Latest update on 2018年3月7日 (水) at 15:42:47.
サンライズ瀬戸の中で5:00頃目が覚めたら,どこかの駅に停まっていたので,変だなあとは思ったんだ。けれども,5:10過ぎに動き出したので,やれやれと思った矢先だった。
そろそろ姫路着かと思っていたら,車掌さんが現れて,こういうのだ。「途中脱線がありまして,申し訳ありませんが,現在約3時間遅れで運転中です。まだ暫くはごゆっくりお休みください」
こちらは9:00から修論審査会だし,本当は8:00から研究室で発表予行練習をしようということにしていたので,5:25姫路着が3時間遅れでは困る。大変に困ってしまう。そこで,せめて神戸で降ろして欲しいと頼んだら,新大阪から新幹線への振り替えなども含めて検討中とのご返事。
調整できたら放送でお知らせするというので,それを待ちながらvaio-saを開いて,院生にメールを打ったり,この状況をtweetしてみたり。ポジティブに考えれば,脱線してもひっくり返ったりしたのではなく,運転再開できたのだから最悪ではないわけだが……。
5:49に停車したので外を見たら,まだ尾張一宮だった。せめて米原から新幹線ひかり491号に乗せてくれれば,修論発表会には間に合うが,それでも8:00から予行をするのは無理だな。
6:15車内放送。3時間余りの遅れは,名古屋駅付近で工事用車両トラブルのためということ。今後通勤・通学時間帯にかかるのでより遅れる見込みのため,米原に7:10頃臨時停車して,こだま693号新大阪行きに乗り継いで欲しいとのこと。新幹線特急券は不要で,かつ特急券は払い戻し対象になるとのこと。うーん微妙。
新大阪からは,のぞみ99号(これは,実は品川6:00発という朝一番の新幹線)に乗り継げるけれども,姫路には停まらないので,姫路で降りたい人はひかり495号に乗って欲しいとのこと。それでは修論発表会に間に合わないではないか! と思ったが,のぞみ99号は新神戸8:34着なので,そこから地下鉄に乗り継げば,さほど遅れずに修論発表会に出席できそうだ。しかし長年サンライズを使っているが,こんな事態は初めてだ。
雪が積もった関ヶ原の辺りで,通勤・通学列車を先に行かせるため一時停止中だそうだ。が,WiMAX圏外なので通信もできず,この状況を院生に伝えることができない。仕方ないので,Willcom03でメールを打ったが,こういう状況だとWiMAXは弱いなあ。
米原に7:13頃到着。こだま693号に,という車内放送だったが,1本前の691号に乗れた。新大阪から乗り継げる新幹線も早まるだろうかと思ってジョルダン乗り換え案内で調べたら,のぞみ97号に乗り継げそうだ。これだと新神戸8:11着なので,修論発表会には何とか間に合うか。
新大阪に着く直前で,今日から高校のスキー教室に行く予定の娘へのモーニングコールを忘れていたことに気づき,慌てて電話したら,いま家を出たところというので安心した。不測の事態に出くわすと,人間,落ち着いているつもりでいても,抜け落ちることがあるなあ。
新神戸駅の新幹線改札には情報が伝わっていなかったらしく,遅れ時間を確認するのに3分ほど待たされたが,無事に特急料金の払い戻しも受けられたし,名谷行き8:20の地下鉄に乗り継げた。これなら9:00開始の修論発表会には間に合う。一安心。
以下,発表会を聴きながらのメモ(注:適当にとるので内容は保証しません)
- 女性生殖腺がん患者へのソーシャルサポート研究は,Mayring (2000)の質的内容分析ということだった。同病者からというのは患者会かと思って質問したかったが,別の質問への答えが長引いたので聞けなかった。指導教員に尋ねたら,患者会ではないとのこと。乳がん患者などは患者会活動も大きいと思うがなあ……。
- 島嶼部で暮らす教育期家族の家族機能研究。島嶼の特殊性という話だが,僻地ということでは? 山間部とは違いがある?(→質問したら,大陸から来た人たちが住んでいるという歴史性があるので,島嶼特有のこともある可能性があるというご返事だった)家族のウェルビーイングに作用する家族環境をホリスティックに捉えるための理論とモデル(法橋,2005)。CSFEMに基づくアセスメントツール30項目。家族環境アセスメント指標FEAI37項目。参与観察(発表者は参加観察と言っていたが,日本語定訳は参与観察だと思う)でフィールドノートをとった。定量的と定性的調査ののミックス法で部分的順次優劣型デザイン? 大量のカテゴリ数。統合アセスメントの結果,家族の強み10項目と弱み7項目。19家族のインタビューは約2時間?(1家族当たり2時間ということ?)
- 次はまずKJ法。病児の成育環境についてのビリーフの抽出。否定的とか肯定的とか。これに基づいてスケール原案を作成。5点法のリッカート尺度の23項目の合計スコアとして家族/家族員ビリーフスケール。基準関連妥当性については,板津の生き方尺度と全体的な退院の認識を調べ,関連を見た。ビリーフスケールはクロンバックのαが0.7以上。夫婦のスコアが良く相関していたので,家族1人に聞いた結果でも家族のビリーフスケールを推定できると考えられた。両親異なるときは? という質問に対して,調べて違っていたら,それを手がかりにしてケアができるというはぐらかした答え(違いは調べてないんだな,きっと)。あれ? 基準関連妥当性はどうなった? 聞き逃したか?
- ローリスク妊産婦における院内助産と産科病棟の分娩の安全性の比較研究って,何度か統計処理の相談に乗った研究だな。ちょっとスライドが細かすぎるが,ストーリーは明確だった。最大の欠点は適応による交絡(あるいは,発見症候バイアス)があることだが,デザイン的に不可避なので仕方あるまい。保健指導に差があるか? という質問が松尾先生から。院内助産専門の助産師が継続的に関わることでの安心感はあるだろうと思われるという返事。実際の安心感も評価されるといいのでは? というご提案。これは嬉しい質問だったろう。
- 唾液中CRP測定法の開発という話。先行研究には報告値に大きな違いあり。ELISAで基質はADHPという蛍光を発する物質を使用。1MのMgCl2と0.5%のTween20を添加して測定。スワブに吸着するので吐出法の方がいいと言っていたが,そもそも刺激唾液だから違うんじゃ? トランスフェリンにした理由は? スワブは設置するだけだから非刺激と考えられるという答え+トランスフェリンは唾液用のキットがあるので(+ヘモグロビンより分子量が大きいので)良いだろうという答え。スワブからの抽出は? 既に検討中という答え。血液との相関は高いという話だったが,散布図は値が大きいほどばらつきが大きいように見えたので,Brandt-Altmanプロットを見たかった(時間がなく,そこまでは質問せず)。
- db/dbマウスでのDNAマイクロアレイ解析によりp38発現増加が確認された。リン酸化も昂進していた。膵β細胞特異的トランスジェニックマウスを開発した(Rip-MKK6 TG)。体重はWTと差が無く,有意な高血糖。絶食・再摂食後,有意に高血糖。インスリン値減少。インスリン反応異常により代謝異常を起こしていた。マクロファージ浸潤が確認された(慢性炎症)。膵β細胞量が有意に減少していた。メカニズム提案。面白いが,この組み換えが副反応を起こしていないかどうかが不明だった。また因果は逆かもしれん。
全部やると大変なので,メモ打ちはこれくらいにする。昼休みから15:00頃までと,17:00から18:00頃まで,ぼくが指導している修論生の発表練習と修正のため離脱したが,それ以外はだいたい聴いていた。そのまま国際学会で発表できそうなものもあれば,穴だらけだったり見えないスライドだったりというものもあって,玉石混淆。
以前からバックアップを取り直そうと思っていて,64GBのUSB3.0接続のUSBメモリを買ったものが届いたので,修論発表会が終わって,2人の学生の審査会も済ませてから,FastCopyというフリーソフトでバックアップを取り始めたら2時間近くかかってしまったので,研究室を出たのが22:10頃になり,湊川公園経由終バスで帰宅。鶏肉野菜炒めを作り,インスタントラーメンに載せて食べた。
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