Latest update on 2018年3月7日 (水) at 15:42:47.
【第1739回】 某公務と査読(2018年1月5日)
- 7:45起床。ベーコンとニラ野菜炒めを作り,白いご飯とともに朝食を済ませ,コーヒーを淹れて水筒に詰めてから出勤。
- 往路バスでは,BEGINのシングル大全集特別盤をスマホで聴きながら,昨夜買った本の1つである,かとうちあき『野宿入門:ちょっと自由になる生き方』草思社文庫,ISBN 978-4-7942-1907-7(Amazon | honto | e-hon)を読み始めた。これを原作として綾瀬はるか主演でドラマにでもすれば売れそうなルポ本という感じ。「野宿ガール」とかどうだろう?
- 午前中は某公務。これこそAIで代替可能な気がする業務。結局来年からどうなるのかは未定なのだろうか? いずれにせよ,年末にやったタグ付けといい,大学教員の時間の使い方としては筋が悪いと思う。
- 週刊医学界新聞2018年1月1日号の特集は『ゲノム:「サイエンス」から「医療」へ』であった。座談会には東大人類遺伝の徳永先生が参加していて,理研の中川英刀先生の「ゲノム医療の臨床情報はオープンな共有ができないということですか」という問いに「そうですね。個人情報に該当する情報の非制限公開は難しいです」と答えていたが,まあそれは当然で,それよりも適切な手続きをすれば制限公開は可能な場合があるというのが重要な点だろう。あと,「いま取り組むべき3つの課題」という記事で紹介されているのが京大の「ビッグデータ医科学」と「医療倫理学・遺伝医療学」と,阪大の「医の倫理と公共政策学」の方々で,「医療倫理学・遺伝医療学」の小杉眞司教授を除けば非MDなのが目を惹いた。ゲノム医療となれば当然の方向性だと思うが,週刊医学界新聞がそれを意識してくれているのだとしたら嬉しい。新春随想に社人研の所長が登場していたのもやるなあ,という感じ。
- 電話や来室やメールで入ってくるさまざまな問いや依頼にこたえ(前者は答え,後者は応え)つつ,某学会の編集委員仕事をオンラインで済ませ,某事典の査読作業中。いろいろ難しい。
- 来週火曜には2コマ六甲台での講義が入っているので,その準備も必要。あっちをやったりこっちをやったりだと効率悪い気もするが,一つだけに集中するのも疲れるのでちょうどいいのか。
- ダイエーで食材を買い込んで直通終バスで帰宅し,洗濯機を回しながら,鶏もも肉とジャガイモ,ゴボウ,人参,大根を煮込んだスープを作って,子持ちめかぶを載せたご飯と一緒に晩飯。復路バスで『野宿入門』読了。饒舌な語り口のせいで内容が水増しされている感じはあるが,「入門」だから仕方ないか。そこそこ面白く読めた。ご本人がデータを取って日記でも付けていれば,タイトルも「野宿日記」としてマニアックな読み物にもできる題材だが,たぶんご本人の指向性がそこにない感じ。蚊よけの方法も「○×もいいかもしれません」止まりの記述なのが惜しく,カタログ的にいろいろ試して結果を書いてくれたら,もっと面白くなったと思う。蚊取り線香をお勧めと書いておきながら,「一巻きが一晩もたない」という記述も,一晩もつ大型の存在を知らないのだろうか? と突っ込みたくなるし,記述が薄い。ぼくの経験からいえば,DEETが高濃度で入っている昆虫忌避剤(insect repellent)を,マミー型のシュラフカバー(30年ほど前に買ったので,たぶん現行のこれとは違うだろうが,Monbelのもので,単体使用できないと書かれているがパプアニューギニアの低地で使うには支障ないし,もし寒かったら,飛行機の冷房が寒いため常時持ち歩いている超軽量ダウンジャケットを着て入ればOK)の顔が出る周りに塗りたくり(または塗ったタオルなどを装着し),網が無くても新聞紙でも軽く上に被せて寝れば,パプアニューギニアでの野宿でも蚊はほぼ避けられる。もっとも,ぼくは中学生の頃,頻繁に多摩川の河川敷で夜釣りのために野宿していて,先達に学ぶことの素晴らしさには大変共感したが,その頃は焚火をすることが普通だったのだが,いまは勝手に焚火をしてはいけないのだろうし,いろいろと制約がきついのだろう(お巡りさんと仲良くなることが大事,と書かれていたし)と思われて気の毒だった。とはいえ,たぶんこれが出版された理由は,やっぱり「野宿ガール」の主観的体験談だったからなのだろうから(例えばお母さんと一緒に近所の公園で酒を酌み交わしながら思い出が語られたシーンなどは,なんともいえない味わいがあり,綾瀬はるかと吉行和子が語り合うシーンが脳裏に浮かぶほどであった),それはそれで良いのか。
- NHK総合で坂木司原作の「女子的生活」を実写ドラマにしたものをやっていたが,あの世界観はやっぱり小説かアニメでないと無理かも。無意識なジェンダーバイアスを意識化させる原作のテーマ設定は凄いし,それをストーリーとして面白く読ませてしまう良作だったが,話が成立するためには,「みき」が普通にOLとして働いている女性に見えなくてはいけない。脇役はみんな良かったが,志尊淳は,所作など頑張ってはいるのだと思うが,声と喉仏から明らかに男性の女装とわかってしまうのでストーリーが成り立たない。特撮と特殊音声効果でもいいからもっと作り込むか,あるいはトランスセクシャルではないトランスジェンダーの本物であるこの方をメインキャストにするとかいった,思い切った手段を取らないと無理なのではなかろうか。神戸で撮影されていて,見覚えのある場所が多々あったが,最近宿舎のNHK総合の感度が悪く(他局は全部ちゃんと受信できるので,何が悪いのかわからない),画面にジャギーが入ったりブチブチ切れるので良くわからない部分もあったのが残念だった。
- 洗濯物を部屋干ししてから眠った。
△Read/Write COMMENTS
▼前【1738】(仕事始めの会の日(2018年1月4日)
) ▲次【1740】(今日も某公務と査読(2018年1月6日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]