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【第781回】 いろいろ忙しい(2014年9月9日)
- 6:00起床。錦織選手の全米オープンテニス決勝戦はWOWOWを契約していないので見られなかったが,シリアルの牛乳掛け+アルトバイエルンとオクラとチンゲンサイを茹でてサルサを掛けたものという朝食を食べつつ洗濯機を回して,洗濯物を部屋干しするまでの間,ネット中継を流していた。相手のサービスゲームをブレイクすることができず(というか,何本もエースを取られていたので,余程相手のサービスが素晴らしかったのだろう),自分のサービスゲームをキープし続けることもできず,あっという間に2セット落としてしまった。結果を見る前に3番のバスで出勤。
- 結局ストレート負けしてしまったようだ。残念だが,こういう相手に対して粘りつつ,どうやって崩して勝つかというのが次の課題なのだろう。でもきっと,今日は相手選手もベストに近い出来だったんだろうなあ。
- 奥村さんのtweetで,全国学力検査の結果が変だったことを知ったので検証してみた。Rコードを書いて検算すると,確かに秋田県の偏差値は83となったが,「各都道府県の正答率分布を見るときれいな正規分布となっている」が誤りで,Shapiro-Wilkの検定でもGearyの検定でも,有意水準5%で分布の正規性は棄却された。ヒストグラムに正規分布を重ねてみると,このヒストグラムは尖りすぎだし,分布の右裾(高正答率側)が長すぎることがわかる。そもそも都道府県ごとの平均正答率をそれぞれ1つの値と見なして偏差値を出そうという発想があまり筋が良くないと思うが。
- メールの返事を打っているだけで飛ぶように時間が過ぎていく。A, B, C, Dという変数を含むデータフレームxがあるとき,coxph(Surv(D, C) ~ A, data=x)と書いたら,Bがどんな値だろうと,もっと言えば,他にどんな変数がxに含まれていようと,このコックス回帰にはまったく影響しないということが,何度説明してもわかっていただけない。どうしたら通じるのだろう。
- 16:10に研究室を出て関西医大へ。公衆衛生のラボに滞在中のソロモン諸島の共同研究者に会うため。関西医大は超近代的な建物で驚いた。公衆衛生のラボの院生の大半は留学生のようだったのにも驚いた。
- 枚方市駅前の飲み屋で晩飯を食べながらソロモン諸島研究の打ち合わせなど。
- 移動が長かったので,池澤夏樹『氷山の南』文春文庫,ISBN 978-4-16-790185-1(Amazon | honto | e-hon)を読了。内容や魅力は解説にうまく表現されていると思うので,付け加えることはあまりないのだが,敢えて言うなら,池澤夏樹さんは,川端君と同様,一人称描写でも鳥瞰的というか,一歩引いた視点からの描写を得意としているように思うし,この作品もそれが良く出ていた。主人公が考えすぎずにとりあえずやってしまう辺りは青春小説の王道なのだが,そこで熱狂してしまわずに一歩引いた感じで読ませる。解説に翻訳文学的な文体と書かれていたが,文体というよりも空気感かとも思う。マーク・トウェインの小説を読んだときに近い印象も受けた。大変楽しめた小説であった。
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