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【第309回】 快復せず(2013年3月29日)
- 6:00起床。喉と鼻の不調は軽減していない。
- 昨夜作った炒め物を温め直してご飯と一緒に食べた,超手抜きの朝飯。眠気が来るのが怖いのだけれども,鼻水が垂れていては仕事にならないので風邪薬を飲んでから,3番のバスで出勤。
- 鼻水が出ていると頭が働かないのが困るんだよなあ。風邪薬のおかげか,少し症状が軽減されたが,快復にはほど遠い。それでも,PRS-T1で,土岐麻子が歌う"Break out"とか"Singin' in the rain"(Couleur Cafe Meets TOKI ASAKOというCDに入っている)を聴いていたら少しだけ元気が出てきたので,仕事をしよう。
- 特集記事が『最強の武器「統計学」』ということで巷で話題になっている週刊ダイヤモンドを買って読んでみたが,まあ,細かくいえば突っ込みどころが多いものであった。西内・飯田対談などは,一般向けにはあれくらいラフに言い切ってしまう方がいいのかもしれないが。西内氏は東大で生物統計を学んだというから大橋靖雄先生の門下生かと思っていたが,専門が公衆衛生ということは,もしかして小林廉毅先生のところか? 「グラフ化」の技法,という記事は,主旨には賛成だが作図方法には首をひねるところがいくつかあった(回帰分析の説明は不正確だし,相関図っていうのはどの分野の用語なんだろう?)。もっとも,ピアソンの相関係数の解釈の目安として,2乗値が0.1以上0.5未満なら「弱い相関」,0.5以上なら「かなりの相関」というのは,絶対値が0.7以上ならstrong,0.4〜0.7はmoderate,0.2〜0.4はweakとする,よく知られている流儀(cf. 例えばここを参照)とは若干ずれるが,0.7の2乗は0.49だから,まあ一般向けなら,さほど悪くないかもしれない。「俗説バスター 統山計子」は,神永正博『ウソを見破る統計学』とか谷岡一郎『「社会調査」のウソ』的なノリをラノベ風にアレンジした感じだなあと思っていたら,特集最後のお薦め本の中に,この2冊とも入っていた。ただ,谷岡一郎本が4冊も入っているのに,本格的な統計学や数理統計学の入門書が挙げられていないのは残念だった。しかし,せっかくの特集記事なのだから,統計処理や作図は「エクセル」ではなくて,R(せめてRcmdrかEZR)を使って欲しかったところ。お薦め本の「今すぐ仕事で統計を使う!」の中には,石田先生が訳された『ExcelでR自由自在』と豊田先生の『データマイニング入門』と2冊のR本が入っていたが,ぼくなら,今すぐ使う目的なら自治医大・神田先生の『EZRでやさしく学ぶ統計学』を薦める。
- バスの中で,PRS-T1で『吾輩は猫である』を読んでいたら,昔読んだ時には気にならず,従って覚えてもいなかったのだが,アンドレア・デル・サルトを使って猫の飼い主を誑かす金縁眼鏡の美学者がやったことは,まるでソーカル事件のようだと気づいた。夏目漱石の天才を思い知らされた。いや,あるいは,人間がやることは何年経ってもさほど変化しないということかもしれないが。
- 著作権侵害が問題になっている教科書の採択を強制する文部科学政務官。変な話だ。2つの法律の矛盾を解消することは県教委が採択地区の区割を変えるだけで可能だと思うがなあ。
- 八ッ場ダムについての高裁判決。またか,という感じ。水需要予測が過大なことを別にしても,酸性の水を中和して利水ってのは筋が悪いと思う。
- 角川グループがグループ再編という/.Jのストーリー。これまでの角川社内描写も概ね正しいという評判の,松岡圭祐『万能鑑定士Q』シリーズの次回作でどのように取り上げられるのかに興味津々。もっとも,次回作は韓国が舞台らしいことが『特等添乗員α』シリーズ最新作で仄めかされていたから,絡ませるのは難しいか?
- 直通終バスで帰宅。今日はプロ野球の開幕だったんだな。日ハムの大谷選手は開幕スタメンでいきなり結果を出したのが凄いと思う。4打数2安打1打点,カメラマン席に入りそうなファウルボールも捕ってしまう守備力と,文句の付けようが無い。栗山監督は選手起用がうまい。もっとも,ツーベースを打った時のフォームはバランスが崩れていて,結果オーライという側面もあり,真価が問われるのは明日以降だろう。ドラゴンズの高橋周平選手の方が逆方向にも強い打球を打てるし,ボールの捉え方もうまいと思うんだが,守道監督はスタメンで使わないのが残念。あと,吉見投手はエースなんだから,故障したんでもなければ,開幕戦は完投してもらった方が良かったんじゃないかと思うが,明日以降の選手起用に今日の結果を踏まえてくれたらいいと思うことにしよう。
- 喉は快方に向かっているが,鼻がダメ。最悪。
- 23:00過ぎから,いつもより1時間早い宮嶋みぎわさんのUst放送を視聴。相変わらず米口語の解説の例示が的確で面白い。I'm not sureは,ぼくもよく使う。放送の最後のところで,できたばかりの新曲を生演奏してくださったのが素晴らしかった。もう少しUst放送の音質が良かったらなあ。
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