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【第193回】 コーヒーを飲んで食材を買ってから講義準備(2019年9月8日)
- 6:30起床。風呂に入ってから缶詰のカレーを電子レンジ加熱したレトルト玄米ご飯に掛けて朝食。
- 今日は本の原稿の脱稿に向けた修正作業と明日の講義準備をせねばならない。間抜けなことに部屋がわからないので確認メールも打った。
- サンデーモーニングで姜さんが「友敵思想」と呼んだものが道徳次元2以下のマジョリティに共有されているのは昔からだったが,それをpolitical correctnessみたいな建前で隠さず平気で表に出すようになった(何しろ首相自ら「こんな人たち」とか言ってしまうシーンが報道されても失脚しないような国だし)という意味で社会が壊れた,という指摘は正しいのだろう。しかし社会を良くするためには,建前を蔑ろにするな,というよりも,谷口さんがその後で指摘したように,本音を言うとなったら不満と悪口しかないのがおかしいという視点や,関口さんが本音と露悪は違うと指摘したことを踏まえれば,道徳次元3以上の人を増やす方が王道だろう。鄭君は道徳次元4のロボットを作ると言っているので,例えばAIが自動的に情報探索して関連情報リストと道徳次元4のコメントを付け加えて報道する24時間ニュースメディアがポピュラーになったりすれば,世の中も変わっていくのではないか。
- 今日のドラゴンズとベイスターズの試合は息詰まる投手戦だったが,ドラゴンズがうまく相手の隙を突いて得点し,6回終了時で4-0。このまま大野投手が完封してくれると理想的だが……と思っていたが,9回表にソト選手にツーランホームランを浴びて5-2となったところでピッチャー交代となった。が,藤嶋投手が完璧に抑えてくれて,そのまま勝てて良かった。
- アグロガーデンで食材と太巻を買って帰り,太巻を食べてから再び外出。日曜夜は安く見られるということで,シネ・リーブル神戸で「トールキン」を鑑賞した。割と広いスクリーンだったが,客が自分を含めて2人しかいなかった。The Hobbitの着想に至るまでのトールキンの半生を描いた作品だったが,指輪物語の中にも従軍体験は生きているのだろうと思わされた(サムのモデルとか)。T.C.B.S.は実に男子校的な集まりで,見ているのが気恥ずかしかったが,ある意味懐かしくもあった。ぼくは部員じゃなくて1回誘われて投稿したことがあるだけだが,文芸部みたいな感じ。たぶん旧制高校とかだともっと近いんじゃないだろうか。あれは何なのだろうか,misogynyでもphilogynyでもないが,若干構えてしまう微妙な距離感。そこからオックスブリッジの学生となって少しだけ成長した彼らでさえも熱狂に巻き込まれてしまう戦争という暴力装置の凶悪さと理不尽さと,その後のトールキンがエディスと子供たちからインスパイアされて文学的才能を開花させていく幸せとの対比が鮮やかだった。あまり万人にお薦めできるような映画ではないかもしれないが,指輪物語について熱く語っていた上橋菜穂子さんには,是非ご覧いただきたいと思った。
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