【第2020回】 自縄自縛かも(2026年2月26日)
- 今日から始まる「国民会議」に野党ではチームみらいのみ参加方針という報道があったが、分断を煽らないという党是からの参加であるならば、自縄自縛になっている気がする。
- 他の野党が指摘しているように、先の選挙の論点であった消費税論議をする場としては、その選挙で当選した議員が国会でやるのが筋であり、踏み絵を噛ませた上で不透明な参加プロセスで構成される「国民会議」と称する位置づけが不明瞭な集団に参加するのは道徳次元2を助長する。このロジックでいくなら、犯罪者からでも参加を呼びかけられたら参加してしまうことになる。分断と対立を構成する一要因であるような分集団に参加することこそ、分断を煽ることになるというのが、論理的帰結である。
- チームみらいの皆さんには、鄭くんの道徳本を読んでもらって、自分たちが取れる立場は道徳次元4でなくては整合性がないということを理解して欲しい。そうすれば、論理的帰結として「国民会議」には参加しないという結論に至るはず。
- たぶん今日から数日間は非常に多忙になるので、メールチェックなども滞ると思われるし、このページも更新できなくなると思う。
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【第2019回】 ジブリをうたう その2(2026年2月25日)
- 火曜は六甲に出勤し、副査として国際協力研究科の修論審査を何件かした後、研究計画指導をしてから直帰。新長田に帰り着いたときは結構な雨だった。
- やっと冬季五輪が終わって、久々にドラマ3本(うち2つは同時なので片方は録画視聴)を見た。テミスも未来のムスコも話が佳境に入ってきて素晴らしい。それはそうと、東海テレビ陸上部というYouTubeチャンネルで公開された「とよねの花」は良い話だ。
- 日付が変わってジブリをうたう その2の販売が始まったので、moraでハイレゾ版を購入した。
- 水曜は名谷に出勤。通勤路ではKindle本を読むことが多く、このところ、自分は紙よりも多くの本を(物理的に)軽く持ち運べるからという理由(に加えて、当該新書自体そうだが、字数制限が厳しくないので、紙の本では省かれがちな脚注や参考文献が充実していることが多いのも利点)で、結構Kindle本を買うようになったがなあ、と思いつつ、稲田豊史『本を読めなくなった人たち:コスパとテキストメディアをめぐる現在形』(中公新書ラクレ)を読み進めていたが、松岡圭祐『水鏡推理VIII マイクロプラスチック』(角川文庫)が発売されたので、そのKindle版を先に読むことにした。序盤、医薬品的な効能を謳っているわけではないから薬機法違反にはならないというところはともかくとして、機能性表示食品でもないといいつつ機能が表示されているのなら、それだけで食品表示法違反で消費者庁から措置命令が出せるんじゃないかとか(参考:機能性表示食品の届出等に関する手引き、消費者庁)、成分分析をする前でも、似たような症状を呈する患者が同じ食品を摂取した疑いがあると診断した医師には、食品衛生法に従って食中毒の届け出をする義務があるはずだし、そうしたら食中毒疫学調査のルーチンに乗るはずなのに(大阪健康安全基盤研究所の資料も参考になる。ついでにメモしておくと、大腸菌数の測定法も公衆衛生実習で使えるかも)、そういう流れになっていないのはおかしいんじゃないか? といったツッコミを入れつつも、まあ現実に起こっている問題をフィクションに取り入れる早さとストーリーテリングの巧みさはいつも通りで、若干マンネリかもなあと思いつつスルスル読めてしまうのはさすがだ。
- Xにポストしたが、情報カスケードという概念を思いついて、その発生には閾値があって、金を払えばそこを超える仕組みが定着したと考えると、昨今のいろいろなことに納得がいくなあ、と思ったのだが、10年以上前から情報カスケードという概念は考えられていた。まあそんなものだよなあ。たぶん当時は金を払えば意図的に起こせる段階までは来ていなかったと思うが。
- Blueskyにポストしたが、ProNASのこの論文は、4万年前に文字言語があったという話のようだが、文字言語の起源が二つではなく三つだったという話になるのか、これは後世に伝わらず消えたのか、とりあえず読まねば。
- 復路で松岡圭祐『水鏡推理VIII マイクロプラスチック』(角川文庫)Kindle版を読了。上述の通りツッコミどころもあるのだが、教養ミステリとして良くできている。本筋とは別に面白かったのが、「善人に見えて抜け目ない人」「やさしさに見える支配」など10項目からなる『欺瞞十の法則』と、「自由に見える選択肢の強制」など10項目のうち2つ以上に該当したら関係者が何か企んでいるという『謀りごと十の法則』(それぞれ若干強引なものもあるので、たぶん松岡圭祐さんのオリジナルであろう)であった。自分の前任者である中園先生が壁に貼っていたのをそのままにしてあるつもりちがい十か条とか、アンヌ・モレリの『戦争プロパガンダ10の法則』(鐵人三國誌でも以前触れた)ほどは熟れていないが、目の付け所が面白い。中盤から出てきた河内ナオミという暗号(?)の着地点も強引ではあったがなるほどと思わされた。まだまだこのシリーズは続きそうな感じ。
- 『ジブリをうたう その2』は良いカバーアルバムだと思う。Penthouseの「地球儀」や、のん☓SOIL&"PIMP" SESSIONSの「カントリー・ロード」も期待通り良かったが、何と言っても薬師丸ひろ子の「いつも何度でも」とGLIM SPANKYの「ひこうき雲」が凄かった。他のカバーもそれぞれ味があって良かった。
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【第2018回】 オープン戦(2026年2月21-23日)
- 土曜からNPBのオープン戦が始まった。ドラゴンズはタイガースと対戦し、1-1の引き分け。収穫は根尾投手のピッチングか。球の出どころが見にくいフォームになり、キレが増したような気がする。
- 日曜は名谷キャンパスに出勤したのでJ Sports 2で中継しているオープン戦を見ることはできなかったが、ジャイアンツに完封負けであった。いくら主力投手を並べられたといっても、途中からは控え中心の打線だったといっても、やや不安だし、少なくともイーグルスから移籍してきた則本投手は手強そう。
- 月曜も名谷キャンパスに出勤し、Sports NAVIで試合経過をチェックしながら査読とかシラバス作りをしている。マリーンズとの対戦で、先頭バッターの福永選手がいきなり頭部死球を食らったのは心配だが、マリーンズの投手も危険球退場になり、リリーフの準備ができていなかったのか初回に3点とれた。その後もドラゴンズペースの試合。新人の桜井投手と中西投手が無失点だったし、サノー選手も鵜飼選手も木下選手もホームランを打って8-0で勝つという、まるで強いチームのような試合運びだった。
- Penthouseのお部屋で、大原さんと浪岡さんが推し活を語っているのが面白い。推し活という言葉が最近できただけで、追っかけ(groupie)って昔からいたよなあ。確かに依存しない推し活=ヲタ活というのも一理ある。大原さんがドラゴンズを20年緩く応援しているといっていたが、まあ、要はファンということだよな。ぼくもドラゴンズファンを50年以上続けているので、大変共感する。ミュージシャンについていえば、このページに書いた方々については、Penthouseを含む全員、大原さんがいう意味で推しであるといえよう。もっとも、遠征はしないことに決めているので、ライブに年1回以上行くレベルでファンなのは、リトグリとPenthouseだけだが。
- 上記のYouTube動画ができたきっかけでもある昨年末にバズったというnote記事自体については、「推し」自体や「高学歴」「高所得」の定義が不明確なので、そもそも厳密な議論ではなくエッセイであることは自明だから、データを取って検証しようという発想は自分には湧かなかったが、社会心理学や実験社会科学を専門にされている鹿児島大学の大薗博記さんという方が、noteでネット調査結果を報告し、データも公開してくださっている(倫理審査については何も書かれていないのだが、社会学系のネットパネル調査は倫理審査が要らないのだろうか?)。結果はともかくとして、最も驚いたのは、20代と30代のネットパネルで、回答の整合性がなく解析から除いたものが205/729もあったという点であった。ネット調査ではこういうトラップ質問は不可欠だな、と思った。会社によって多少の違いはあるかもしれないが、回答の3割弱に整合性がないというのは衝撃である。統計解析の結果としては記述統計の一部とピアソンの積率相関係数の点推定量のみ示されているが、ポリコリック相関やポリシリアル相関を使ってSEMを練習するのに好適なデータかもしれない。「誰でも自由に分析できる」と書かれているし、ありがたい。
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Written by Minato Nakazawa, Ph.D. | Notice to cite or link here | [TOP PAGE]