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【第760回】 盆休み初日(2014年8月13日)
- 6:00起床。今日から神戸大学は一斉休暇なので長野に向かう。各地で道路は渋滞しているようだが,JRなので大丈夫なはず。7:14発のバスで神戸駅に行き,サンドイッチと握り飯と野菜ジュースを買ってから新快速で大阪へ。いったん改札を出てから,予め買っておいた(e5489でネット購入し,自動券売機で発券しておいた)乗車券と特急券で再び改札を通った。8:57発の特急しなの9号に乗って,まずは読書。
- 有川浩『明日の子供たち』幻冬舎,ISBN 978-4-344-02614-8(Amazon | honto | e-hon)を読了。児童養護施設を舞台にした群像劇だが,一言でいえば傑作であった。現実の時事ネタを少し捩って物語に取り込むのが本当に上手い作家だと思う。
- 名古屋までは指定席車両にも空席が目立っていて,中央線の復旧が遅かったから予約が埋まらなかったのかと思っていたが,名古屋で一気に混んで,本日満席という車内アナウンスが流れたから,そうでもなかったようだ。
- 杉山奈津子『偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法』角川SSC新書,ISBN 978-4-04-731604-1(Amazon | honto | e-hon)を読了。第1章は予備校が不要だと言っているだけなので,勉強法の本を手に取った人にとってはあまり意味がない。自分のペースで伸び幅が大きい科目から順番に注力すべしという主旨。なお,学校や予備校の授業を聞くより本を読む方が効率が良いという主張は一理あるけれども,大学の講義には当てはまらないし,実験や実習にも当てはまらないし,中学や高校でも開成の場合は当てはまらない。第2章から第4章は勉強法について,著者が重要と考えるポイントが列挙されていたが,ぼくの目から見てもそれなりに合理的なものが多いと思った。東大の生物IIは暗記科目ではないので,生物は暗記という記述には反対だが,概ね納得できた。第5章は著者の属人性が強いお薦めで,第6章は親に向けての一般論(他の本でも良く目にする)なので,受験生本人にプレゼントする際は,第2章から第4章と,p.192からの最新版お薦め参考書&問題集を読めばいいと言って渡すと良いと思う。
- 長野には14:00頃到着。曇っている分,あまり暑くはない。駅前の平安堂3階のカフェで昼飯を食べてから家へ。
- 米を研いで炊飯器のタイマーをセットし,一度洗濯をしてからメールなど。
- 昨日院生の相談に応じて作った,日本の学校保健統計で使われている標準体重と肥満度の計算のための,LibreOfficeのワークシート例とRの関数定義と計算例を整理したので,アップロードしておく。ぼくはこういうコードで,ついVectorize()を使ってしまうのだが,本当はもっと正統派なやり方があるんだろうなあ。なお,この例からわかるように,まったく同じ身長・体重だとBMIは同じだが,年齢が違うだけで肥満度は大きく異なることがある。150cmで50kg(BMIは22.2)の女児は,17歳なら肥満度5.6,14歳でも9.1だが,11歳だと20.2で軽度肥満という判定になる。しかし実際には第二次性徴の発現は同年齢でも大きな多様性があるので,この判定が妥当とは限らないことには注意が必要である。個人レベルではもちろんだが,標準体重の計算式が2000年の日本人の値に基づいているので,集団レベルでも,例えば在日外国人とか,逆に海外在留日本人にこの式を適用していいのかどうかは慎重に考慮しなくてはいけない。
- 今日はドラゴンズが勝った。ただ,この数年,長距離打者として期待されてきたベイスターズの筒香選手(ドラゴンズでいえば高橋周平選手が期待されているのと同じかそれ以上に期待されている)が,今年は覚醒したといっていい活躍をしてきたが,守備で梶谷選手と交錯して救急車で搬送されたという事故は心配だ。タイガースの西岡選手が福留選手と交錯したときのことを思い出した。報道によると大事には至らなかったようで何よりだが。
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