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【第338回】 今日は六甲台で講義(2013年5月2日)
- 6:30起床。キムチ冷奴ともずく酢とご飯という手抜き朝食を食べ,カルモシモサカを淹れてポットに詰めた後,髪があまりにベトベトするので入浴。
- バスに乗ったのは8時近かったが,三宮と六甲経由でキャンパスに着いたのは8:45だった。効率が良かった。
- それから毎週のことだが4コマ連続の講義で,疲れ果ててフロンティア館の研究室に来たところ。が,明日から長野なので,今日は名谷キャンパスに寄って郵便物などをチェックしてから帰ろうと思う。
- Amazonに注文したSHANTIの『Born to sing』,『Sunny and blue』,『Jazz en Rose』の3枚が届いたので持ち帰り,リッピング中。晩飯は,冷凍のむきえびとミックスベジタブルとさやいんげんをオリーブオイルで炒めてクレイジーソルトとサルサで味付けしたものとご飯。予想以上に美味だった。
- SHANTIのCDは声も艶っぽくて伸びやかで素晴らしいが,演奏がまた格好いい。コンピュータからの出力でも,JBLのCAS-33で聴くと心をもっていかれてしまう。「木綿のハンカチーフ」は,太田裕美さんのベルベットヴォイスで聴くのも良いが,SHANTIのような深い声でもいいなあ。「恋とマシンガン」のフランス語版は,試聴したときにお洒落だなあと感じたが,後半に入る語りのような部分がアクセントとして利いていて,最高としか言いようのないお洒落さ。
- 阪急六甲の本屋で見かけて衝動買いしてしまった,朝倉宏景『白球アフロ』講談社,ISBN 978-4-06-218252-2(Amazon | honto | e-hon)を,名谷までの地下鉄と,帰りのバスと晩飯の間に読了したのだが,帯の惹句やカバーから想像した通り,まずは高校野球小説として魅力的だった。練習風景もそうだが,試合展開とか配球の描き方,兄弟バッテリーでキャッチャーの兄が熱血バカでピッチャーの弟が冷静な技巧派だとか,相手チームの4番バッターの凄さとか,ある意味ステレオタイプではあるのだが,いるいる,と思わせる選手たちも,緊張で頭が真っ白になってしまう感じなども,たぶん野球経験者でないと書けない臨場感があった(好みからすると,あさのあつこのバッテリー的なラストは,少々残念だったが)。ただし,この作品は,決してそれだけの小説ではない。父が米国人,母が日本人で,長く滞在していた米国から,子供の頃だけ住んでいた日本に帰ってきて,弱小都立高校の野球部に編入する「中途半端なアフロ」で,見た目は素晴らしく体格のいい黒人な須永クリスを軸として話が回っていくこの小説は,日米の文化の衝突を描く辺りまでは想定内だったけれども,まさかクリスが野球をやる背景にあのことをもってきて,とてもクールで英語が喋れる優等生小野寺さんにもああいう過去があって,語り手「俺」がただの高校生であることの無力感とか,高校野球の意味とか無意味に思いを巡らせるという展開に持っていくとは思わなかった。その後の「俺」とクリスが早朝にやるキャッチボールのシーンが実にいい。久しぶりにキャッチボールをしたくなってしまった。
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