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【第105回】 会議2つ(2012年7月25日)
- 3番のバスにタッチの差で乗り損なったので湊川公園回りにしたら渋滞で,次の名谷行きを待つよりも時間がかかってしまった。間抜けであった。
- 名谷駅Patioに入っている五穀七福で昼食用にパンを買ってから出勤。昨夜から続けている仕事が完了したのは昼過ぎであった。
- 13:00から某委員会の第1回会合が1時間半。まだ議論の方向性が今ひとつ見えないが,集中的に議論する予定とのこと。
- 夕方から別の某会議。うーん,まあ仕方がない展開か。
- 直通終バスで帰宅し,野菜カレーを作って食べた。やはり暑いとカレーが食べたくなるんだよな。今朝から食べている胚芽米が美味くて,食が進み過ぎて困ってしまう。
- 甲子園の熊本代表が済々黌になったのは凄い。応援ツアーとか大変だろうが,楽しいだろうなあ。
- 保健学研究科の目指すべき方向性として,パラメディカルとしての専門性の追求を掲げると,医学科の上にある医学(系)研究科との連携強化が必要になって,医師主導になってしまうのは仕方ないところ。医学系では医師はオールマイティな資格だから,チーム医療も医師主導だし。多くの大学の保健学研究科は出自がパラメディカルの短期大学部だから,そうなってしまいがちなのは理解できる。東京大学は,出自こそ別枠入試の衛生看護学科だが,保健学科として改組されたときに,主として理科二類からの進学先として,health science(あるいはhuman science)の専門性を掲げたので,対象が病気から健康にシフトした点が独特であった。その代償としてパラメディカルにつきものの資格は何も取れなくなったが(当初は臨床検査技師の試験は受けられたそうだが,ぼくが学生の頃は,36人中4人が看護コースを選択し,ほぼ2年間だけで看護師と保健師を両方取ってしまうのを除けば,他学部聴講をたくさんして高校理科の教員資格を取るか,養護教諭の教員資格を取るかくらいしか資格はとれなかった),出身者は,保健学の専門性を考えていたはずだ。海外ではMedical Schoolと並んでSchool of Public Healthがあって,どちらも専門職大学院として認められているので,保健学研究科の進む道としてはSchool of Public Healthを目指すという方向性も可能なはずだが,東京大学でさえMPHのコースは保健学研究科とは別立てで,医師主導でできてしまった(もちろん疫学抜きにはMPHはありえないので,疫学教室出身者がMPH教育には大きく絡んでいるけれども)という現実を考えると,なかなか道は険しい。せめて厚生労働省が医系技官の採用門戸をMDだけでなくMPHにも開いてくれたり,保健所長をMPH推奨化(将来的には義務化)してくれたりしたら,大きく展開は変わってくる可能性があると思う。途上国と違って日本の保健所は医療機関ではないので,保健所長はMDよりMPHの方が相応しい(もちろん,両方持っているのがベストだろうが)。しかし,現状では,日本でMPHが取れるコースがある大学は,東京大学,京都大学,九州大学,長崎大学と帝京大学だけで(大阪大学が申請中),これらの中にも保健学の専門性を追求した結果としてMPHに行き着いたという大学院が存在していないのは残念なところだ。途上国のhealth officerからは,MPHを取得したいという要望はとても多いのだが,日本のMPHコースは英語だけでは受講できないところばかりらしいので,現状では海外の大学院を薦めざるを得ない。パラメディカルとMPHが統合できるのかというと,普通に考えると看護は病人対象と思われがちだが,しかし予防医学でいう三次予防の部分をターゲットに据えればリハと看護は遠くないのでMPHの枠で統合できないこともないと思う。ゼロ次予防,一次予防とシステム部分を拡充する必要があるが,決して無理ではないと思う。
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