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【第394回】 論文指導とか研究指導の日(2013年7月9日)
- 6:00に「Awakening」で起床。昨日は帰ってからモヤシと素麺を茹でて食べたのだが,入浴せずに眠ってしまったので,まずは入浴。朝飯はベーコンライスとバナナともずく酢。
- 最近,中西哲生のクロノスというFMラジオの番組を出勤前に良く聴いているのだが,高校と大学の後輩である古井君がゲストで登場することが多い。いつの間にか三菱総研を辞めて,東大病院の特任助教になっているようだ。結構突っ込みどころの多い発言をしているのだが,一般向けにはあれくらい大雑把に言い切ってしまう方が受けがいいのだろう。
- 往路は3番のバス。今日も暑くなりそうだ。
- Scienceの7月5日号は興味深い論文が多い。まずは,農耕の起源に関する論文が面白い。イランの丘陵地に位置するChogha Golanという考古遺跡の出土品の高解像度解析から,この地方の人々の,野生植物から最初の栽培化された種に至るまで,2200年以上に渡る栽培史が明らかになり,彼らが野生大麦や豆類の祖先種,野生小麦(最初は10%未満だったが栽培史の最後の300年には20%以上に増えた)を植えてきたこと,今から約9800年前には栽培化されたemmer麦が出現していたことも示された。この結果は肥沃な三日月地帯東部で農耕牧畜が進化したというモデルと反し,肥沃な三日月地帯の多くの場所でほぼ同時に野生植物の管理と穀物の栽培化が始まったことを示す,と主張されている。次に,妊娠するのに最高の月という,ProNASに掲載された論文の紹介記事。かつて帝京大学の公衆衛生にいらした三浦悌二先生が提唱されている「生まれ月の科学」を思い出した(参考:野中先生のサイトにある詳細な説明)。発想はまさに「生まれ月の科学」そのものなのに,Miura Tが引用されていないのは残念に感じた。最後は,ヒトの腸内細菌叢が長期にわたって安定しているという論文であった。これはPNG高地人の腸内細菌による窒素固定があるのかという話と絡むので,ちゃんと読んでおこう。
- ちなみに,生まれ月のネタは,図が多くて分析方法もわかりやすいので,今日のゼミのJournal Clubで紹介する予定。で,10:30からアリムさんの論文指導を昼まで,13:10から17:00頃まで卒業研究指導だったので,締め切り仕事が全然終わらないのだが,19:45頃まで生まれ月ネタのハンドアウトを作るのにかかってしまった。21:15に今日のゼミ終了。その後メール送受信などしていたら22:00近い。帰るか。
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