見上げると粉雪が舞っている。本格的に冬だ。
- 信濃毎日新聞を読むと,県が打ち出した財政再建プログラムに対して「縮小均衡でいいのか」と疑問視している議員がいるそうだが,経済だけ考えた正解が正解とは限らないのが現代であろう。地球環境の持続可能性を少しでも高めるためには批准して良かったと思う京都議定書だが,revisionismを政策に採用している米国が京都議定書を批准できないのは,その目標を達成するためには縮小均衡が必須で,revisionistの立場からすれば悪手をいくつも打たなくてはならないからではないか。日本が京都議定書を批准する以上は,米国の真似はできないと思う。だから,「長野モデル」を支持するのと同じ意味で,ぼくは長野県の財政再建プログラムを支持する(といっても,今は山口市民なので,何の意味もないのだが)。
- DVDを見ながら数通のメールを打ち,新大阪駅で野菜カレーを食べた後,公衆電話を使って送信した。急行ちくま号の中では異様な眠気に襲われ,珍しく長野駅までずっと眠ってしまった。朝食をとり,娘を保育園に送り届けてから,来週月曜の講義準備をしている。今回も量が多いのでどうやって刈り込むかが問題だ。
- 木曜日は異様に相談が多く,返事を要するメールも多くて忙しかった。学生控え室のコンピュータ利用法説明会第2回をやったが,対象である3年生が前の講義が長引いたとかで,開始時刻が20分遅れた。参加人数は10人強か。スキャナは好評。ぼくのスキャナより性能がいいから当然だと思う。これが眠っていたのはもったいないことだった。その後学長選の立会演説会に行こうと思っていたのだが飛び込みの統計相談があって行けず。17:30近くなり慌てて自転車を山口駅まで漕いだら,13分くらいで着いた。飛ばしすぎ。疲れて山口線では眠っていた。ノーベル賞授賞式が近いので,ひかりレールスターのオフィスシートで,ずっと前に買っておいたBeautiful MindのDVDを見たら,誰だかが言っていたように,確かに本とは全然違っていた。ぼくは本の方が好きだな。映画の扱いでは統合失調症についての偏見が助長されかねないのでは?
- 不合理だと思うのは備品の扱いである。県立大で何を備品として扱うかは,県の物品規則というもので決まっているが,3万円より上か下かという金額だけが基準になっている(本を除く)。予算は備品費がいくら,一般需要費(消耗品)がいくら,という形で決まった額が配分されるので,3万円未満の備品費が余ってしまうと,本にしか使えないのだ。予算の使い方としては,その枠内でうまく運用せよということなのかもしれないが,そもそも何を備品とすべきかという基準を再考して欲しいと思う。なぜなら,備品には備品番号(物品管理番号)というものがついて,買ってから数年は良好な状態で県有財産として管理しなければならないことになっているからである。これがなぜ問題かといえば,作業机とか本棚のような,壊れにくくて研究室に据え付けられるという性質から本来備品として管理されるのが妥当であるようなものでも,3万円未満なら一般需要費でしか購入できない一方で,コンピュータのボードとかノートパソコンとかソフトウェアといった,3万円を超えるけれど5年もすれば性能が低すぎて使い物にならなくなってしまうものを備品として購入し,数年間は(誰も使わなくても)管理し続けなくてはならないという,あまりにも馬鹿馬鹿しい事態を招いているからである。安くても机なら備品にすべきだと思うし,高くてもソフトウェアなら一般需要費で買えるようにすべきだと思う。多くの商用ソフトウェアはバージョンアップの都度費用がかかるし,それがまた高価なのである。ノートパソコンに関して言えば,5年も前に買ったものなら,SVGAのDSTN液晶でMMX Pentium 100 MHzでメモリは24 MBとかいうレベルの代物なので,現在ではほとんど使い物にならないわけだが(いや,無理をすれば使えないことはないが,快適とは程遠い),まだ備品として管理しなくてはならない期間内なので,サーバー室の場所を塞いでいたりするわけだ。そもそもコンピュータならレンタルにすればいいかもしれないが,レンタル料という形で支払える予算は,教授研究費には含まれていないのである。これは困ったことだと思う。ぼくはこちらでは買っていないけれども,実験系の高価な試薬とかELISAキットみたいな1回使ったら再利用できないものはどうするのだろうか。試薬1瓶とかプレート1枚で3万円を超えたら,備品扱いしなくてはいけないのだろうか? 本当にそうなら実験系の人は困っているだろうし,もしそこを例外にできるなら,逆に机や椅子は安くても備品扱いするということも可能ではないか? しかし,こういう(何を備品として扱うかという基準を価格よりも内容に置くように改訂願いたいという)要望を出そうにも,物品規則の改定という話になると県全体のことなので,どういうルートで要望したらいいのかがわからないのだ。どうしたものだろうか。隔靴掻痒の感。
- 昨夜行ったスーパーで買っておいた牛肉と茄子と人参を切ってバターで炒め,味噌汁の残りを温めて朝食にし,その残りをランチジャーに入れて昼飯用に持参した。不思議なことに味噌汁は同じ具が3食続いても大丈夫。
- 最近目にとまったタイトル。日本熱帯医学会雑誌30(3)の巻頭に載っているMoji K et al.のジンバブエでのマラリア流行への気象の影響。THE SCIENCES NOV/DEC 2002の"Urbanization: Environmental Catastrophe or New Global Ecology?"という記事。月刊水情報のvol.22 no.11「琵琶湖の魚たち」という特集記事。読まねば。
- 保健学同窓会のメーリングリストで平成14年度東大シンポジウム「看護学の新展開・情報学とのドッキング」の案内が来た。来年度に看護情報学という講義を担当する身の上であってみれば,行くべきなのだろうが……。
- 午前中はメールの送受信をしたり,本部に書類を出しに行ったり。午後になると例によって学生の卒論相談やコンピュータ相談が入ったので,あまり時間はなかったが,先週末に突然届いた予備校時代の友人で今は米国にいるN君からの統計相談(実験の例数設計)への答えを考えた。教授会後,いろいろ打ち合わせ。晩飯はスーパーで刺身を買ってきて,豆腐とタマネギの味噌汁を作ってご飯を食べた。久々に刺身を食べるとその美味さは格別。
- 火曜の夜から降り始めた雨は水曜の朝には無視できるくらいまで衰えた。が,降っても不思議はないような曇天なので洗濯物は室内に干した。普段は無駄と感じるほど広い公舎なので,雨でも洗濯物を干す場所には苦労しない。朝飯のおかずはタマネギを細かく切ったものを炒めて卵を絡め,ケチャップで味付けしたが,簡単な割に美味であった。
- 昨日書いた特別講義の感想のうち,禅の言葉に関する件は曲解というかこじつけだった模様(日記でコメントいただき感謝)。頓悟と漸悟は,禅宗における学びの話が物事の理解の過程に2種類あるという話と似ているという文脈で出てきたので,研究の話とは関係なかったことをお断りしておく。自然科学と社会科学で順番が逆だと感じることがあるのは確かだが,ちょっと連想が走りすぎた。
- 3日火曜日は午前中に事務仕事を終わらせる予定。午後は文献講読と会議なので,今日も夜まで時間がない。
- Amazonから,8月9日に注文した本のうち4冊が発送されたというメールが届いた。待ち長かったが,届くのが楽しみである。
- 1つ原稿を出すとまた次の原稿締め切りがやってくる。先日出した東大出版会原稿の修正指示が届いていた。今夜終わらせるのは無理だが,明日か明後日には返事をしないとまずいだろう。
- 日曜夜23:55の急行ちくま号で長野を発ち,新大阪でひかりレールスターに乗り継いで小郡で山口線に乗り換え(その間は概ね紀要論文の修正を続けたが完了せず),山口で自転車に飛び乗り,直接本部へ行ってなんとか遠隔講義システム稼動記念の特別講義を受けることができた。アンケートシステムが面白かったのと,人文社会科学と自然科学の違いを感じることができて面白かった。自然科学では正解はないし誰も知らないことだから調べるのが当然なのに,そういうあり方もあるのかということに修士課程に入ってから気づくような学問分野もあるということや,頓悟と漸悟という状態はどうもゴールを指しているらしかったけれど,自然科学では往々にして頓悟に近いと思われるひらめきがスタート地点であってデータをかき集めてそれを検証するのが学問的営為だから順番が逆なのだなあと思ったりした。遠隔講義はともかく(画像はきれいだし音声もクリアなのだけれど,自分の講義で遠隔講義をする必然性があまり想像できないので),アンケートシステムは凄く良くできていて,統計学で使ってみたい気もした。その後講義資料の印刷をしたり土曜午後以降のメールを受信したりして昼休みがなくなり,講義の後は15:00から1時間弱コンピュータの使い方を説明し,17:00ぎりぎりまでかかって紀要原稿の修正をなんとか終えて提出し,それから統計相談に2件答えて,結局19:00過ぎにやっと昼夜兼用の食事をとることができた。忙しかった。
- 金曜日に何とか学生控え室コンピュータ利用法の文書作成が終わり,紀要論文の図の修正が概ね終わり,晩飯に豚汁を作った。土曜と日曜は晩飯に餃子を作った。土曜は少林サッカーのDVDを見て盛り上がり,日曜は長野県民文化ホールで劇を見た。なかなか楽しい週末であった。
それ以前のメモ
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