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鐵人三國誌・アーカイヴ

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目次

【第280回】 出勤して論文指導とか講義準備とか(2020年1月6日,11日再編集)

仕事始め

鍋の残りを温め直して朝食をとり,名谷キャンパスへ。

10:00から院生の論文指導など。昼は買い置きのカップ麺で済ませ,木曜の講義資料作りの続き。

環境保健学資料はできた。次は疫学。

ということで講義資料作りを進めていたが,終わらないまま17:15になったので生協食堂へ行って,仕事始めの会に参加した。

ビールを飲んでしまったので,木曜の講義のための資料作りがsuspendしていたが,漸く酔いが醒めたので再開したのは21:00過ぎであった。他の科目ならともかく,Epidemiologyの資料は酔ってると作れない。

そういうわけで23:30近くまで仕事をしていたが,あまり効率は良くなかった。

以下,年明けから今日までのtweetを拾っておく。

箱根駅伝

[1] 箱根駅伝はガオラー的には2017年4月30日のハモれでぃおでメールを読まれていた帝京の岩佐選手(ただし,岩佐選手=ハンドル名「さーいわ」さんではないかというのは,勝手な推測なので確証はない)が,キャプテンとして4区で区間6位と活躍したのが嬉しかった。

物欲

[2] この正月,息子がiPad miniでgoodnotesというアプリを使っていたのを見て便利そうだなと思った。しかしAppleは嫌いなのでiPad系は触れたくないんだよなあ。Androidで同じように使えるアプリはあるだろうか? いずれにせよ画面6インチのスマホで使うのはきつそうなので,次にスマホを買い換えるときに7インチ以上の大画面のものにするか,またはスマホとは別にタブレットを買うかしないといけないのだが。

珈琲豆のミルはカリタのナイスカットとか富士ローヤルのみるっこのような電動カッティングミルが絶対のお薦めだが,値段が張るのが欠点であった。これどうなんだろう? まともなカッティングミルだとしたら安すぎる気もするが。

野球離れ?

[3] 【課題】「野球離れ」が加速、少年野球人口は10年で2/3以下に(ライブドアニュース)の引用RTとして(この側面への言及が見当たらなかったので)。チームスポーツは一定以上の人数がないとチームを維持できない。小学校のクラス当たりあるいは育成会当たりの少年人口が閾値を下回るとチームがなくなってしまう。我が子らが入っていたチームを含めた3チームが合併して存続したのはマシな方か。水泳のように個人でもできるものが残るのだろう。

スクレイピング

闇のExcelに対する防衛術(もちろんハリポタの捩りだろうが秀逸なネーミングと思う)関係。闇のExcelに対する防衛術 ★データ解析備忘録★Rによるデータクリーニング実践――政府統計からのグラフ作成を例として

イランと米国

BBCの1月4日付け記事,【解説】 イランのソレイマニ司令官殺害 なぜ今でこれからどうなるのかは参考になる。

サモアの家@リトルワールド

山本真鳥さんの連載記事「オセアニアの今 伝統文化とグローバル化」の第8回 日本に建ったサモアの家が大変面白かった。この連載はそのうち弘文堂から本として出るのだろうか。

有名な人口学者

[4] 「人口学の学者の名前を答える問題」というtweetを見て,マルサスとかじゃなくて本格的な人口学の研究者で有名な人としては誰が挙げられるだろうかと考えてみた。日本人を含めると直接知り合いな方が多数いて名前を挙げにくいので,日本人は除くとして,有名な人口学者といえば,コール(Ansley J. Coale),プレストン(Samuel H. Preston),ボンガーツ(John Bongaarts),ブラス(William Brass)は外せない。数理ならばキーフィッツ(Nathan Keyfitz),生物人口学ではウッド(James Willaim Wood),ウィルマス(John R. Wilmoth),トゥルジャプルカール(Shripad Tuljapurkar),ガブリロフ(Leonid A. Gavrilov),ヴォーペル(James W. Vaupel),古くはフィッシャー,ロトカ,あとは第二の人口転換を提唱したレスタギとヴァンデカーも必修。また,数理人口学の古典となる重要な論文をまとめた論文集(序文をKeyfitzが書いている)がMax Planckから無料でダウンロードできるが,この著者たちは有名な人口学者と言える。いずれも人口学を学ぶなら基本であろう。

悪魔の辞典

ウヨ辞苑というtweetを見て。この手の風刺のオリジナルである,ビアスの『悪魔の辞典』英語版は全文公開されている。池上彰『政界版 悪魔の辞典』もセンスあると思う(Kindle版を買って読んだ。値段の割に短い気はするがウィットが利いていて面白い)。なお,ビアスの『悪魔の辞典』にも「愛国心」(patriotism)という語はあって,直訳すると「自分の名前を照らしたい野心をもつ誰かのための松明として準備ができている可燃ゴミ」。本来のpatriotismにはもっと素朴な郷土愛という意味合いもあって,それならこういう説明にはならないはずだが,「愛国心」となると(とくに他人に強要したりすると),やっぱり胡散臭い。

POLLYANNAとゴホウビ

10月に公開されていたのに気づいていなかったが,POLLYANNAの「pantomeim」のMV。メチャクチャ凝ったリズムに中毒性があるかも。同曲をタイトルとしたフルアルバムが1月29日発売とのこと。「Take me with overland」の渋谷系っぽいPVに撃ち抜かれて以来,『CIRCLE』『Breaking News』と2枚のミニアルバムを買ってフォローしてきたPOLLYANNAの初フルアルバムで,曲名を見るだけでワクワクしてくる。これは買いだな。というわけで,Amazonで予約注文した。ちなみに最も惹かれたタイトルは「量子もつれとわたし」。初期の相対性理論のような理系的な歌詞であったら痺れるが,枕としてシュレーディンガーの猫を使った妄想展開であったとしても(告白するまではあなたの気持ちは未確定,みたいな),それはそれで良い。あとは,直訳だと宇宙の表面を引っ掻け! となる1曲目「Scratch the surface of the universe」も期待。

「pantomeim」のMVを見たとき,YouTubeがお薦めしてきた,ゴホウビというバンドが素晴らしい。とくに「ごきげんなLOVER」は最高(1ヶ月前に歌の意味を知りたいというコメントを英語でつけている人がいたので,歌詞を適当に英訳して勝手に「返信」してしまった)。希望学で有名な玄田有史君がお年寄りに人生を振り返って貰ったときに「まずまず」と言われたのが良かったという話(だったと思う)をしていたが,それと似た感覚でいいんじゃないかと思わせてくれる曲。Take it easyというか,Don't worry, be happyというか。もちろん現実逃避ばかりではいけないのだが,現実に向き合いつつもあんまり悩みすぎずに毎日を楽しもうよ,という感じ。ミニアルバムが2枚配信販売されているのでmoraで買ってしまったが,SAWAとYUKIの中間くらいの軽やかな声の女性ボーカルと,基本的には突撃ダンスホールを思い出させる甘い声なのだが,時々小田和正のような切なさを醸し出す男性ボーカルのバランスが最強。メロディにもリズムにもいろいろ幅があって楽しい。男女ツインボーカルというとCzecho No RepublicとかAwesome City Clubが思い浮かぶが,ゴホウビも含めて,なぜか全部オシャレで美男美女ばかりな気がするのは偏見だろうか?

『大学改革の迷走』

増田聡さんによる,このtweetから始まる,一連の佐藤郁哉『大学改革の迷走』(ちくま新書)の紹介があまりにも魅力的だったのでKindle版を購入。たしかに首肯することばかり。

本書の中では,政府の「改革」関連のポンチ絵や文科省への申請書や指針みたいなものに錦の御旗のように頻出するPDCAについて,世界標準の工業品質管理の方法論としてデミングが紹介したという通説を叩き切り,日本で生まれた証拠として,Plan,Do,Checkが動詞なのに,Actionだけが名詞なのはおかしいことを指摘している。だからActでなくActionとしているものはすべて日本で作られたもののコピペであると何度も書かれている。ただ,LongmanなどEnglish Dictionaryを見ると,actionには動詞としての用法もあるので,佐藤郁哉さんの主張が正しいのかどうかは,もう少し深く調べてみたいと思った。

結果わかったことは,そもそも1950年の来日講演でDemingはPDCAなんて言葉は使っていなかったらしいということだ。W. Edwards Deming and the Origins of Quality Control in Japan on JSTORによると,1950年のDeming来日前,既に日科技連(JUSE)の中でQCの方法が議論されていて,お墨付きを貰ったという形でPDCAが生まれたという経緯らしい。関連文献として,What Deming told the Japanese in 1950とか,Moen and Norman (2009)Moen (2009)によると,元を辿ればガリレオやベーコンに行き着くし,Demingは1986年にShewhart cycleを再紹介し,Checkは意味が違うのでStudyにせよと主張していたとのこと(Deming InstituteによるPDSA Cycleの説明)。

新型コロナウイルス

日本ではあまり報道されていないように思うが,中国での原因不明の肺炎(リンク先はWHOのリリース)は,この段階での封じ込めに失敗するとPHEICになりかねないので,注意しておく必要があると思う。

大晦日の初発報告から1週間ちょっと経って,SARSともMERSとも異なる新型コロナウイルスが原因と確定し,とうとう死者が出た(1月11日初報)。大変心配。

オーストラリア大火災

16歳の天才アーティストRUANNさんがtweetしていて知った,オーストラリアの大火災へのオーストラリア赤十字による募金のお願いページ。クレジットカードで100ドル募金した。この程度の額では蟷螂の斧だが。

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