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鐵人三國誌・アーカイヴ

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目次

【第237回】 会議と事務仕事と講義準備と原稿直し(2019年10月30日)

朝から会議とか

5:40に起きようと思ったが眠気が取れず無理なのでアラームを1時間後に設定し直して二度寝。6:40起床。

シャワーを浴びてから鰯の味噌煮缶詰と乾燥味噌汁の具とカット油揚げで作った味噌汁風のものをつけ汁にして,素麺を茹でて朝食を済ませた。

出勤して9:00から会議。その後,会計の方がホームセンターで買ってきてくださった,公衆衛生実習のグループ実習関係のいろいろな資材をラボに運び,立替払い処理を会計システムで済ませたら昼近い。

少しだけ原稿直しをしてから,昨日に続いてヨーグルトにオートミールとフルーツナッツとカットチーズを投入して昼食を済ませた。

竜の未来

中日スポーツによると,根尾選手が二塁や外野も守る練習を始めたとのこと。個人的には木俣さんがかつて言われていたように捕手が最も向いていると思うが,肩も強いので外野は良いかもしれない。

もちろん現在は,レフト福田選手,センター大島選手,ライト平田選手,という形でレギュラーが固まったところだが,10年後はおそらく3人とも引退しているだろうから,ドラゴンズの未来を考えたら,根尾選手には大阪桐蔭の先輩でもある平田選手の後のライトを守れるようになって欲しい。イチロー選手並のレーザービームが可能な肩だし。

レフトの後継者は今季も何度か1軍の試合に出た伊藤選手,センターの後継者としては,今のところ内野手だが,フェニックスリーグで2打席連続ホームランを打った石垣選手か,来年加入する期待の新人石川選手をコンバートして育てたら良いのではないか(この2人のうちセンターでない方はビシエド選手引退後の一塁手で)。

三遊間は10年後でもまだ高橋周平選手と京田選手がレギュラーだろうが,二塁手は高松選手がレギュラーを取ってくれると良い。

10年後の捕手として石橋選手が活躍していれば,ドラゴンズは強いチームになっていると思う。

『さよなら、ヒット曲』

昼休みに,今井了介『さよなら、ヒット曲』ぴあ,ISBN 978-4-8356-3935-2(Amazon | honto | e-hon)を読了した。感想は時間があれば夜書く。

「ECHO」のプロデューサーで作詞作曲もされた今井了介さんの半生記であり,音楽プロデューサーとしてかかわった重要な曲の成り立ちを紹介しているところも興味深いが,随所になるほどと思わされる名言があって唸ったし,読み応えがあった。

音楽プロデューサーの半生記といえば,最近だと,村井邦彦さんの『LA日記』が思い出される(そういえば,本書で今井さんは,映像にも興味はあったが映像作家で食べていくイメージが浮かばなかったと書かれているが,村井邦彦さんの息子さんであるヒロ・ムライはChildish Gambino「This is America」のディレクターとしてグラミーを受賞しているけれども,確かに,あの映像に関して印税が得られているのかどうかは書かれていなかった)。本書は『LA日記』とは違って,とくにここという土地の匂いは感じなかったが,この30年くらいの日本のミュージックシーンの空気感の中で,本物のR&BやHIP HOPを日本にも知らしめたかったという思いは強く感じた。

そういう意味で,重要な曲として最初に挙げられているDOUBLE「Shake」も,まさにそういう気持ちを強く感じる曲で,今聴いても全然古くないどころか、めちゃくちゃ格好良いR&Bであった。

Folder「I want you back」の裏話,とくに12歳のときの三浦大知の言葉も印象的であった。Full Of Harmonyというグループは知らなかったが,今井さんが配偶者を亡くされたときの悲しみに寄り添って作ってくれたという「IN MY LIFE」には胸を打たれた。最近,LEOというアーティストにカバーされていて,あのMVはあまりに泣かせにかかっていて反則な気はするが,グッときてしまう。VOICE OF LOVE POSSEの「VOICE OF LOVE ~ 上を向いて歩こう」というプロジェクトは知らなくて,チャリティに協力できなかったことが悔やまれるが,現在でも参加アーティストの一人であるLena ParkがYou Tubeでライブ映像を公開してくれていて,素晴らしいパフォーマンスを視聴できる。あまりに良かったので配信販売でもしていないか探したのだが,無かったので,Amazonで中古CDを買ってしまった(ライナーが豪華だったし,いろいろなアレンジが入っていて良かった)。

w-inds「New World」,TEE「ベイビー・アイラブユー」,毎年違うアーティストが違うアレンジでのパフォーマンスをしているという,Francfranc presents「Fun Fun Christmas」の話も興味深かったが,何といっても,「最高にキュートで抜群に歌える五人」Little Glee Monsterの「ECHO」をどういう思いで作ったのか,どういう風に聴かれたいと思っているのかが書かれている部分の納得感が高かった。なるほど,だからああいう曲になったのか,ということがわかるので,ガオラーは必読であろう。

多くの名言があるので紹介したいのだが,時間が無いので,後日追記するかも。

(というわけで,以下11月4日追記)123ページ「やはり音楽はアーティストと共にあって,それに対して自分がなにがしかのお手伝いをしているというスタンスが,僕はもっとも心地良い。はっきり言えば,それが僕のプロデューサーとしての流儀の根本だと言っても過言ではない。アーティストは僕のために歌うのではなく,ファンに向けて,そして彼,彼女自身が“まだ見たことのない世界を求めて”歌うのだ」という部分,大学院生に対する指導教員としての自分のスタンスと似ていて,メチャクチャ共感した。大学院生は自分自身の研究テーマを追求することを通して,これまで世界で誰も知らなかった1ページを学問に付け加えることを目指すべきで,自分はそれをサポートするに過ぎない。p.175「僕は,少なくとも歌のディレクションなどで,迷いを見せた時点でリーダー失格だと思っている(理想とする音が頭で鳴っていないから悩むのだ)。歌い終わったら,即レスポンスするのがコミュニケーションの基本だ」は,学問の世界では必ずしも実践できないが,音楽作りにおいて柱であるプロデューサーのスタンスとしては納得がいく。p.227の,チームで仕事をするときにすべてにおいて平均点以上であることは当然として,それぞれが果てしなく飛び出た1点をもっていて欲しいという話も興味深かった。『国土学への道』で島津さんが書いていることとか,FeachemのHuman Ecologist as a Supermanとかと通底するものを感じた。もちろん,United Future Orchestraとか,ごちめしアプリとか,クラブでかかっているために一晩という単位で起伏を考える洋楽と1曲の中での詞とメロディとアレンジが織りなす情緒感が大事なJポップの違いとか,音楽プロデューサとしての仕事についても興味深い記述が多かった。

徒労感

20:00頃までかかって原稿直しを完了したのだが,出版社の編集の方に連絡をとったところ,出張中なので作業開始は連休明けになるというご返事であった。無駄になったわけではないが,優先順位を間違えたか。Epidemiologyの講義を,輪読は輪読なのだが,明日から発表assignをやめて,最初に軽く説明をして,学生にはいくつか質問することを義務づけたので,説明のための資料を作ったら23:00になってしまった。帰りにコンビニで晩飯としてサンドイッチ,朝食用にカレーパンと野菜サラダを買った。疲れた。明日の夜からの長崎出張のため,本当は洗濯しておきたかったが諦めた。

(list)

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