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【第1251回】 会議漬けの日の帰りは『SHISHAMO3』で癒される(2016年3月2日)
- 6:30起床。インスタントラーメンを茹でて缶詰のオイルサーディンを開けて載せただけの朝食。もう食材も尽きかけているので,今日は生鮮食材を買って帰りたい。
- 11:00から会議,六甲に移動して13:30から教授会,次に名谷に戻って17:00から国際保健の領域会議,それが終わったら19:00から統計相談が1件入っている。今日はそんな会議漬けの一日。合間にシラバス入力をせねば。神戸大学では2017年度から教務システムが更新され,シラバスの入力項目の指定がこれまでより細かくなるが(授業のテーマと到達目標が別立てになり,成績評価の方法と基準も別立てになったし,履修上の注意から事前・事後学習を独立させて2,000バイト以内で書かねばならなくなった),大学・大学院の講義はライブなので,とくに選択の講義で何人参加するかわからない時点では,そんなに細かく決めておけるわけがないと思う。仕方ないので,「授業の概要と計画」欄の最後に,(※内容は必要に応じて変更する可能性があります)と注記を入れておくことと,参考URLという欄があるので,そこに自分のwebサイト上の講義サポートページを書いておくことにしている(来年度のシラバス入力締め切りは今週末であり,学期が始まってからは変更できない――まあ,シラバスというのはそういうものだが――ため,変更した場合は自分のサイトの講義サポートページで知らせるしかない)。保健行政論のように約150人が受講することが決まっている講義でも,行政だから毎年のように内容が変わり,新しい変化も説明しなくてはいけなくなるので,やはり前年度末に入力したシラバスとは完全には一致しなくなる。ある程度枯れた学問で,例えば資格取得上これが必要だと決まっているなら,シラバスを細かく書くことはできるだろうし,事前学習も指示して,実際の講義場面では受講者にプレゼンして貰って討論するというアクティブラーニングにすることもできると思うが(ぼくの講義の中では,大学院の疫学特講のみそれができていて,たぶん人口学特講も自作テキストを完成させればできると思うが),環境保健も公衆衛生も国際保健も内容が変わるから無理だし,エビデンスベーストヘルスケア特講は受講者のレベルによって内容を変えなくてはいけないから,やはり難しい。
- これは青木先生の後任らしい。教授,准教授,講師の公募になっているが。もう公募が出たとは知らなかった。これは嶋田先生の後任か? と思ったら,分野としては金子先生のところだなあ。
- すべての会議が終わった後,院生の相談に答え,さらに(コンピュータ上で読むため)池庄司敏明『蚊 第2版』東京大学出版会,ISBN 978-4-13-060229-7(Amazon | honto | e-hon)の第8章「新たな領域」のスキャンなどをしていたら21:00になってしまった。結局21:20頃帰途に就き,湊川公園のそばのスーパーTOHOで食材を買って,終バス1本前で帰宅した。
- 今日届いたSHISHAMOの『SHISHAMO3』,なんて甘酸っぱいロックンロールなんだろう。とくに「中庭の少女たち」は素晴らしい。休符の使い方が絶品なのと,サビの切なくて可愛らしい歌い方が何とも言えず良い。なお,「手のひらの宇宙」という曲は,タイトルだけ見たときには,川端君の小説『てのひらの中の宇宙』を想像してしまったのだけれども,全然そうではなくて,むしろチャットモンチー『生命力』に入っている「モバイルワールド」の現代版だった。それもまた良し,か。
- 晩飯はTOHOで買ってきた海鮮巻と清見オレンジ。
- 確かに言葉の使い方やセンスは恥ずかしいと思うが,このプロジェクトで開発された24グラムで装着が容易な脳波センサは,値段次第だが,被験者への負荷が少なくリアルタイムで客観的なストレスチェックができる機器として大きな可能性をもっていると思う(信頼性が十分あるなら,公衆衛生実習で作業ストレスを評価するデバイスとして唾液アミラーゼセンサの代わりに採用したいくらいだ)。重要なチェックポイントは,このデバイスで本当に脳波が正しく測れるのかという点で,従来の標準的な測定法とのクロスチェックをして妥当性を検証したであろう原著論文を探したのだがわからなかった(なぜプレスリリースに原著論文の書誌情報あるいは特許情報を載せないのか理解に苦しむ)。このセンサを開発した関谷教授のwebサイトはデザインは格好いいのだがlist of publicationsに辿り着きにくいし,論文タイトルからだけでは研究内容がわかりにくいので,abstractへのリンクくらいはしておいてほしかった。関谷教授は,曲げても大丈夫な圧力センサの開発にもかかわっているようで,確かにバイオセンサの開発についてのイノベーションを起こしていそうな雰囲気はあるのだが,情報公開の仕方が残念な感じ。ちなみにこの脳波センサのデモは,ロボットが脳波センサを装着している人と同じ動きをするというインパクトが強いものだが,もし本当に動きを模倣できるとしたら,随意運動をするときに思考や感情の変化による脳波への影響を除去して,動作と脳波の対応関係がわかったということだから,それだけでも物凄いことだ。自分の動きをイメージするとか,何か脳波によるコマンドを作ったとかいうならまだわかるが。いずれにせよ詳細を知りたいところ。まさかNeuroSky社のnecomimiみたいなオモチャではないのだろうし。
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