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【第206回】 事務手続きが面倒(2019年9月24日)
- 6:30起床。レトルトご飯(120gパックの越後製菓「日本のご飯」)を電子レンジ加熱し,豚肉にキャベツとピーマンを適当に切ったものを合わせてオリーブオイルで炒めたおかずと合わせて朝食を済ませた。
- 新長田合同庁舎に寄って証明書を申請して受け取り,名谷駅で定期券を6ヶ月継続手続きしてから出勤。
- 総務係に行ったら,しかし書類がこれではダメなことが判明した。手続きが面倒すぎる。
- 今日のドラゴンズはベイスターズに7-1で完敗。藤嶋投手に宮崎選手と勝負させず申告敬遠して福投手に交替したところ,嫌な予感がしたのが当たってしまった。しかしそれ以上に,先発をロメロ投手を上げるのではなくローテ通りに山本投手にしておけば4点ビハインドから始まることもなかったのではないか。いずれにせよ,これで今シーズンもドラゴンズはBクラスが確定してしまったが,選手も首脳陣も失敗に学んでくれれば,成長の余白が大きいチームなので,来シーズンは優勝争いができるのではないかと期待している。
- 水野仁輔『カレーライスはどこから来たのか』小学館文庫,ISBN 978-4-09-406648-7(Amazon | honto | e-hon)を数日前に読了したが,メモを取り忘れていた。著者はカレー作りとカレーの歴史を探ることにハマって脱サラしたカレーマニアの方(ゴスペラーズの黒沢さんと対談したら面白かろう)で,本書はある意味自伝というか,自分が如何にして公私ともにカレー三昧の生活をするに至ったかの経緯を,時々脇道にそれながら書き綴ったものである。著者は,まだサラリーマンだった頃,日本には多種多様なカレーがあって,タマネギを飴色になるまで炒めるとか,タマネギは手抜きで小麦粉をオーブンで焼くのが正しいとか,各地のカレー職人がメチャクチャなこだわりをもって作っていて,しかもカレーのルーツであるインドにはそういう習慣はないことに疑問を持ち,インドからイギリスを通って日本にやってきた「黒船カレー」のルーツを探るため,まず明治初期の西洋料理の伝播ルートとして文明開化の入口となった5つの商港と海軍の5つの軍港に,黒船カレーが残っていないか,あるいはその資料が残っていないかを訪ね歩く。小さな発見はあったもののこれだというモノは見つからなかったことから,会社を辞めて3ヶ月間イギリスで調査をすると決意する(既にカレーの本を何冊も出したりメディアでも知られたりしていて,セミプロではあったらしいが)。3ヶ月間,パブや大英図書館で調査を続け,フランスやドイツにまで足を伸ばし,150年前の料理本にルーツを感じたりしながら,結局真相はわからずじまいで帰国し,いったんは再就職する。そこで調査協力者から,イギリスはイングランドに限らないという指摘を受け,スコットランド,ウェールズ,アイルランドに足を伸ばし,これぞルーツではないかというカレーに出会ったところで真相判明,大団円かと思わせておいて,実はそのカレーが予想外のものだったことから,結局真のルーツはわからずじまいとなり,再就職先も辞めてカレーに生きる決意を固めたという,全体としてはそういう流れで,時系列に従って経緯が説明されていくので,著者の思考を追いやすいし,個々のエピソードのディテールや表現が面白かった。なお,このテーマなら,昔,講談社現代新書で出たときに読んだ,森枝卓士さんの『カレーライスと日本人』への言及がないのは変だよなあ,と思っていたら,文庫版後書きで出てきた,というか,森枝さん本人が登場した。一緒に早稲田でトークライブをしたらしい。実は『カレーライスと日本人』は,その後,講談社学術文庫(ISBN 978-4-06-292314-9(Amazon | honto | e-hon))に入り,補遺―その後の「カレー考」と,関連書籍と,学術文庫版あとがきが追加されていることに気づいたので,これも買ってしまった。改めて目を通すと,当然のことながら参考資料などはかなり重なっているのだが,ともかく何か手がかりがあるかもと思うと現地に行ってしまう水野さんの行動力は凄いと思う。
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