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【第1031回】 査読の続きとメールの返事と『骨が語る日本人の歴史』感想(2015年6月16日)
- 6:00起床。昨夜追い炊きしたまま入らなかった風呂に入り髪を洗った。朝食は,日曜に買った鶏もも肉ぶつ切りが賞味期限なので,オリーブオイルで軽く炒めてから味醂をかけ,適当に切ったナスとトマトとシロナを加え,焼き肉のたれと塩コショウで調味した。白いご飯に合わせると狙い通りに美味であった。何通か仕事のメールを打っていたら8:00になってしまい,往路バスは直通4番。
- 先週末の新幹線で読み始めた,片山一道(2015)『骨が語る日本人の歴史』ちくま新書,ISBN 978-4-480-06831-6(Amazon | honto | e-hon)を読了。ポリネシア人過成長モンゴロイド説で有名な(『ポリネシア人―石器時代の遠洋航海者たち』とか『考える足』は抜群に面白かった)片山さんが,骨考古学の視点で日本人と日本史を語っている。相変わらず読みやすい語り口でドキッとするような内容を書かれるのが素晴らしい。港川人が縄文人につながっていないとか,弥生時代になっても,いわゆる「弥生人」とされる身体特徴をもつ骨は北部九州と西中国の遺跡に出土が偏っていて(そもそも見つかっている骨の数がそれ以外の地域では非常に少ないのだが),神戸市新方遺跡から出土した弥生時代の人骨は縄文人的な特徴を色濃く残していたとか,江戸時代の人たちは軒並みBMIが25を超えていた(肥満なのではなく,体型が胴長短脚で寸胴だったため)とか,現代日本人の身体特徴が歴史上類をみないほど変わっているといった新発見や独特の見方がたくさん提示されていて読み応えがあった。鎌倉時代から中世とするのは関東史観であって,中国が漢の終わりから中世とされているように,日本も卑弥呼の時代から中世とみなすべきという「身体史観」からの挑戦は一理あると思う。p.154-155で3ヶ所ほど「時」と「児」が誤変換されているtypoがあるので,是非重版がかかるくらい売れて貰って,重版のときには訂正していただきたい。
- 卒業研究の相談を少し受けた他は,午前中は査読の続きとメールの返事。まだ終わらない。
- 午後も査読仕事をやっているが終わらないまま18:00が近づいている。
- 18:30から大学院受験を考えているという人の相談に乗り,20:10まで査読の続きをして,完全ではないがメールで返信してから帰宅。
- 晩飯は冷や麦を茹でて,生卵を割り入れた麺汁につけて食べた。その後,院生から暫く前にメールで相談があった計画書を手直ししていたが,風呂を追い炊きして入ったら疲れが出たので眠ってしまった。
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