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【第749回】 採点とか(2014年7月31日)
- 6:30にパスピエ「最終電車」で起床。今日も暑くなりそうだ。
- 朝食は素麺とネクタリンとベーコン1枚という滅茶苦茶なメニュー。寝汗を流すためにシャワーを浴びてから出勤。
- 午前中は採点より先に済ませてしまおうと思ってWER仕事をしていたが終わらず。
- 12:15頃,防災関係の講演会に向かう。
- OCHAと兵庫県立大学防災センター共催のセミナーで,日本が災害援助を受け入れる際に検討しておくべきポイントについての発表と質疑がなされ,大変興味深かった。ただし,必要なのはイノベーションというよりも日常と整合性のあるインフラの中で,どうやってpreparednessを高めるかということではなかろうか。needsを上げるのとsupplyを行き渡らせるのは必ずしも対称でなくても良く,needsは各避難所レベルから共通cloudにアップロードできるようなインフラを作り(例えば消火器レベルの頻度でソーラー充電の衛星携帯端末を配備するとか),supplyの方は物流の基本通りに階層性をもってやるというのもありではないかと思った。
- 終了後留学生アリムさんと約束していたので名谷キャンパスに戻った。統計解析が行き詰まっているので1つ別のアプローチを提案してみた。博士論文提出の日程などについて尋ねられたので一緒に教務課に行って訊いてみたら,既にwebで公開されていた。けれども全部和文しかなかったので,ぼくが英訳を作らねばならず(抄訳だが)2時間近くかかってしまった。
- というわけで,採点もWER仕事も終わらず。WERは持ち帰って終わらせたい。
- 厚生労働省から,今日づけで平成25年の簡易生命表が発表された。男性の平均寿命が初めて80年を超えた。
- 喜多喜久『化学探偵Mr.キュリー2』中公文庫,ISBN 978-4-12-205990-0(Amazon | honto | e-hon)を読了。佐々木蔵之介+松岡茉優か三上博史+有村架純でドラマ化希望。第三話のゲストで能年玲奈か橋本愛希望。ビジュアルが浮かぶような化学ネタと軽妙なトークのバランスが良い。今期は木曜夜に佐々木蔵之介+武井咲で『ゼロの真実〜監察医・松本真央〜』,金曜夜に『ラスト・ドクター―監察医アキタの検死報告―』,火曜夜に(再放送だが)橋本愛+高良健吾で『ハードナッツ!』,あと,さっき知ったばかりだがDlifeで『NUMB3RS』と理系ミステリドラマが多々あり,これまで印象に残ったものとしては,沢口靖子の科捜研の女シリーズとか,木村拓哉+綾瀬はるかの『Mr. Brain』とか,三上博史の『実験刑事トトリ』,少し毛色の変わったものとして,ゼロの真実と同じペアの『お天気お姉さん』があるが,それらを継ぐ路線として,是非連続ドラマにしてほしい作品であった。ただ,理系ミステリドラマが増えるのは良いのだが,もう少しディテールを大事にして欲しい気はする。『ゼロの真実』の今回のネタは実にマニアックで良かったが(法的には事故なのか,過失致死なのか,傷害致死なのかという疑問は残ったが),『ハードナッツ!』第6回でのネタである「予測の当たりすぎ」は,binom.test(13, 14, 0.7, alt="greater")だから,「13回以上」偶然当たる確率が0.05未満と言わなくてはいけないのに,くるみちゃんは「今回の場合,14ヶ所のうち13件の事件が起こる確率は4.7%…」と言っていた。伴田刑事と黒板で検証していたときは13回と14回の確率の和を計算していたし,ノベライズ本ではちゃんと「以上」が科白に含まれていたので,言い間違いと思われる。けれど,数学者としてはその違いは重要なところなので,言い間違えるはずがないと思う。演出はちゃんとチェックして欲しかった。監察医ネタとしては,上野正彦監修・柚原瑠璃子作の3部作を原作にするとか,近い分野としてパトリシア・コーンウェルの検屍官ケイ・スカーペッタものとか,アーロン・エルキンズのスケルトン探偵ギデオン・オリヴァーものからネタを引っ張ってくることができると思うので,もう少し監察医が解剖をして初めて判明する意外なネタというのを前面に押し出してやってもらいたい。とはいえ,『お天気お姉さん』よりは『ゼロの真実』の方が,ちゃんと所見から鑑別しながら死因を探っている会話が生きているので,佐々木蔵之介+武井咲+大石静の組合せは良い方向に推移していると思うが。
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