Latest update on 2018年3月7日 (水) at 15:42:47.
【第492回】 ICHS集中講義最終日(2013年10月19日)
- 5:55にGoosehouseの"Good Morning"で起床。あまちゃんサントラ2を聴きながら,昨夜の炒め物を温め直し,ご飯に掛けた朝食。メール送受信をしてから,土曜の直通2番のバスで出勤。今日はICHS集中講義の最終日で,午後に,ぼくが北大から呼んだ山内さんの講義があるので,そのアテンドが仕事だが,それ以外の時間も来週の講義準備を進めるとか,科研費の書類をやるとか,すべきことは山積みだ。とりあえず山内さんからメールが来たら名谷駅まで迎えに行くことになっているが,天気が悪いのが嫌だなあ。
- 往路バスで,向山恵理子『夢をつかむ法則:アニャンゴのケニア伝統音楽修業記』角川学芸出版,ISBN 978-4-04-621666-3(Amazon | honto | e-hon)を読了。諦めずに正しく努力したことによって夢を叶えた実例。ミュージシャンなのに文章が読みやすくて驚いた。もっとも,日本語,スワヒリ語,ルオー語,英語を喋る言語能力からすれば当然かもしれない。要約すると,プロのミュージシャンを目指してNYで音楽修業をしようと渡米したら911テロの余波でNYに辿り着けなかったなど,失意のときにケニアの伝統音楽に出会って惚れ込んでしまい,これまでルオー族の男性の中でも限られた人にしか伝承されなかったニャティティという楽器の弾き語りを,外国人で女性であるという二重の壁を乗り越え,その楽器を演奏する文化が継承されている村の大師匠の家に何箇月も住み込んで,ついには伝統奏者として認定され,日本ケニア文化親善大使として活躍するまでになった,という20代の奮闘記であった。本筋も読み応えがあるが,たくさん散りばめられた小さなエピソードも含めて内容にも共感する点が多かった。ただ,諦めない努力だけではなくて,周囲の環境(ある程度は努力で切り開けるが)と幸運にも恵まれたということは意識しておいた方がいいと思う。まあ,逆に言えば,諦めずに努力していると幸運に恵まれることも多いのだが,どんなに努力しても運が悪いと目標に辿り着けないこともあると思う。ぼくのフィールドワークの経験でも,もちろん様々な代替手段は考えておいて全力を尽くすのだが,最後は救われてきたのは運が良かったのだと思っている。あと,ミュージシャンの修業に限らず,調査研究だって,国際協力活動だって,現地の人たちにとっては,スワヒリ語でいう「シャウリ ヤング」(私の勝手)なのだという視点は,国際保健学や国際学においても非常に重要で,現地での経験を踏まえた内省からそこに気づいたアニャンゴさんは凄いと思う。
- 名谷駅に山内さんを迎えに行ったついでに弁当を買って研究室に戻り,暫く講義準備を進めてから昼食。講義後には科研費申請の戦略会議とか講義準備とか。18:00過ぎに研究室を出て,弁当屋で晩飯を買い,ダイエーでビールを買って帰宅。晩飯後,ビールを飲みつつ山内さんとGoosehouseのUst Liveを堪能。その後,あまちゃん歌のアルバム,Lynn,水曜日のカンパネラ,フレネシ,パスピエ,Anyangoといった,最近はまっているCDを流しながら,科研費戦略会議。しきりにqualityが高いと言っていたので,それぞれのファンが1人増えたと言えるのではなかろうか。あ,チュールの「その瞳,意味深」も聴いたんだった(いつの間にか,YouTubeで公開されているPVの再生回数が何十万にもなっていて驚いた)。返す返すもチュールが解散したのは惜しかった。
△Read/Write COMMENTS
▼前【491】(疫学講義と"Thailand-Japan Research Seminar on Global Health and Infectious Diseases"(2013年10月18日)
) ▲次【493】(講義準備と科研費申請書類作成(2013年10月20日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]