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【第1632回】 木曜から土曜まで(2017年7月13-15日)
- 木曜は例によって4コマ講義。3限は社人研の林さんを招いてIPUMSを使った実習を含む興味深い講義をして貰った。健康寿命とかdisabilityとかを国際比較をする場合は定義や質問紙の違いが問題になるという点を強調してくれたので良かった。マスメディアは見逃しがち。4限が終わった後,加納町三丁目近くの店で林さんも含む洞窟の会。大変楽しかった。
- 金曜は午前中に院生対応,午後から六甲台で会議があり,炎天下に阪急六甲から坂を上ったので滝のような汗が出た。水曜も金曜も名谷と六甲台を往復したので読書時間がとれて,福澤徹三『侠飯(4)魅惑の立ち飲み編』文春文庫,ISBN 978-4-16-790884-3(Amazon | honto | e-hon)と荻原浩『二千七百の夏と冬(上・下)』双葉文庫を読了。『二千七百の夏と冬』は内容的には上橋菜穂子さんの作品にありそうな感じでありながら完全なファンタジーではなく日本の縄文末期から弥生時代に起こったかもしれない話にしているのがSFっぽく,川端裕人作品にあってもおかしくないような雰囲気だった。言語的な工夫も良い仕掛けで面白かった。ただ,この作品を読んで逆に,上橋作品の凄さを再認識した。そういえば,磯野真穂『医療者が語る答えなき世界―「いのちの守り人」の人類学』ちくま新書,ISBN 978-4-480-06966-5(Amazon | honto | e-hon)も読了したのだったが,文化相対主義的な視点を意識させられる点はこれらすべてに共通している。なお,『医療者が語る答えなき世界』から立ち上がる大きな問題の1つは,医療は「痛み」に対処すべきなのか,そもそも対処できるのかという点だと思った。逆にいえば,「痛み」を脳神経の働きとして完全に客観化することができたら,脳の活動をデータ化できることも原理的に可能になっているはずで,それはまったく『ヴァレンティーナ』のThrough the looking glassの世界だなあ。
- 土曜は久々に目覚ましを掛ける必要がないと思って惰眠を貪っていて,目が覚めたら昼だった。洗濯を済ませてから名谷に向かい,モスバーガーで昼飯。スパイシーアジアンカレーモスチーズバーガーとオニポテとアイスコーヒーのセットにした。時々無性に食べたくなるんだよな。その後,このところずっと不調だったAQUOS PHONE esについて相談するためY! mobileの店に寄ったところ,機種変更と契約コース変更を勧められたのだが,娘が契約しているスマホと家族割をしていると,主契約者である自分のマシンの機種変更をするだけでも娘の同意書がいるとかいう面倒さがあったのと,まだAQUOS PHONE esの修理は可能で,PHS回線もあと2年〜3年は消滅しないだろうという見通しを聞いたので,修理依頼した。電話だけの代替機を借りて赤外線通信で電話帳を移す作業もやってもらったので30分ちょっと掛かった。これで問題解決してくれたら良いのだが。研究室に着いてからはメールの返事とか,某学会仕事とか別の某学会仕事とか。気がついたら20:30を過ぎているので帰ろうかとも思うが,ラオス研究サイトへの自己紹介文を送ってからにするかな。
- というわけでメールを送ってから帰途に就き,湊川公園廻りの土曜の終バスで帰宅。
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