Latest update on 2018年3月7日 (水) at 15:42:47.
【第818回】 4コマ講義の日(2014年10月23日)
- 6:30起床。冷凍ライスバーガーを食べてからバスで三宮へ。阪急六甲から歩いて出勤。4コマ講義の後,フロンティア館の研究室に行って,学生の相談に乗りながら某査読結果記入を済ませるとかメール送信とか。
- 復路バスで,高殿円『マル合の下僕』新潮社,ISBN 978-4-10-336591-4(Amazon | honto | e-hon)を読了。ポスドク非常勤講師がさまざまな苦難に立ち向かう物語。大学教員としてはリアルとフィクションの微妙な混ざり具合が気になってスルスルとは読めなかった。例えば,私立の大学の文系にはまだあるのかもしれないが,以前に比べると教授個人の力など小さくなっていて,人事が胸三寸なんてことはないし,マル合の審査は設置審のときしか行われないはずなので,p.24の説明には違和感大だし(それゆえ,タイトルに違和感大),授業をやりたがる助教なんていないと思うので,そこも違和感。非常勤講師は会議に出ないと思うし。けれども誉君をめぐるストーリーの切なさと,ミステリ風味と,泥縄の締め切り仕事で身体をこわしてしまうという状況のリアルさ(『なれる!SE』ほどではないが,大学もかなりデスマーチ的な状況はあるので)が読ませる。かなりデフォルメされているが,お仕事小説としてはアリか(しかし昨今はJRECINで環境学の公募などたくさん出ているし,以前と違って出来レースは減っているし,主人公のような立ち位置で勤務地に制約がなければ毎年50くらいは応募できると思うので,ここで設定されているくらいの業績があれば,誰かの下僕にならなくたって,どこかに引っかかるとは思うが)。
- 帰宅後に一昨日業務スーパーで買っておいた神戸ポークと冷凍野菜何種類かを味噌煮込み風に調理して晩飯。
△Read/Write COMMENTS
▼前【817】(フィリピン交流など(2014年10月22日)
) ▲次【819】(疫学講義の後は書類仕事を(2014年10月24日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]