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【第671回】 会議と講義(2014年5月7日)
- 6:00起床。眠いが冷凍挽肉と冷凍野菜をオリーブオイルで炒め,コチュジャンと塩コショウで味付けしてパンに挟んだ朝食。なかなか美味だ。
- 3番のバスで出勤し,午前中は明日の講義準備。BGMに赤い公園『公園デビュー』を聴いているのだが,「もんだな」「カウンター」「贅沢」あたりの曲がキャッチーで耳に残る。
- 来週木曜から日曜まで,国際人類学民族科学連合(IUAES)と合同で開く日本文化人類学会の50周年記念国際研究大会が幕張メッセで行われる。非会員の参加費が260ユーロらしいが,この手の国際会議にしてはかなり安いと思う。オセアニア学会関係者だと,棚橋さん,白川さん,窪田さん,春日さんといった方々が組織委にいらっしゃるが,キーノートスピーチがPNG研究者のMarilyn Strathernなのは,そのこととは関係ないか? 実は金曜に日本公衆衛生学会の編集委員会があるので東京出張するし,木曜日が神戸大学創立記念日で4コマ講義が休講になることを飛行機のチケットを買った時点で知っていたら,木曜から出張してMarilyn Strathernの講演を聴くという手もあったが,金曜の航空券を買ってしまっているので無理だなあ。
- この大会については,今日届いた学士会会報で日本文化人類学会会長の小泉潤二先生も紹介されているが,小泉先生の文章は,大会の紹介のみならず,人類学の来し方行く末に思いをはせ,「グローバル人材」の育成に果たしうる役割についての提言も含めた,きわめてimpressiveなものだ。ぼくも以前メモしたことがあるが,米国では珍しくない,人類学(文化人類学,社会人類学,自然人類学を含む)と人口学のダブル・ディグリーを取れる(実は公衆衛生学もかなりオーバーラップしているので,ここに統合して,人類学と公衆衛生学のダブル・ディグリーとか,人口学と公衆衛生学のダブル・ディグリーとかも取れるようにしたらいい)大学院を作れば,一つの解答になると思っている。けれども,産官学連携とか目先の経済成長とかイノベーションしか頭にないような近視眼的な文部科学行政では,こういう方向性が支持される可能性はゼロに近いだろう,などと考えると,まったく嫌になる。
- 結城浩さんのtweetのまとめに関連してメモ。自分が小中学生だったときを振り返ると,与えられた授業がつまらなかったら,自分で面白くすればいいのだと思う。小学校の授業は自由度が大きいから,うまく先生を説得できれば,かなりできる(もっとも,自分では気づかなかったが,元同級生の中には,それに不満を感じていた人もいたらしい)。中学は開成に入ったので授業は面白かったし,中1の幾何の試験で答案用紙を目の前にして何も書けないという状態に陥り,勉強の仕方を工夫しなくてはいけないことに気づかされたので,結城さんが書かれているような状況にはならなかった。高校,大学,大学院で教える側としては,生徒・学生の基礎知識や理解力に幅がありすぎると,その両極端を満足させるような授業をするのは至難の業であることを何度も経験しているので,解決策はレベル別のクラス編成しかないと思う。大学や大学院ではそんな余裕がないので,上の極端の人たちには,申し訳ないが,補足資料を余計に用意して自習してもらうしかないのが現状。親としては,もう少し子供たちの知的好奇心をかき立てるような刺激をしたかった気もしないではないが,極端な刺激をしなかった分,社会生活には適応しているようでもあるので,まあこれはこれでいいかとも思う。
- 12:10頃に名谷を出て六甲へ。13:30からGSICS教授会で15:20頃終了。名谷に戻って17:00から国際保健学領域会議,18:00から国際保健学領域の新任のお二人の准教授による研究内容の発表会が19:25まで。19:30から21:00までエビデンスベーストヘルスケア特講の講義。
- その後で明日の講義準備を進めたが,当然のように帰れる時刻には終わらず。濱田投手のプロ入り初先発完封という偉業達成で元気を貰えたので日付が変わる頃まで作業したが,力尽きて仮眠。
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