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【第1133回】 4コマ講義の日の移動中に伊与原新『蝶が舞ったら、謎のち晴れ:気象予報士・蝶子の推理』読了,翌日は学生の相談に答えたり書類を作ったり(2015年10月22-23日)
- 木曜は6:10に起き,前夜作ったおかずの残りを温め直してご飯に掛けて朝食を済ませてから,7:50頃に来た三宮貿易センター行きバスに乗った。毎週恒例・六甲台で4コマ講義が終わると疲れ果てているのだが,名谷に移動して仕事をしてから直通終バスで帰宅。
- 移動中に伊与原新『蝶が舞ったら、謎のち晴れ:気象予報士・蝶子の推理』新潮文庫nex,ISBN 978-4-10-180038-7(Amazon | honto | e-hon)を読了。川端小説レベルの理系度,かつ叙情的な風景描写も優れていて,一言で言えば傑作。武井咲主演のドラマ「お天気お姉さん」を思い出させる無愛想な気象予報士と,行動力だけはある探偵(あのドラマで刑事をやっていた大倉忠義よりは,むしろ,今やっている掟上今日子のワトソン役の岡田将生の方がイメージに近い)が謎解きをする話なのだが,気象ネタが専門的なのが良い。川端君の『雲の王』『天空の約束』が好きな人なら楽しめると思う。これを原作にして「お天気お姉さん」をリメイクしたらいいドラマになると思うんだがなあ。キャストは無愛想な気象予報士を,「ハードナッツ!」で数学好きの女子学生を好演していた橋本愛がやったら合いそう。
- 晩飯は素麺を茹でた。
- 金曜朝も素麺で済ませ,直通3番のバスで出勤し,学生や院生の相談に答えたり書類を作ったり公衆衛生実習の機材手配をしたり事務手続きをしたり,等々こなしているうちに20:00を過ぎたので直通終バスで帰宅。科研の書類に行き着けないのが,本気でまずくなってきたなあ。
- 洗濯をしながらパスタを茹でて,冷凍シーフードミックスと冷凍しておいたカット野菜をオリーブオイルで炒めてクレイジーソルトとホワイトペッパーで味付けしたところに投入して絡めた晩飯を作った。短時間でできるし,そこそこ美味なのが良い。
- 洗い上がった洗濯物を干しつつ,食事をしつつ,先週から始まったドラマ「コウノドリ」を視聴(が,見入ってしまって,結局洗濯物はドラマが終わってから干したが)。原作漫画もだが,丁寧に作られているし,答えの出ない難しい問題に正面から取り組んでいるだけでなく,知識が広まれば防げる悲劇を防ぐために啓発的な内容(妊婦が喫煙すると胎児に酸素や栄養がいかなくなるだけでなく,早期胎盤剥離のリスクが高まるといったことや,たぶん来週は先天性風疹症候群を防ぐために男性も風疹ワクチンの予防接種をしなくてはいけないという話が取り上げられるようだ)が嫌味無く入っているのも良いと思う。俳優陣の名演とも相俟って,傑作というしかないドラマになっていると思った。この枠は夏の「表参道高校合唱部」に続き,大当たりだな。
- UseR!2016のデッドラインがいくつか更新された。
- 羊土社「実験医学」の増刊『感染症 いま何が起きているのか 基礎研究、臨床から国際支援まで:新型インフルエンザ、MERS、エボラ出血熱…エキスパートが語る感染症の最前線』をご恵贈いただいた。編者の忽那賢志先生が出演していた情熱大陸は大変面白かったが,目次を見るだけでも,この本が感染症について語るなら必読書であることは断言できる。分子メカニズムや新薬の話があるかと思えば,西浦博さんによる数理モデルの話(とくに基本再生産数R0がもつ問題にフォーカスした内容になっていて,ざっと見ただけでも読み応えがありそう),堀成美さんがワクチン懐疑・反ワクチンに対して専門家が正しい情報を広める必要性を訴えている章,ロシナンテスの川原先生によるアフリカ地域医療実践の話と,内容も多岐にわたっていて大変興味深い。ちょっと高い本なのでご恵贈いただいたのは大変ありがたかったが,そうでなくても自費で買っていたに違いない。
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