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【第1664回】 採点を済ませて東京へ〜父の逝去と葬儀(2017年8月28-9月3日)
- 月曜はまず名谷へ。ラオス行き中止に関連した事務関係の確認をしてから六甲台へ。修論審査と某重要業務を済ませてから再び名谷へ。メールのやりとりをしながら採点の続き。神戸廻りで22:00過ぎに帰宅。電話で相談した結果,火曜の夜行バスで再び東京に行くことになった。とりあえず水曜から3日間は有給休暇をとった。
- 火曜朝,本来ならラオスに着いているはずだったのだが。テレビをつけたらJアラート。長野にいる娘と山形で調査中の妻から連絡があったので,屋内にいるなら地震と同じ対応でトイレに行けばいいのでは? だけど,交戦状態でもないのに突然人が住んでいるところに弾頭付きのミサイルを撃ち込むなんて暴挙をしても北朝鮮には何のメリットもないから(逆に考えると,仮に北朝鮮がアメリカに空爆されているとかいった状況なら,自暴自棄になって窮鼠猫を噛むの喩えのごとく,いつ弾頭の付いたミサイルが飛んできても不思議はないので,国際社会とやらが北朝鮮に圧力を掛けすぎる方が怖いし,その意味では政府には米国の暴挙を阻止するための対話促進―日本が北朝鮮と対話するのではなく,米国と北朝鮮の対話をmediateする―と核兵器廃止のための努力をして欲しいが),そんなバカなことはしないだろ,と言っておいた。NHKの報道もミサイルと言ったり飛翔体と言ったり呼び方が混乱しているが,いい加減に弾頭が付いていない飛翔体をミサイルと呼ぶのは煽りにしかならないので止めた方がいいと思う。ミサイルという言葉が何を指すのか,いつになったら正確に定義して喋ってくれるのだろうか。
- しかしどうも政府は本気で安全確保とか避難を考えているようには思われない。もし本気なら戦時中みたいにそこら中に防空壕を掘ったり避難訓練をしたりするはずだし,それ以前に原発再稼働なんて絶対にしないだろう。現実がそうなっていないということは,安全保障を叫ぶ人たちも本気じゃないのだろう。現状のやり方で,もし本気でやっているのだとしたら,相当の間抜けか想像力が足りないか,いずれにせよ防衛能力など皆無に違いない。首相談話で発射直後から完全に捕捉していると言っていたが,それにしては避難指示区域が広すぎると思う。長野が入っていて石川と富山が入らないのもよくわからない(わかる方がいたら教えて欲しい)。不安と怒りを煽るような報道は,リスコミとしては下の下。落ちてきた場合の被害予測や弾頭が付いていたのかどうか(九分九厘付いてないと思うが)も含めて正確な情報提供がされない官房長官談話とか首相談話とか,戦時中の大本営発表と同じでプロパガンダとしての意味しかない。リスク管理に必要なのはプロパガンダじゃなくてタイムリーで正確な情報提供と合理的な対処方法なので,こんな稚拙なやり方しかとれない政府とメディアでは困る。
- 18:40に成績処理がすべて完了。19:30に研究室を出ていったん帰宅し,大阪に出て夜行バスで東京に向かう予定。
- 帰宅前に事務室に寄ったら,某学会の査読原稿が届いていた。何というタイミング。締切から考えてもっていくべきだろうなあ。
- 帰宅して荷造りをしてバスで神戸駅へ。JR新快速で大阪まで。スターバックスでアイスラテを飲みつつメール送受信など。バスは予定通り23:00発。JRバスのこの便は席も指定できるし,後ろに気を遣わず大きくリクライニングできるし,いいなあ。
- 水曜朝東京駅に着いて朝食をとってから電話を掛け,母と合流してから病院に向かうことになったが,家に着いてみたら病院から急変したという知らせが届いたということで,慌ててタクシーに乗った。病室に入ると弟が父を見守っていて,ちょうど今心臓が止まったばかりだと教えてくれた。ほどなく主治医が訪れ,瞳孔を確認して父の死亡を告げられた。覚悟はできていたので,自分でも意外なくらい冷静だったが,母が取り乱していて気の毒だった。
- 1時間半ほど病院の待合室で葬儀社など各方面に電話。菩提寺の住職になかなか連絡がつかず困ったが,葬儀社の車に父の遺体を乗せて家に着いてからほどなく住職と連絡がつき,葬儀社の相談係の人もちょうど来てくれていたので電話で日程調整でき,2日後に葬儀をすることが決まった。大学にはメールで連絡した。木曜は湯灌の儀ということで,父の遺体を葬儀場に移送し,映画「おくりびと」で見たような死出の準備。金曜は葬儀であった。家族葬ということでほぼ親族だけで行ったけれども,いろいろ忙しかった。
- 土曜に病院の会計を済ませ,最終便で神戸に帰宅した。葬儀社の支払いは日曜に完了したと電話で聞いた。本来はラオス調査をしている筈だったが,まったく違う怒濤の一週間になってしまった。
- 水爆実験の方が弾頭の付いていない飛翔体発射よりも明らかに非人道的なので強く非難するべきと思うが,核廃絶条約に調印していない日本や米国はそれができないということか。それにしても想像力が足りないのか報道規制が掛かっているのか知らないが,本質的な情報がまったく報道されないな。
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