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【第213回】 衆院選投票日(2012年12月16日)
- 6:00起床。昨夜の残りで朝食をとった後,暫くvaio-saのメンテの続きをしてから衆議院議員選挙と最高裁判所裁判官の国民審査のため、会場の小学校に行ってきた。午後に小型ガス湯沸かし器の見積もりの人が来ることになっているため,午前中はカインズホームと恵みの郷へ買い出しに行ってきた。
- 昼食はお好み焼きを作ったのだが,キャベツの千切りをフードプロセッサでやったら,均質に細かく短時間でできたので,お好み焼きも実に美味にできあがった。ガスの見積もりが済んだら出勤予定だったが,次のバスは15:12か。
- 17:00過ぎから20:20頃まで卒業研究指導。学生が車で来ていて,送って貰ってしまった。帰宅後,昆布で出汁を取り,長ネギと白菜としめじと豆腐とコンニャクと一緒に煮込んだ鱈の鍋を作り,ポン酢におろし生姜を加えて,ご飯とともにいただいた。素晴らしく美味だし,食物繊維とビタミンとタンパクが多く,脂質と炭水化物が少ないのが良い。食べながらワンセグを見たら選挙の開票速報をしていた。暗澹たる気分。投票率がせいぜい60%程度にしか届かない選挙は無効にしたらいいのに。期日前投票が有権者の1割以上あったということは,投票数の2割程度は期日前投票だったということだ。期日前にしか投票できない人がこんなにいたのだとしたら,公示後の選挙活動の成果が不公平にしか反映されないことになる(ここを改善するには,期日前投票ではなく,活動終了後の正規の投票日を土日月の3日間程度に伸ばすとか――そうすれば日曜にシフトが入っているシフトワークの人も投票できる――,オンラインでの投票ができるようにするとか,書留郵送での投票もできるようにするとか,車での巡回呼びかけではなく投票を呼びかける広報を何度も町内会の回覧に回すとかいった,ドラスティックな変更が必要になるが,自民と公明の政権は現在の選挙制度が有利だし投票率が低くなるほど有利だから,まず変えないだろう)。これら2点の結果として,固定票・組織票を固めた候補だけが当選する。加えて,威勢のいいことをいう候補に釣られてしまった人が多かったんだろうなあ。これが自・公・維新の候補が多く当選した理由だろう(維新は東京と大阪の地域エゴを助長することでも票を集めたが)。なんて騙されやすい人が多いんだろう。人口増加に転じない限り,まっとうな手段ではこれ以上の経済成長はするはずがない。つまり,既に日本は十分に成熟した社会なので,後は公平な配分を目指してセーフティネットを強化するしか,多くの人が満足できる解はないのに,そこから目をそらされてしまっていることに気づかない人々。あとになって悔やんでも遅いのに。それにしてもこれだけ自民が圧勝してしまい,維新も大量当選してしまうと,一気に改憲に突き進みそうなのが最も恐ろしい。原発も再稼働し電気料金も上がり(設備投資が続くのだから),強行採決やり放題だろうなあ。嫌すぎる。
- ちなみに,まっとうでない手段というのは,海外から搾取することだ。多少は巧妙にやるだろうが,戦前の日本と同じ。その方向に行ってしまって,最終的には世界を敵に回して自滅するのだけは避けたい。当選者の誰もが経済を立て直すとか日本を元気にとか威勢のいいことをいうのが腹立たしくて仕方がない。そうじゃなくて,日本は既に世界最高レベルの健康寿命を達成しているし,Beyond 2015で各国が取り組もうとしているUniversal Health Coverageがほぼ達成できているし,夜中でも安心して歩けるし,欲しいものは特別高価なモノ以外ほとんど何でも(すぐに,とは言わないが)手に入るし,失業率も高くなってきたとはいえ欧米ほどじゃないし,戦争もしなくていいし,表現の自由が概ね認められてきたし,こんなに良い国は他にないのだ。国民はもっとそのことに自覚的であるべきだ。自殺率は高いが,メディアに煽られて不幸だと思い込まされ,渇望感をかき立てられているからという理由もあるに違いない。
- 今になってみると,このブログは概ね慧眼だったと思うが(たぶんこういうdisられ方は主観的には基本政策が一致すると思って合流した嘉田さんの想定外であったに違いないが),共産党だけではなく,落選してしまった新党日本・田中康夫代表は,このブログ主とほぼ同じ系統の代替案を提案していた。メディアがその部分をほとんど取り上げなかったが,ニコ動でやっていた党首討論会でも全体として筋の通った主張をしていた(正確かつ格調高かったが,日本語能力が高くないと理解できなかったかもしれない。そこが現状では政治家には向いていないところだと思う)。長野県知事だった時は,でっちあげられた容疑で百条委員会のターゲットにされる(後に偽証した当人が偽証を認めたので,でっちあげであったことは間違いないのに,メディアは取り上げなかったため,長野県ではいまだに専横が目立ったというネガティブなイメージだけが大きく残っている)というネガティブキャンペーンを受け,脱ダム宣言が潰されてしまったし,最近はあまりに声が届かないせいか疲れ切っているように見受けられたので,まずは体調回復に努めていただき,文筆活動で頑張って頂きたい。
- そうか,二大政党制では迅速性が満たされないことから,次に従順なる有権者が選んだのは一党独裁だったということか。そういう利用のされ方を許してしまった民主党の罪は大きいなあ。
- 漸く講義準備が終わったら2:00を過ぎていた。
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