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【第1288回】 講義とか査読とか調整とかの後で熊本地震(2016年4月14-16日)
- 木曜は久々に英語での4コマ講義だったので疲れた。が,仕事が山ほどあるのでフロンティア館で21:30頃まで講義の残務も含めて作業していた。熊本県で震度7の地震というニュースが入ってきて慌てた,というのは法事で翌日熊本に飛ぶ予定だからという理由が大きい。内陸型で震源が浅いため津波の心配はないというのが不幸中の幸いだが,余震が多くて落ち着かない夜を過ごさなくてはならないだろうことを考えると,それも辛いだろうと思われ,心が痛む。神戸駅廻りで帰宅。キャベツの浅漬けを切り,生パスタを茹でてベーコンを載せてトマトソースを掛けて晩飯。
- 金曜朝になってメールを見たら,R-announceから,当初予定に無かったR-3.2.5がリリースされたとの報。R-3.2.4改訂版がトラブルを起こすシステムがいくつかあったためなので,R-3.2.4改訂版が無事に動いていれば更新の必要は無いとのこと。
- 朝食は前夜の晩飯と同じ。5番のバスで出勤して締め切り過ぎ仕事とか諸連絡とか。
- CDCの研究者がNEJMに書いたレビュー論文に,Zikaと小頭症の関連を認めたと書かれているそうだ。読まねば。Gigazineの記事は,これだけいろいろリンクしてくれているのに,どうしてNEJMへのリンクをしていないのだろう?
- ご恵贈御礼。『月刊トレーニング・ジャーナル 2016 5 No.439』をいただいた(いつもありがとうございます>編集長)。特集のテーマが「なぜ、指導の言葉が届かないのか」というだけで涙を誘う。少年野球のコーチをしていた頃の実感でいうと,いくら良い指導をしても指導を受ける側のreadinessが不十分だと届かないし,指導内容が正しくてreadinessも十分であっても説明の仕方がまずいとダメだし,まあ難しいことはわかる。いろいろな意味ですぐにでも読みたいが,時間が無いなあ。
- 午後は論文指導とか。17:10を過ぎたのでそろそろ伊丹に向かわねば。
- 予定通りの便に乗って熊本へ。同じ便に被災地支援のボランティアと思われるヘルメットを持って動きやすそうな格好のリュック姿の方や,自衛隊関係と思われる方(自衛隊の制服の方々が空港に出迎えに来ていたので)が何人も乗っていたが,この時点では,もう震災は終わりで,余震があっても多寡がしれているだろうと思っていたし,予定通り法事に参列して日曜朝の飛行機で帰るつもりだった。
- が,その見通しは甘かった。東京からの飛行機に乗ってきた息子と合流して義弟の車で阿蘇に着いたのはいいが,夜中になってから,前日を上回る大きな揺れが襲ってきて(後で知ったところでは,これこそが本震だったようだ),停電と断水が起こったのだ。停電と前後してPHSはつながらなくなり,東日本大震災のときに比べてPHS回線が弱くなったのではないかと感じた(東日本大震災が起こった日,前橋では,docomoやauよりもPHSの方がネットに繋がりやすかった。もっとも,あの日の前橋は停電はしていなかったが)。また,Y!Mobileの3G回線も息子のdocomoに比べると不安定で,信号レベルが上下するので困った。今回の震災では,阿蘇ではY!Mobileはdocomoに比べてインフラとして脆弱だった。もともとWiMAXは阿蘇ではほとんど無効なので,この際,WiMAXを止めてサブ回線はSIMロックフリースマホにdocomoのバックボーンを使った格安SIMにしておこうかと思った。その後も大小様々な余震がひっきりなしに襲ってきて,よく眠れないままに朝を迎えた。
- 夜中にいろいろ相談があって法事は中止になったが,熊本空港が封鎖されてしまい,天候の悪化により明日になると余計に道路状況が悪くなりそうに思われたので,何とか帰るルートを探すことにした。熊本の人たちはこれからも大変な状況に耐えなければならないのに,何もできず脱出の算段をするのは気が引けるが仕方が無い。皆でバッテリーの残りを気にしながら道路情報を調べたところ,大分空港には出られそうになかったし,しかも大分の方でも地震が起こり始めたので,福岡空港に出る道を探った。Google Mapのリアルタイム情報(?)で,まだ福岡空港に出る方が望みがありそうという判断の下,午前中,比較的早い時間に義弟に車を出して貰い,息子ともども福岡空港まで送って貰うことができた。大変な状況の中,何時間もかけて送って貰って,本当にありがたかった。阿蘇から福岡に向かう途中の山道は無数にひび割れたところや巨大な岩が落ちて道が半分塞がっているところがあり,道路脇の家も木造の古そうな建物は見た感じ半分以上潰れていて,大変な状況だった。まだ余震が続いているので被害が拡大する可能性もあり,通れない道路も多い上に停電により連絡が付きにくいところもあるので,全容をつかむだけでも大変と思うが,なるべく早く適切な支援を届ける必要がある。が,現状では素人が下手に動くと二次災害の原因となりかねないので,どうしたらいいのか判断することが難しい。とりあえず熊本県や日赤や既に活動報告が出始めているAMDAなどに義援金を送るくらいか。充電済みのモバイルバッテリーを配ったら停電が続いている地区の人たちの助けになることは間違いないが,配る手段がないので難しいと思う。やはり事前に準備しておくのが大事だろう。ふと自らを振り返ってみると,何の備蓄も無いことに気づいたので,水と保存食と大容量バッテリーを買っておこうと思った。
- 福岡空港発伊丹空港行きのANAが約10分遅れになったが,伊丹から三宮までバスに乗ったら,貿易センター前からしあわせの村行きの終バス1本前に乗れた。しかし帰り着いたら疲れ果てていて,風呂に入ってすぐに眠ってしまった。
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