2003年1月のメモ

最終更新： 2003年 2月 2日 (日曜日) 23時53分
シミュレーション環境Vensimの5.1がリリースされたというメールが届いた。R-announceでも２つくらいライブラリのアップデートが流れてきたのだが，更新する暇がない。
31日金曜朝，東京から帰ってきた。昨夜の会議の途中から，鼻水と喉の痛みと咳がでた。風邪か？　それとも花粉？　熱がある感じはしないので，インフルエンザではないと思うが，これからの季節，マスクは必須だろう。東京では予定通り，森千里「胎児の複合汚染」（中公新書）を買うことができた。ついでに見つけた，高田純「世界の放射線被爆地調査」（講談社ブルーバックス）も買ってしまった。「胎児の複合汚染」での精子数についての記載は，ぼくが４年前に（もう４年にもなるのか）岩波書店の「科学」に寄稿した筋とだいたい一致していた。リスク論についての触れ方もわりとバランスがいいと思う。今日が締め切りだというのに，困ったぞ。
30日木曜は久々に晴れた。ベストサイエンスブック推薦候補として，本山ちさと「豚トントンの一生」（海苑社）を忘れていた。Leadtek K7NCR18G Proが届いた。が，これから東京，長崎と続けて出張なので，組み立ては来週の予定。
委員会終了後，TゼミとNゼミの合同卒研慰労会にご招待いただき，そこそこ美味な料理を楽しんできた。統計相談に何度か乗ったとはいえ，こんなにしていただいていいのだろうか。気が引けるが，ありがたいことである。今週は雪のため買い物に行けず，食生活が貧しかったのでとくに嬉しい。その後，本屋に寄って，森千里「胎児の複合汚染」（中公新書）を探したのだが，明屋書店には中公新書が少ししかなく，見つからなかった。明日東京で買おうと思う。
OOoのMLで議論しているような話は，現場では本質論で大上段で議論するほどの時間はかけられないし，そういう立場にもないので，とりあえず移行のハードルは低くしようという戦略がいいのではないか？　今日の会議ではたぶんそういう暗黙のコンセンサスが得られたはず。条件次第ではうまくいくかも。ともかく，ファイルを開いたままフロッピーを交換すると後で挿したフロッピーのディレクトリを壊したり，BadCopy Proで復旧してもファイル末端にゴミがついていると開けないようなファイル形式がデファクトスタンダードになっている現状は嬉しくないのだ。世間一般がStarSuiteとかOOoになっていれば，たぶんそれはそれでいいはず。どこから手をつけるかが問題なだけだ。
それにしても酷い雪だ。昨日なめたことを書いたのが悔やまれる。コンピュータサポートを何件かした後，情報ネットワーク管理委員会へ。教務に寄ったら，センター試験監督業務について，想像以上に高額な謝金がでた（休日出勤だからだと思う。こんなに要らないから，会場設営くらいはアルバイトを雇うとかして欲しい）。東大のときは代休を取ることになっていて，謝金はなかったような気がするのだが，記憶違いだろうか？
１年割引で契約しているdocomoのPHSがあまりに入りが悪くて使えない場所が多いので，更新されてしまう前に契約解除しようと思い，代替物を調べてみたら，TeXで有名な松阪大学の奥村さんのサイトにＨ”というページがあって非常に参考になった。DDIポケットにして，オプションエッジeメール放題サービスも契約するのが魅力的。
締切まであと３日なので考えねば。E.O.WilsonのConsilience: The unity of knowledge（邦題：知の挑戦，角川書店）と，A.-L.BarabasiのLinked: The new science of networks（邦題：新ネットワーク思考～世界のしくみを読み解く～，NHK出版）と，池内了「物理学と神」（集英社新書）と，今井淳・寺尾宏明・中村博昭「不変量とはなにか　現代数学のこころ」（講談社ブルーバックス）には共通点がある。「物理学と神」はタイトルで損をしているような気がするが，一般科学書として物理学への親しみを感じさせるという意味では，実に良書である。これはベストサイエンスブックとして外せまい。倉阪秀史「環境を守るほど経済は発展する：ゴミを出さずにサービスを売る経済学」（朝日新聞社）は，個人的にはあまり目新しさはなかったが，バランスのいい本だと思うし，副題の主張がコンパクトにまとめてあって，一般書として薦めたい気がする。坂村健「ユビキタス・コンピュータ革命」（角川Oneテーマ21），片山一道「古人骨は生きている」（角川選書），印東道子「オセアニア　暮らしの考古学」（朝日選書），瀬名秀明「ハートのタイムマシン」（角川文庫）など，他にも推薦したい本は多々あるのだが，５点をどう配分するかと考えると難しい。
29日水曜朝は晴れていたが，昨夜降った雪が1 cmくらい積もっていた。しかも９時半過ぎには再び降り始め，10時過ぎには吹雪になった。残っていたタマネギと卵と米で食事は何とかなったのでいいが，郵便局での振込みをどうするかが問題だ。
28日火曜の山口は雪。長野と違って積もらないが，郵便局や食材の買い物に行く気を萎えさせるには十分なほど降っている。EdMaxフリー版 Ver2.85.3Fがリリースされていた。掲示板アクセス機能を強化したのが目玉らしいが，バグフィックスもあったので入れ換えようと思う。
WinSCP2が2.2となってβでなくなったのでダウンロードした。
Natureのサイトから1953年にワトソンとクリックが発表した二重螺旋の論文をダウンロード。現在無料でできる。
ちょっとwebをチェックしようと思ったら，山口県立大学の外へネットワーク的にunreachableになっていた。一昨日韓国を襲ったネットワーク麻痺（新聞にはサイバーテロと書かれていた）と同根か？　ちゃんとフォローできていないのだが，MS SQL Serverのセキュリティホールを狙ったワームの活動の影響かもしれない（IPA/ISECの新種ワーム「MS-SQL ワーム」に関する情報）。もっとも，山口県立大はファイアウォールでUDPの1434なんて通さない筈だから大丈夫だろうが。
27日月曜の山口は雨。ただし偶然にも山口駅に着いたときは小降りになっていたので自転車で大学へ行けた。公衆衛生学第13回「環境問題と公害」の資料を作って印刷してから講義。長崎の発表要旨を作って送らねばならないが，とりあえずラーメンを作って昼食にしよう。
26日日曜は久々に晴れ。子どもたちとサッカーをしたりキャッチボールをしたり。餃子を作ったり。急行ちくま号に乗って山口へ。講義準備を進めている。長崎の発表内容も詰めなくてはいけないのだが，まだできない。
25日土曜。息子の誕生日。この日も雪だった。娘を保育園にやってから某所のコンピュータセッティングをし，娘を迎えに行ってから帰宅し，講義準備をちょっとだけ。夜はカレーを作ったり息子と将棋をしたり。
24日金曜。長野は30 cmくらい積もっている上，まだ雪が降り続いている。娘を保育園に連れて行ってから紀要の初校を終え，中間報告を打ち出して県庁へ行き，娘を連れて帰ってきた。講義準備は終わらず。
23日木曜。東京の朝は雪だった。上野のヨドバシカメラで腕時計を修理に出したら２～３週間かかるという。10気圧防水のため，工場に出さねばならないという。東京大学構内の70歳を過ぎた店主がやっている時計店だったら，その場で電池交換くらいはしてくれるのだが，まだ保証期間内なので，万一電池切れ以外の原因だったら保証が効かなくなってしまうことを考慮し，ヨドバシに預けた。修理から時計が戻ってくるまで，PHSを時計代わりに使うことにしよう（実は元値の１／４くらいまで値下がりしていたDataSlim2を買ったのだが，時計に使う場合のメリットはPHSと大差ないので）。社人研の会議の結果，仕事が増えた。東京大学によって書類を作ってから長野へ。天気も悪かったので，秋葉原には行かなかった。
22日水曜は書類作り多々。終わらず。時間的に優先せざるを得ない仕事として，現在webで公開しているバージョンの公衆衛生学講義資料を印刷。その後は教授会。さらに印刷したばかりの資料のまぶし。終わらず。19:00に研究室を出て自転車で山口駅へ行き，東京へ。明日は社人研で２つ会議があるが，もし時間があったら秋葉原に行ってキーボードを買う予定。
30日は偶然にも東京出張する予定なのだが，大岡山で朝というのはきつい。午後だったら絶対に行くんだが。
備品として注文していた「川と森の生態学　中野繁論文集」（北海道大学図書刊行会）と，甘利俊一，狩野裕，佐藤俊哉，松山裕，竹内啓，石黒真木夫「統計科学のフロンティア５　多変量解析の展開　隠れた構造と因果を推理する」（岩波書店）が漸く届いた。ぱらっと目を通したら，どちらも面白そうだ。前者は，約３年前のカリフォルニア湾での調査中の事故で消息を絶ってしまった中野繁氏の論文をまとめて，共同研究をしていた人たちがコメントをつけたものだが，こうしてみると如何に中野氏が生態学者としてすごい研究者だったかがわかるなぁ。なお，本学生活科学部生活環境学科の谷口義則さんも寄稿しているのは心強い（質問攻めにしようと思っているわけではないが，何となく）。後者は疫学研究に少しでも関わる人なら必読である。まだ，第２部と第３部をちらっと眺めただけなのだが，語り口も読みやすいし，内容的にも，多くの人にとって，目からウロコが何枚もぼろぼろと剥がれ落ちるに違いない名著である。備品として買ったのだけれど，両方とも，私費でも買おう。ちなみにこれら備品として買った本は，これから請求書とともに図書館に持っていって登録しなくてはいけない。登録手続きはどれくらい時間がかかるのだろうか？
オセアニア学会から郵便物が届いた。何かと思ったら評議員選挙なのだった。今回は，連続当選禁止規定で除外される人数が比較的少ないので投票が楽だ。
21日火曜朝も鶏カレー。いくらうまくても３食続くのは悲しいので，昼はラーメンを作ろう。Bookmarkが増えすぎて探しにくくなってきたので，一般情報リンクを更新（アンテナ化すべき？）。OpenOffice.org日本ユーザ会のサイトが移転したり，たくさんあってわかりにくいこともあって，OpenOffice.orgについてのTipsからのリンク先表示を更新。
月曜の夜は玉葱とジャガイモと阿波尾鶏（冗談みたいな名前だが特定ＪＡＳ地鶏認定を受けている高級鶏肉なのだ）のぶつ切りだけを具にしたシンプルな鶏カレーを作って食べた。濃いアッサムを淹れ，ミルクティーにして飲みながら食べると，うまいんだな，これが。同時に洗濯もしたが，研究室を出てから研究室に戻ってくるまで１時間で済んだ。効率が良かった。
FreeBSDの5.0がリリースされたらしい。CardBus対応らしいのでKondara Linuxが入っているvaioに入れてみたい気もするのだが，いま導入している暇はないのが残念。
月曜。大慌てで講義資料完成を目指し，メールや電話でいろいろな問い合わせが来る合間を縫って何とかできたかと思われたが，エラー多数。しかも，印刷しようとしたらリソグラフの機械がマスター詰まりを起こしていて，手が真っ黒になるほど試行錯誤したが詰まったマスターは取り出せず，手を洗ってもインクは落ちず。仕方ないのでプリンタで45部の印刷命令を出してから液晶プロジェクタのセッティングをしようとしたが，いつも使っている液晶プロジェクタがなく（すべて借り出されて払底していて），仕方なく一番古いプロジェクタを持ってきて貰ったけれどもX22からの信号を受け付けず。既に講義を開始すべき時刻から20分も遅れているので，プロジェクタは諦め，資料だけ持ってきて講義を開始。途中，別の液晶プロジェクタを持ってきていただいたが，全体としてダメダメな講義をしてしまった。慌てて間違えたところもあったので，深く反省する。罪滅ぼしに資料に補足説明と訂正を加え，印刷し直して来週配ることにしよう（補足説明を追加した後の第12回講義資料）。いつもこんなにギリギリになるのは，ほとんど本を書くのと同じくらいの労力を使って資料作りをしているせいだが，テキストにあまり記述がない新しい動きがある部分なので，労力がかかるのは仕方ない。今回は試験監督が痛かった。
日曜18:00。丸２日間にわたるセンター試験監督から漸く解放された。疲れた。小さい大学だから仕方ないのかもしれないが，会場設営や後片付けまでやるのに驚いた。やはり東大は恵まれていたのだな。それでも，待ち時間を使って，印東道子「オセアニア暮らしの考古学」（朝日選書）を読了できたから，まったく無駄な２日間ではなかったと思うことにしよう。日本オセアニア学会で良く知っている印東さんの本なので買ったわけだが，前半は多少こなれていない文章が何ヶ所かあったものの，全体としては面白い本だったと思う。とくに，装飾品の部分と食物の部分は面白かった。
OOoの動きが活発。Native Language Projectとして日本語プロジェクト発足がトップページで大きく取り上げられたり，1.0.2がリリースされたり。もっとも，ぼくにとっては，実用上は643Cが一番便利だという状況が変わるわけではないが。
来年度のキャンパスライフという小冊子用の自己紹介原稿を作成。相談に応じられる内容をざっくばらんに，と言われても何を書けばいいのか悩んでしまう。その挙句に大風呂敷を広げてしまうから忙しくなるのだな。
東京大学で助手をしていた頃コンピュータつながりで時々話をしていた学生である（健康科学・看護学科を卒業した後，群馬大学医学部に行って医師を目指して勉強中の）Ｈ君が，メールで記述の不備を指摘してくれたので，公衆衛生学第11回講義概要の放射線の部分を若干書き直した。
久々に学生から頼まれて，Bad Copy Pro（いつの間にかバージョンが3.61に上がっていた）を使ってフロッピーディスク修復を試みた。31ファイルを救い出したが，すべてがMS WordかMS Excelのファイルだったために整合性チェックを通らずに読めないファイルが多く，結局完全復旧できたのは10ファイル程度だった。この辺もMS Officeの弱点の１つといえよう。
書き忘れていたが，統計処理ソフトウェアRについてのTipsに基本的操作の説明を追加したのだった。
16日木曜。朝から１日中，卒論発表会。バラエティに富んだ発表で楽しめたが，質疑応答の時間が短すぎ（これでも随分控えたのだが）。今日は，最後に「ご清聴ありがとうございました」と出てくるプレゼンテーションが多くてちょっと引っかかったので「日本語大辞典」を調べ，自分がこれまでずっと恥ずかしい勘違いをしていたことに気づいた。「ご静聴願います」だけれど「ご清聴感謝します」なのだな。単に敬語であるならば「ご清聴」などと言わなくても，「お聴きくださって」とか「お聴きいただいて」の方が「ありがとうございました」という口語的表現にはスムーズに繋がると思うが，字面を見たのは初めてだったので，これまで気づかなかった。思い込みは恐ろしい。
夕食をとりながら，新大阪駅の本屋で買った田沼靖一「ヒトはどうして老いるのか」（ちくま新書）を読み始めたが，第１章がダメすぎて放り投げそうになった。アポトーシス研究者としては有名な著者なのだが，体細胞クローンの説明は粗すぎ（「体細胞クローンのテロメア」参照），生殖終了後もヒトが長生きすることについての進化論的理解は甘すぎる（「ヒトの特殊性」や寿命のページを参照）。何より困るのは平均寿命の説明が間違っていることだ。この本は明示的引用がなく，参考文献しか挙げられていないので，著者がどうしてこんな勘違いをしたのか不明だが，田沼氏が平均寿命だと思い込んでいる半数死亡年齢は，平均寿命でなくてゼロ歳折半余命（または静止人口中位数年齢）という，まったく別の指標なのだ（あまり使われないが）。平均寿命は，ゼロ歳において10万人生存している人が一定の年齢別死亡率に従って死んでいったときにその後生存すべき平均年数である（つまり，静止人口における平均死亡年齢である）。生存数曲線で説明すると下図のようになるが，田沼氏の図との違いは明白であろう。人口学の素人が人口学的な概念を扱うときは，誰か人口学者にチェックさせた方がいいと思う。
15日水曜。シラバス完了。卒論発表会プレゼン準備。メールで３月に東京出張予定が入り，日程調整。電話相談に多々答える，など。PNASのeTocでEarly Editionとして届いたバングラデシュでのコレラ対策の論文はEcologyの区分になっていたが，明らかにEpidemiologyだと思う。PNASにはそういう区分がないのだろうけれど。コレラ菌が動物プランクトンと共生していることを示した地域相関研究に基づいてプランクトンを除去するフィルタを使って水をろ過するという方法でコレラの発生率を有意に低下させることに成功した介入研究らしい。読まねば。
14日火曜。人口学会の演題申し込みハガキ書き，文献講読など。シラバスは終わらず。眠る前に池内了「科学を読む愉しみ」（洋泉社新書y）読了。サクサク読めたが，それほど興味を掻き立てられる本はなかった。または既読だったり。
11日土曜は某所のコンピュータセッティングと雪かきと子どもたちとのサッカー。Rの1.6.2がリリースされたことを知った（マイナーなバグフィックスのためのリリースということだから，慌ててダウンロードはせず，研究室でするつもり）。夜はカレー作り。12日日曜はどんど焼き。13日月曜は自宅のコンピュータや机の配置換え。息子の新しい机を買うことにしたためと，ADSL化を視野に入れてのこと。夜は久々に餃子作り。60個作るのは大変だが，食べるのはあっという間だ。22:55に山口に向けて出発。比較的暖かい夜でよかった。
研究室を出るのが17:30になってしまったばかりか，山口駅まで自転車に乗る道を変えたのが災いして，17:48を乗り逃がしてしまい，特急おき号に乗った。が，乗継ぎ割引きが効いて特急料金と乗車料金を合わせても590円しかかからない上に，乗り心地が素晴らしくよいので元は取れたと思う。
10日金曜。朝食は味噌汁とご飯のみ（たぶん昼も）。正月に食べ過ぎたこともあるし，たまには粗食でもいいだろう。研究室に来てメール何通か（ついにIGP版が出たので注文したり，とか）打って，報告書作成。本当は正月中にやるつもりだったのだが，まだ終わっていない。自分の能力のなさにめげていたら，思いがけず，物凄く嬉しいメールが来た。もし通ったら素晴らしい話だ。元気回復。
講義準備に凝りすぎ，6:30から8:00までしか眠る暇がなかった。その結果，喋りすぎて，またも講義時間が足りなくなった。進歩なし。公衆衛生学第11回を公開（講義のとき板書した内容も一部追記してあるので，講義に出られなかった学生はこちらを参照のこと）。昨日まで試行錯誤してRでHersheyEUCを簡単に使う関数を作ったのだが，さっきふと思いついてpictex形式で保存し，pLaTeXとdvipdfmを使ったら何の問題もなくtext( )関数での日本語表示を含む図ができることがわかった。昨日までの試行錯誤は徒労だった。
いま届いたPNASのetocから知った，mtDNA多型の地理的なバラツキは自然淘汰によって形成された可能性が強く，その要因として気候が関わっているという論文（abstract）。読まねば。
8日水曜。明日の講義準備をそろそろしないとまずかろう。朝，食事をしながら聞いていたラジオから，春先の最大の敵が飛び始めたというニュース（ソースは山口県医師会のサイト）。去年より多いらしい。対策しなくては。
7日火曜。第27回日本熱帯医学会九州支部大会を含む３ヶ所への出張届を作成。面倒。夜は必要な郵送を済ませてから，Ｋ先生とゆめタウン近くに回転寿司を食べに行った。安いわりには美味だった。もちろん新橋の某所とは比べるべくもないが。
環境gooの講義のページがいつの間にか凄く充実していた。継続は力なりということか。web講義（24回分）とか，環境ナビゲータ（20回分）とか，WAVEこの人に会いたい（18回分）とか，実に読み応えがある。（行けなかったので気にかかっていた）先月の山口大学のマイナスイオンについてのシンポジウムの内容を受けて書かれた松永和紀のピリッとサイエンス第38回『マイナスイオンにみる科学記事の「読み解き方」』も良い記事だ。
２年以上前に書いた日記の文章についてだと思われる批判メールが来たのだが，宛先エラーで返信できないので，ここでお答えする。いただいたメールは以下の通りである。
最近気になったニュースと言うことで日出町の記事について、あなたの意見を拝見させていただきました。
厳しいことを書かれていますが、あなたが頭で考えているように、事は運ばないのです。ただ反対をせずに…と言いますが、実際にそこに住む私たちにとっては大問題です。
井戸水が汚染されています。それはもう水質調査により、はっきりとデータで出ていることなのです。
感情的に書いてしまいましたが、それほど腹立たしい状態なのです。もっと詳しい背景を知った上で意見を書いて頂きたかったです。

ぼくの返答は以下の通り。
居住者にとって大問題なのは，もちろんわかっています。
誤解されるような記述をしたのはこちらが悪いのだと思いますが，「ただ反対をせずに…」という言葉の主語は日の出町の方々ではないし，トラスト運動の方でもありません。
2000年10月20日付けの日記の主旨は，
1. SPA!の神足氏のコラムは対立という様式だけを取り上げて揶揄する内容なので良くない
2. 強制収用はファシズムなので良くない
3. しかし不燃ゴミが溜まりつづけるなら「どこか」には処分する必要が出てくるだろうから，それを何とかしなくてはいけない。捨て方を工夫することも対症療法としてはあるだろうが，ゴミを減らすことの方がより大切だ
ということです。(1)(2)は，ぼく自身の問題意識なので，「ただ反対をせずに…」も自分自身に対して言っていて，(3)で自問自答しているわけです。
でも(3)の解では自信がなかったので，日記に書いた通り，青空MLにhttp://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/2481.htmlとして投稿して，
うえむらさんから，http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/2484.htmlという素晴らしいフォローを得ました。何かで忙しくてスレッドを続けられなかったのですが，うえむらさんのご意見には，なるほどと思いました。
成績評価基準検討委員会で見せてもらったThe Joint Committee on Standards for Educational Evaluationの"The Student Evaluation Standards"をamazon.co.jpで注文した。3,592円は安いと思う。Academic Resource Guideのメールマガジンで，ちょうど授業を良くする方法（熊本大学・池田光穂教授）を知ったばかりだったのはシンクロニシティというべきか。ついでに，せっかくamazon.co.jpにアクセスしたことだし，年末にevolveメーリングリストに三中さんが流された書評を読んでからずっと欲しくてたまらなかった（けれども新大阪や宮野の本屋では見つからなかった），CD3枚付きの本川達雄「歌う生物学・必修編」も注文した。
新大阪ではスターバックスで朝食を買い，本屋で週刊アスキーを買った。新幹線に乗ってから今日の会議に出すための資料を作成した。といっても，Rで作ってあったプログラムをちょこっと書き直して実行するだけでできたので簡単だった。
眠ってしまったので定かでないが，急行ちくま号は，おそらく１時間以上遅れて出発した。にもかかわらず，新大阪到着時刻は定刻だった。つまり，普段の運行では，相当に中央西線の区間をノロノロと進んでいるということだろう。できるのなら，もう１時間早く新大阪に着いてくれればいいと思うし，もう１時間遅く新大阪を出てくれるとありがたいのだが。
夜，息子が娘を追いかけていて廊下で転んで背中と頭を打ち，頭痛がするというので心配だったが，３時間半後に寝付いたので山口に向けて予定通り家を出た。22:53くらいに長野駅について，翌週長野に来るための切符を買った。今日の窓口の人は神業のごとき手際の良さで，５分で発券された。ただ，来週の往路の急行ちくま号は満席ということで，自由席になった。新大阪から長野まで立ってくるのは辛そうだから，新大阪駅でグリーンがないか聞いてみるとか，バスにするとかした方がいいかもしれない。急行ちくま号は予定通りの時間に入線してきたのだが，雪のために黒姫と妙高高原の間で立ち往生している列車の到着を待つためということで，出発は大幅に遅れそうな見通し。ちょうどいいのでX22を開いて，このメモを打っている。
4日はM-Waveでスケートをした。5日は日本オセアニア学会25周年記念シンポジウムと年次大会の申し込みフォームを複雑な経路で設置。でも，休み中の仕事がまだ３つ残っている。「ミニ地球」の会社から再びメールがきて，丁寧な説明があった。誠意ある会社だとは思う。けれど，画像はwebサイトに載っているのだから，注文書はテキスト情報で済ませて欲しいという意見は変わらない。
2日は某所のコンピュータセッティングをし，夕方になってから近所の温泉に自転車で行ってきた。温泉はとても温まったが，帰り道がとても寒かった。翌3日は仕事を開始。年末に頼まれたオセアニア学会年次大会とシンポジウムの出欠フォームを作り，ニュースレターのページも編集したが，さてどうアップロードしようか。
年が明けた。6日の出勤までにやっておかねばならない仕事はいくつかあるが，まだ手をつけていない。MLでアナウンスが届いたので，統計処理ソフトウェアRについてのTipsを更新。世の中には年末年始など関係なく仕事をしている人がいるということだろう。

それ以前のメモ

リンクと引用について