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【第768回】 会議など(2014年8月25日)
- 日曜は娘の剣道の袴をクリーニングに出しに行ったり,洗濯したり料理したりで終わった。ドラゴンズの勝利は良かったし,高橋周平選手の二塁打も良かったと思うが,無死1,3塁から2番3番がセカンドゴロと三振で二死2,3塁となった展開は,下手をすると無得点で終わりかねないところだった。4番平田選手に敬遠気味の四球を出したことでリズムが狂ったのであろう久保投手が三連続押し出しをやらかしてくれたことで拾った勝ちという気がする。モヤシのナムルはうまくできたと思う。ベーコンとナスとジャガイモとピーマンのオリーブオイル炒めは予想通りの出来だった。22:30に長野駅を出るバスで新大阪へ。6:40頃に予定通り新大阪着。快速で三ノ宮に出て,地下鉄で名谷へ。モスバーガーで朝食をとってから出勤。今日は10:00からの院生統計相談に答えた後,13:30からの会議のため六甲台に行かねばならない。そこから再び名谷に戻って成績処理の続きをする予定。
- 久々にこのサーバのログなどをチェックしたら,見たことがないディレクトリが7月23日付けで作られていた。サーバアップデートによる設定変更の結果だそうなので問題ないのだが,一瞬慌てた。
- 六甲台に行って重要な仕事をしてきたが,実質15分の仕事のために片道1時間かけて移動するのはしんどい。復路は阪急六甲経由にしたので本屋を覗いてみたら,週刊エコノミストの特集が「とことん考える人口減」ということで,著者を見たら日本人口学会の会員の中でもアクティビティの高い鬼頭宏さんと和田光平さんが入っていたので買ってみた。鬼頭さんの「近視眼的政策が招く人口問題」は,大筋としては人口学を学んだ者なら知っていて当然の知識ではあるが(もちろんディテールは鬼頭さんならではの味付けがなされていて興味深い),たぶん政治家や人口について語っている「識者」の中には大筋さえ知らない人もいると思うので,そういう人には是非読んで貰いたい文章であった。和田さんの「フランスをまねると出生率増?」は,予想通り反語的結論だった。少し注意を要するのは,「N分N乗」の「乗」は「掛ける」意味であって累乗ではないという点と,家族係数1当たりの課税所得額に応じて適用される税率の表が累進的だからこそ,N分N乗によってその累進性が強調されるのだという点(注意深く読めばそう書いてあるのだが,読み飛ばすと誤解するかも)。神尾さんの「家族政策の基礎も違う」というコラムも重要で,彼我の労働時間がまったく違うこと,保育ママの社会的受容の違いなどを考慮すれば,税制のみ導入しても所期の効果を上げられるわけがない。それゆえ反語的結論に至るわけだ。他の記事は概ね総研系の著者によるものだったが,仮定が大きすぎて何とも言えない感じ。特集以外では,「リトル・フォレスト」という映画の紹介が魅力的で,見たくなった。神戸では国際松竹で上映されるようだ。
- 以下,この何日かtweetしたことからメモ+αしておく。
- 日経サイエンスさんのtweetから。コクヨS&Tの新製品紹介。試してみたい製品。(追記:CamiAppというものらしい)
- マルチレベル分析をtwitterで検索してヒットした中から,かなり前のtweetをRTした。元論文が全文公開されていた(Perilloux HK et al. (2010) Signals of genetic quality and maternal investment capacity: The dynamic effects of fluctuatinng asymmetry and waist-to-hip ratio on men's ratings of women's attractiveness. Social Psychological and Personality Science, 1(1): 34-42.)ので読んでみた。マルチレベル分析の適用例として面白そうなだけでなく,体型が異性に対して及ぼす魅力の評価の研究なので,去年の卒業研究でM君がやってくれた話とも関連しそうだった。コーカソイド女性の後ろ姿の写真から,10ヶ所で左右の長さの差を測った値を集約してFluctuating Asymmetry (FA)という指標を計算しているのだが,元にした写真集(既に絶版の五味彬『Americans』ぶんか社のCD-ROM版というもので,ピッツバーグ大学,フロリダ大学,UCSBに所属している著者たちがどこで見つけたのか謎だが)に載っている100枚の写真から選んだ10枚の画像でみると,BMIとの相関係数が0.55となっている(統計的に5%有意ではないが)のが面白い。著者らの実験は,140人の異性愛の男性被験者にこれら10枚の写真(交絡を避けるため顔や毛髪は削除してあり,著者らは従来のこの手の研究で使われてきた線画から比べるとかなりの改善点だと主張している)を見て貰い,パートナーとしての魅力がある順のランク付けさせ,140人中118人については,10枚のそれぞれについて7段階評価させたというものだ。i番目の写真へのj番目の被験者のランクまたは評点を従属変数とし,被験者内のばらつきをレベル1,被験者間のばらつきをレベル2としたマルチレベルモデルを立てることができる。分析の結果,ランクと評点は相関係数が0.96であり,従属変数をどちらにした場合も同じような結果であったこと,FAもWHRもBMIも低いほど魅力的と判定されたことに加え,FAとWHRの交互作用効果が有意だった(FAが低い女性の写真の方が,FAが高い女性の写真よりも,WHRと魅力との関係が弱かった)ことがわかったというものだった。左右対称なほど魅力的と判定されたというのは面白い話だ。
- Lancet編集部がエボラアウトブレイクの特設ページを公開している。
- 都市安全研究センターのオープンゼミの第187回(9月)から第189回(11月)の予定が公開された。とくに第189回は非常に興味深いのだが,11月15日は東京に行く予定が入っているので聴けないのが残念。
- このtweetで知ったが,県立広島病院 救命救急センターブログ: 2014.8.20の広島市豪雨災害の当院での対応について(備忘録として)は大変参考になる情報だと思う。
- このtweetで知った,大橋靖雄『生物統計学の世界』スタットコム, ISBN 978-4-9907606-0-1(Amazon | honto | e-hon)をAmazonで注文したのが今日届いた。退官記念本なので,生物統計学の入門書ではないし,生物統計学全般を概観したというものでもない。臨床試験(治験)にフォーカスして,その信頼性を高めることの重要性を訴え,世界の動きをレビューし,今後どのような展開が期待されるのかを論じたものとして,第1章と第2章は治験に関わる人なら誰でも読む価値があると思う(第2章の補注は,臨床試験の結果を読む際に必須の基礎知識である)。第3章の鼎談は,大橋先生が如何にして東大の疫学・生物統計学教室を足場にして日本において治験に関わる生物統計学者を育ててきたのかという内輪話なので,隣の人類生態学教室にいたぼくには面白い内容だったが,たぶん一般読者にはあまりわからない気がした。まあ,それはそれでいいのか。2,000円+税という値段から考えれば,第1章と第2章だけでもお買い得だろう。
- NHKニュースで,チョイスル州のタロ島(チョイスル本島の西端から少し離れた小島)が海面上昇で水没する危険があるので,住民800人全員がチョイスル本島に移住することを決めたことを知った。支援しているオーストラリア企業ってどこなんだろう?
- サンスポの記事で森博嗣『すべてがFになる』シリーズのドラマ化を知った。犀川創平役の綾野剛,西之園萌絵役の武井咲というのは,いいキャスティングだと思う。武井咲が「お天気お姉さん」の気象予報士,「ゼロの真実」の監察医に続いて演じる理系女子だが,これまで2作のあまりにも激しく屈折した過去をもつヒロインに比べると,西之園萌絵は心に傷はもつけれども基本的には天真爛漫なお嬢様だから,演じやすいと思われる。
- オランダでやっていた第14回世界女子ソフトボール選手権大会,日本代表は無敗で優勝した。連覇は凄いことだが,少し不安なのは,上野さんというスーパーエースが引退してしまったらどうなるのかという点。次世代も育っているとは思うが,上野さんはあまりに偉大すぎる。
- 気がついたら20:00を過ぎているのだが,今日も成績処理が終わらなかった。
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