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【第1617回】 講義とか査読とか原稿書きとか(2017年6月26日)
- 6:10起床。素麺を茹でて朝食。週末いないときは生鮮食材を残しておくことができないので,月曜の朝食がこうならざるを得ない。
- 4限の講義準備は金曜のうちに終わっているので,午前中は『Rで学ぶ人口分析』の改訂作業で,死亡の分析のところを整理したが,まだ個人レベルの死亡データを分析する例が書けていないし,雪崩モデルの説明はもっと詳しく書きたい。出生については1年間の出生データの分析方法だけではなく,出産暦の分析法についても加筆が必要。あとは移動の分析方法を加筆したら概ね完成に近いのではなかろうか。
- 昼飯はダイエーで買ってきたカツ丼。その後4限の講義の前まではメール送受信と某査読作業。
- ピアニストにして作・編曲家でもある宮嶋みぎわさんのこのtweet(食物アレルギーとはお気の毒に,と思う)の文体が土佐日記の本歌取りだったので,ふと土佐日記を検索してみたら,この考察が大変刺激的だった。たんなる書き手偽装以上の意味があったという読み筋は大変面白い。
- 講義後に事務作業が1つメールで入ったのですぐにオンラインの手続きはしたが,たしか印刷して持っていく必要もあるんだよな。
- これまで知らなかったジャーナルの存在を知ったこともあり,リンク集・研究情報にいくつか公衆衛生系の雑誌を追加した。
- 某査読が終わったところで21:40。帰るか。
- 湊川公園のスーパーで食材を買って終バス1本前で帰宅。今日はバスが空いていて良かった。
- IntelのSkylake&Kaby Lake世代のCPUにはハイパースレッディング有効でデータ欠損やプログラムエラーにつながる重大なバグがあると判明というGigazineの記事を見て焦ったが,Dynabook R83のCPUを見たら第6世代Core iであるSkylakeよりずっと前の第4世代Haswellだったので安心した。デスクトップマシンはR83よりもっと古いから大丈夫だろう(→調べてみたらBloomfieldだった)。
- その次の記事は悩ましい問題。出版社が抱え込んでいるジャーナルの論文の購読料は高すぎると思うが(論文1本で数千円とか,所属機関からの年間購読契約数十万円とか),編集・出版や電子投稿システムを含むサーバ維持にはかなり経費がかかるので,こういう海賊版が普及することで出版社が潰れてしまうのも困る。逆に10万円から20万円の掲載料を著者が払うことで成り立つBMCなどのオープンアクセスジャーナルのビジネスモデルの方が情報アクセスの格差是正や学術の発展のためには良いと思うが,払えない著者もいるからなあ。全面的にオープンアクセスを推進しつつ,払えない著者には助成金を出す制度を拡大すれば良いのかもしれない。あるいは,学会が母体となって会費収入を基盤にして学術雑誌を発行し,会員は無料または廉価な投稿料・掲載料で論文を発表できて,かつジャーナルとしてはオープンアクセスというビジネスモデルでも良いと思うが(日本健康学会や日本公衆衛生学会や日本国際保健医療学会くらいの投稿・掲載料なら研究者は無理なく出せると思う),そのレベルの予算で運営するとSpringerとかの大手出版社に編集・出版を委託することができないし,そうなるとIFがつかないし……というのが難点。Max Plank Instituteが(たぶん研究所の運営費を使って)出しているDemographic Researchのように,オンライン版しかないものの完全無料で,かつ長年の継続によって信頼性も獲得している雑誌が理想だが,あんなことができる志と体力がある研究機関は世界にいくつもないだろうからなあ。
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