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2019年2月~3月のラオス健康調査

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2018. Last Update on 2019年3月7日 (木) at 22:28:27.

【第7日目】 N村調査を終えてムアンゴイ経由ノンキアウへ(2019年3月1日)

村での最終日も6:00頃に目が覚めた。そうはいっても,日本とは2時間の時差があるので,日本時間の8:00であって,そんなに早朝というわけではない。

最後の健診への来場者も十数人いて,村にいて暇がある成人の大半をカバーすることができた。欠損もないし,全部自分で性状がわかっているデータがとれたので,これまでのところ,今回の調査は大成功といえる。もちろん,早く分析して論文を書かねばならないが。

焼き畑に火入れ中データ入力してpdfを生成してから,再び昨日給電してもらった人にお願いして電源を借り,結果をプリントして対象者に配った。その後,いろいろと支払いして領収書をもらったところでトラクタが着いた。

N村の村長にお礼を差し上げてから皆でトラクタに乗ってムアンゴイに向かった。相変わらず揺れるが,気分は軽い。途中,山の木を刈って火を入れているところがあった。この辺の人たちは,基本的に棚田を作っているのだが,焼き畑で陸稲を作ったりもするし,バナナや野菜なども作っているので,焼き畑もするのだそうだ。人口密度が高まるにつれて,焼き畑の休閑期間が短くなり,リスやタケネズミなどの森の恵みが減っていくとしたら(狩猟採集と焼き畑農耕を併用している集団ではよくあることだ),持続可能性という観点では問題があるが,簡単な解決策はない。

ムアンゴイのヘルスセンターの前で,調査を手伝ってくれた人2人がトラクタを降りた。残りのメンバーはそのまま船着き場まで。

船着き場のわきのレストランに丹羽さんとNAFRI(農業研究所)から派遣して貰ったオフィサーがいた。トラクタを運転しているH村の村長も含め,全員で昼食となった。スープや大きめの魚のフライが美味だった。食後は,H村村長のトラクタに丹羽さんにNAFRIのオフィサーが乗ってH村に向けて去って行った。

プラスティックを減らそうキャンペーンの旗横山さんとTPHIのオフィサーとぼくはボートに乗ってノンキアウへ移動した。帰りは川の流れに乗っていくことができるので往路より早い気がする。無事にノンキアウに着き,車で橋を渡ってゲストハウスへ。5分くらいの移動だったが,この車代が6万kipと意外に高かった。チェックイン後,とりあえず金がないと困るのでATMを探しに行った。橋を渡って銀行の前まで坂を上がらないとダメかと思っていたが,橋の手前にATMがあり,地元の人らしいラオス人が普通に使っていたので,そのATMで,旧CITIBANKであるPRESTIAのSAVING ACCOUNTからkipを引き出したら1円=74.49kipというレートだった。このATMは1回には150万kipが引き出し上限で,1回につき2万kipの手数料を取られる。日本の時間外よりやや手数料が高い。しかもこのレートでは(PRESTIAのレートが悪いのか,この1週間で円安またはkip高が進んだのかわからないが),日本円か米ドル現金をもっと持ってきておいて,初日にルアンパバーンで替えておくんだったと後悔した。

ゲストハウスに戻って,まずはPCとスマホを電源につないで充電を開始した。ゲストハウスの高速WiFi接続が使えるので,N村のゲストハウスで通知だけは受信していたZenfone Zoom Sのシステム更新ダウンロードを開始し,PCでは溜まっているメールを全受信させた。シャワーを浴び,髭を剃ってさっぱりした後,PCのメール処理をやり始めたが,全然終わらないまま夜になったので,メール処理を中断し,Zenfoneの更新をさせたまま晩飯を食べに行った。ラオス風に餅米をつまみながらおかずをシェアしたが,タケノコとキクラゲのようなものが入ったスープもニンジンとピーマンが入った野菜炒めもフライドチキンも美味だった。このレストランには白人観光客が多く,右写真のようなフラッグが立っているのに少し驚いた。マイクロプラスティック汚染を防ぐために竹ストローを買いませんか? という広告なのだった。実効性があるのかどうか不明だが,環境保全意識が高い人が多く来るということなのだろう。

漸くPCで添付ファイルも含めて受信できた数百通のメールの処理が終わらないので,ノンキアウの店先を冷やかす暇も夜景を楽しむ暇も無くゲストハウスの部屋にこもっている。そのまま力尽きて眠った。

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