個別鵯記

【第1472回】 教員会議の翌日は4コマ講義（2016年12月14-15日）

• 水曜は講義準備と会議三昧で終わった。木曜は毎週恒例の4コマ講義後，百年記念館の会議室でJICA関西との会議に遅れて参加し，メールで届いていたネットワーク委員の仕事のために名谷キャンパスへ移動。その仕事を済ませてからメールの返事を何本か打ち，21:20頃に帰途に就いた。ズボンとワイシャツの布が擦り切れていることに気づいたのでダイエーで似たようなものを買い，湊川公園廻りで帰宅。今日も疲れた。
• 復路で朱野帰子『賢者の石、売ります』文藝春秋，ISBN 978-4-16-390560-0（Amazon | honto | e-hon）読了。かつて読んだ『海に降る』よりも科学の営為そのものの描写が少ないせいかワクワク感は少ないので，読者を選ぶかもしれないが佳作。よく「科学技術と社会(STS)」という角度から問題視されている疑似科学を信じたがる人々の問題や研究予算の制約や博士の学位取得者の非正規雇用問題など，現実の悲しい側面にフォーカスしているので切ない。結末近く，マイナスイオンドライヤーを信じる人々がなぜ信じるのかという理由について主人公が辿り着いた考察は鋭い（ただ，最後に急転直下考え抜いて，というよりも，ずっと考え続けていて，という展開の方が良かった気はするが）。既に社会心理学的な研究はあるんじゃないかなあ。

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