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統計処理ソフトウェアRについてのTips/インストール

最終更新:2026年 4月 25日 (土曜日)

このページはRの基本操作を説明する。

Topics

@ITで実践!Rで学ぶ統計解析の基礎を2010年から2011年まで連載されていた柏野雄太さんが自社サイトで提供されていたサポートページの動画は大変わかりやすかったが、いつの間にか消滅してしまったようだ。

インストールについては、このページの説明が丁寧でわかりやすいと思う。

Windowsへのインストール(2026年4月現在)

山形大学クラウドサーバのCRANミラーからR-4.6.0のインストール用バイナリファイル(R-4.6.0-win.exe)をダウンロードし、ダブルクリックして実行する。

日本語を選んでリターンキーを押すと、[セットアップ - R for Windows 4.6.0]というウィンドウが起動するので、[次へ]というボタンをクリックし、ライセンス表示にも[次へ]をクリックし、インストール先は特別な理由がなければデフォルトのままで[次へ]をクリックする。次の、インストールするコンポーネントを選ぶウィンドウもそのまま[次へ]ボタンをクリックすると、スタートアップオプションをカスタマイズするか尋ねるウィンドウが表示されるので、ここはデフォルトの[いいえ]でなく、[はい]の方をマークして[次へ]をクリックすることをお薦めする(スタートアップオプションがデフォルトでは、Rを起動した後のすべてのウィンドウが、1つの大きなウィンドウの中に表示されるMDIモードになってしまうのだが、それだとR CommanderやEZRやRStudioが使いにくくなるからである)。次に表示されるウィンドウでSDIにチェックを入れて[次へ]をクリックする。次のHelpの形式はどちらを選んでも良いが、筆者はテキスト形式の方が好みである。[次へ]をクリックすると、デスクトップアイコンを作り、Rのバージョン番号をレジストリに記録し、.RDataという拡張子をもつファイルをRに関連付けするというオプションがデフォルト指定されているが、通常はそのままで問題ない。

[次へ]をクリックするとインストールが始まる。暫く待つとセットアップウィザードが完了したという意味のウィンドウが表示されるので、[終了]をクリックする。以上の操作でR本体のインストールは終わりである。

MacOS Xへのインストール

九州大学図書館の説明資料松本宏之さんによる「初心者のためのRインストール(Mac編)」を参照すると良いと思う。

Linuxへのインストール

メジャーなディストリビューションについてはバイナリがCRANにアップロードされているので、それを利用すればインストールは容易であろう。ディストリビューションごとのソフトウェアインストールの仕組みを使っても良い。例えばubuntuの場合なら、ターミナルでsudo apt updateとしてリポジトリを更新し、sudo apt install -y r-baseと打てばインストールできる。ただしこれだと実用上必須なパッケージがほとんど入っていない状態なので、例えばX11を要するパッケージを使う場合は、ターミナルからsudo apt install r-cran-rglなど、追加のインストールが必要になる。また、最新版が入るまで若干のタイムラグがある。

最新版が欲しい場合や、マイナーな環境の場合や、高速な数値演算ライブラリを使うなど自分のマシンに最適化したビルドをしたい場合は、CRANミラーからソース(例えばR-4.6.0.tar.gz)をダウンロードして展開して自力でコンパイルする。最新の環境であれば、./configuremakeでビルドしてから、スーパーユーザになってmake installで済むことが多いが、環境によっては多少のパッチを当てる必要があるかもしれない。

追加パッケージのインストール

追加パッケージのインストールは、ネットワークにつながった環境なら、Rを起動して、install.packages("パッケージ名", dep=TRUE)とすればいい(CRAN=というオプションを指定しない限り、1度のRの起動ごとに、どのミラーからダウンロードするか尋ねるウィンドウが表示されるので、そこから選ぶ。また、UNIX系OSではRのディレクトリへの書き込み権限のあるユーザで実行しないと失敗する)。例えばWindows版のRにsemパッケージをインストールする場合は、install.packages("sem", dep=TRUE)とすればよい。欲しい機能は決まっているがパッケージ名がわからないときは、CRANのパッケージのページから名前順や日付順のリストが得られるので、そこでページ内検索をすれば調べられる。また、Windowsでハードディスクなどに保存しておいたzipファイルからインストールするには、例えばinstall.packages("./survival.zip", .libPaths()[1], CRAN = NULL)のようにすればよい。

既にインストール済のパッケージのバージョンなどを確認するには、packageDescription("パッケージ名")またはlibrary(help=パッケージ名)とする。前者は二重引用符が必要で、後者は二重引用符を付けない。

Windows環境の場合のパッケージ管理のヒント

Windows 7以降の場合、追加パッケージはとくに指定しなければシステムフォルダでなくユーザフォルダ内(以下ライブラリフォルダと呼ぶ。例えば、C:\Users\Minato\Documents\R\win-library\4.6)にインストールされる(おそらく、管理者権限での実行でなくてもパッケージインストールに支障がないように、そういう設定がデフォルトになっている)。R本体がバージョンアップされると、パッケージのインストール先フォルダ名が変わるので、新しいバージョンのR(例えばR-4.6.0)をインストールした後で、新しいバージョンのRのライブラリフォルダ(例えばC:\Users\Minato\Documents\R\win-library\4.6)にそれらを全部移動(ただし既に同名のファイルやフォルダがある場合は、更新されたバージョンがシステムと一緒にインストール済みということを意味するので移動しない)してから、新しいバージョンのRを起動し、プロンプトにupdate.packages(checkBuilt=TRUE, ask=FALSE)と入力する。その後、システム設定>アプリ>インストールされているアプリから、古いバージョンR本体はアンインストールして差し支えない。

もっとも、R本体のバージョンアップの度にライブラリフォルダが変わるのは鬱陶しいので、環境変数R_Libsにライブラリフォルダを設定してしまうのがお薦めである(システム設定>システム>バージョン情報>システムの詳細設定>環境変数から指定できる)。そうすれば、R本体をバージョンアップしてもライブラリフォルダが変わらないので、新バージョンのRを起動してすぐ、プロンプトにupdate.packages(checkBuilt=TRUE, ask=FALSE)と入力すればパッケージアップデートできる。

この方式は、とくにネット回線が遅い場合に時間の節約にはなる。しかし、バージョンアップを繰り返すと、古くなってdeprecateされたパッケージや使わなくなったパッケージが残り続け、だんだん重くなってくる欠点がある。使うパッケージがある程度決まっているなら、ホワイトリスト方式の方が良いと思う。つまり、常用しているパッケージを予めリストしておき、下記リンク先のように、Rのコードとしてinstall.packages()を並べておいて、Rの新バージョンをインストールした後はいつも、このコードを実行するようにすれば良い。というわけで、中澤はこの方式をお薦めしたい。

source("https://minato.sip21c.org/swtips/instmyusuallibs.R", encoding="UTF-8")

Windows環境における起動アイコンのカスタマイズ

Windows環境では、Rの作業フォルダは、Rを起動するショートカット("%Program Files%R\R-4.6.0\bin\x64\Rgui.exe"を直接ダブルクリックしているのでない限り、Rはショートカットから呼び出されているはず)の「プロパティ」の「作業フォルダ」に指定したものになる(そうすると、Rを起動してからFileのChange Dirで作業フォルダを指定するのと同等のことが起動時からできる)。

起動アイコンを複製し、片方を"R x64 4.6.0"(ショートカットなので拡張子は.lnkである)、もう片方を"R x64 4.6.0-en"などと名前をつけて、"R x64 4.6.0"のアイコンで右クリックして「プロパティ」を選び、「リンク先(T)」の右側のテキストボックスに"C:\Program Files\R\R-4.6.0\bin\x64\Rgui.exe"となっているので、その後に半角スペースを1つ空けてから--sdi LANG="ja"と文字列を追加してOKする。次に"R x64 4.6.0-en"のアイコンで右クリックし「プロパティ」の「リンク先(T)」の方では、同じく"C:\Program Files\R\R-4.6.0\bin\x64\Rgui.exe"となっているので、その後に半角スペースを1つ空けてから--sdi LANG="en"と打ってOKする。すると、"R x64 4.6.0"アイコンからRを起動すれば日本語メニュー・日本語メッセージでRが起動し、"R x64 4.6.0-en"アイコンからRを起動すれば英語メニュー・英語メッセージでRが起動する環境が構築できる。Rcmdrパッケージは多言語対応なので、日本語メッセージのRから呼び出せば日本語メッセージになるし、英語メッセージのRから呼び出せば英語メッセージになる。これにより、Windows自体が日本語版であってもRは英語メッセージで使うという環境が実現できる。RcmdrPluginとしてEZRを使うときも言語環境は引き継がれる。

起動ショートカットのプロパティで指定した作業フォルダがホームになるという設計を利用すると、以下4行を含むテキストファイルとして".Rprofile"を作成し、それを例えば"C:\RCMDR"というフォルダに入れておき、作業フォルダとしてそこを指定しておけば、そのショートカットからRを起動するだけで、自動的にRcmdrが起動する。

local({
   old <- getOption('defaultPackages')
   options(defaultPackages = c(old, 'Rcmdr'))
})

リンクと引用について

Correspondence to: minato-nakazawa[at]people.kobe-u.ac.jp.