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【第783回】 発表準備(2014年9月11日)
- 6:00起床。トマトとネクタリンとフルーツグラノーラ+牛乳という朝食メニュー。
- 今日から3日間ICHS集中講義があるので,時々様子を見に行かなくてはいけないかもしれない。けれども,明日の午後には高槻で行われる災害関係のシンポジウムで喋ってこなくてはいけないので,その準備も必要。夕方には統計相談が1件入っていて,その後には検査専攻の会議もあるので,帰宅は遅くなるかもしれない。
- 今日は雷が鳴ったり,大荒れの天気が予想されている。明日は高槻まで行かなくてはいけないので,いい天気であって欲しい。
- 9:30過ぎから神戸も土砂降りと雷が激しい。
- 岩田健太郎先生のtweetを拝見し,簡単な地図へのプロットを描いてみた(Rコード。ただし,#コメントで書いたようにESRI JapanからshpをダウンロードしてEpiMap(EpiInfoに入っているので無料で使えるけれども,ESRIからライセンスされているソフトで,とても操作がわかりやすい)などで加工しないと,このコードは実行できない。あと,地名から緯度経度情報への変換は,Geocodingを使って得た数値をハードコードしているが,GeocodingにはXMLを返すAPIがあるので,それを使うと情報更新が楽になると思う)。
たぶん,厚労省サイトのデング熱についてからリンクされているデング熱の国内感染症例について(第十報)(現時点ではこれが最新だが,毎日のように新しい情報が追加された続報が掲載されている)のデータを入力してanimationパッケージを使って検出日ごとに推定感染場所のプロットを更新するようにすれば,岩田先生が参照されているエボラの地図のようなものも描けると思うし,Shinyサーバでやれば随時更新もできそう。暇がないのでやらないが,このRコードを自由に使っていただいて構わないので,実現してくださる方がいると嬉しい。
- これくらいの描画なら30分もあればできてしまうRとmaptoolsとEpiMap,それにネットでの情報入手のしやすさは,一昔前なら考えられないほど便利になったものだと思う。
- 明日の発表準備が難航中。オーディエンスがどういう感じなのか想像できないのが,たぶん最大の問題なんだが。
- 劇物管理チェックと書類提出が終わってから,朝コンビニで買ってきたサンドイッチで昼飯を済ませた。
- 午後も16:00までは明日の発表の準備。
- 昨夜録画しておいた,NHKクローズアップ現代のデングの話を視聴。感染したNHK職員は労災になるのかが気になった。ダンスの練習中に感染したとされる最初に見つかった患者さんへのインタビューが貴重。デング熱感染を最初に疑ったのはお母さんだったのか。原因不明の高熱で,治療に効果がなく,娘の足が蚊に刺されてボコボコになっていたことが気になってFORTHのサイトでデング熱の特徴に合致することを見つけ,医師に尋ねてみたということだ。これまで蚊の専門家があまり出てこないなあと思っていたが,この番組には長崎大の砂原さんが登場し,ヒトスジシマカの生活史を詳しく説明して,駆除の難しさを説明している。いい番組だと思う。その後の解説が感染研の高崎さんという人選も流石だ。ちゃんと虫除け剤を「塗る」と言われていたし,5〜8割は無症状,つまり感染発症指数が20%から50%ということも言われている。ただ,50メートルしか移動しないと断言してしまったのはどうかなあ。リオでの実験放飼では6日で800メートル広がる可能性が指摘されているという論文はご存じないのだろうか? その次の,西宮での研究で,住宅地の感染拡大の難しさを説明したのもいいコンテンツだと思うし,難しさだけでなく,地域の活動としてゴミ拾いと各戸敷地内まで含めた水溜まりへの薬剤散布をして,蚊を減らしているのは素晴らしい。地域保健活動の好例。
- ソロモン諸島の麻疹アウトブレイクについて,現在,ホニアラ市内の何ヶ所もの診療所で麻疹ワクチン接種を無料で実施中なのだが,簡単には終息しそうにない。OCHA Pacificのtweetによると,935人も患者が出ているそうだ。南太平洋ではサモアでチクングニアも流行中。ポリネシアにはハマダラカがいないのでマラリアはないのだが,Aedes属の蚊はいるということだ。そういう意味では,デング熱もいつ流行しても不思議ではないし,実際にイースター島ではアウトブレイクが起こったこともあるので,デング熱流行のフロントラインとしての太平洋諸国という研究は重要だと思うんだがなあ(去年申請した研究費は通らなかった)。
- 終バスで帰宅。パスタとハーブ鶏ウインナーを茹で,野沢菜昆布漬けで味付けして食べた。すぐできて,なかなか美味だった。
- 2013年の人口動態統計確定数の概況が公開された。ということは,fmsbのJvitalを更新しなくてはなあ。
- 月刊トレーニング・ジャーナルの10月号をご恵贈頂いた(いつもありがとうございます)。今月の特集は「実は使える心拍数」。スマートウォッチも含めてウェアラブルデバイスによるバイオモニタリングが普遍化していく可能性が高い現在,この特集で扱われているPolarみたいな高精度デバイスだけでなく(Polarのデータをこうやれば活用できるという実例提示として,この特集は興味深かったが),もっと多くの人のデータをビッグデータとして使える可能性もあるので,そっちの方向への展開も今後は期待したい。
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