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【第1177回】 オセアニア学会仕事とか『侠飯2』とか(2015年12月13日)
- 6:30起床。日本時間午前5時頃,2020年以降の新たな地球温暖化対策のためのパリ協定が全国連加盟国が参加したCOP21で合意されたとのこと。COP3の京都議定書に代わる新たな枠組みという報道がされているが,途中のCOPは一度も合意に至らなかったんだっけ? 京都議定書はいくつかの大国の調印が遅れたせいで発効まで数年かかったと記憶しているが,今回のパリ協定はもう発効なんだろうか?
- 昨夜のが美味だったので,朝食も卵かけご飯。松前漬けを付け合わせたら絶妙のバランスだった。加えてもずく酢とコーヒーとヨーグルト。
- 今日はオセアニア学会仕事と学内のネットでしかできない事務仕事を済ませるために出勤する予定だが,その前に移動中などにtweetしたことを拾っておく。
- JIN'S MEME Academicのサービス案内によると,このプランは大学などからの支払いのみ可で,MEME2つを含むセットの買い取り50万円,MEME1つの30日レンタルが10万円等。特殊用途には別途見積りしてくれるとのこと。実習で6個を1日レンタル×3回とかだといくらだろう?
- 新たなパナマ病が発生、バナナのシェア99%を占める種に危機 | スラド サイエンス。キャベンディッシュ種が影響を受けるとのこと。PLOS Pathogensの元論文のタイトル"Worse Comes to Worst: Bananas and Panama Disease - When Plant and Pathogen Clones Meet"が危機の大きさを物語っている。
- キングジムが折りたたみキーボード搭載PCを発売へというスラドのスレッド。狙いはいい線いっているが若干の不足があるのが惜しく(とくに液晶パネルとストレージ),値段もちょっと高すぎ。
- Engadget Japaneseに,4人に1人がスマホで健康管理。連携デバイスではFitbitとApple Watchが人気という記事があったが,三重大学の奥村先生も最近fitbitを買ったそうだし,国立社会保障・人口問題研究所の林さんもたしかfitbitユーザだった記憶があるので,たしかにfitbitは売れているのだろう。ぼくはJIN'S MEMEも気になるけれど,機能面からSilmee W21が出るのを待っているところだが,生活活動モニタとしては,【8.5グラムの活動量計が、生活の質を高める】 これまでの常識を覆す軽さも気になるデバイスだ。軽さとボタン電池で半年駆動するのは利点だと思う。
- 予定通りリリースされたR-3.2.3のコードネームはWooden Christmas Treeだが,出典は例によってPeanutsのようだ(YouTubeの動画,Tweet参照)。
- RothmanがHillのチェックリストについて触れているところについて,ちょっと気になるtweetがあったので引用tweetした。Rothmanの論点は2つあって,1つは確かにHillのチェックリストを絶対視するのは誤りという点だが,もう1つは手掛かりとしての便利さでもある(Introductionの3章,p.34参照)。Introductionの3章は,Modernの2章に比べるとだいぶ短いし,ベイズ主義など触れられていない項目もあるけれども,基本的には同主旨と思う。Modernは2nd ed.から共著になったが,初版はRothman単著で,Introductionの3章は,初版2章とほぼ同内容+αな感じなので,Rothman自身の考え方を表しているのは,むしろIntroductionの3章であろう。Oxford Univ. Pressが全文公開してくれているし,因果推論の疫学的な考え方について学ぼうと思うなら読んでおくべきだろう。Modern2章とIntroduction3章のどちらにも,Hillのリストは,疫学が求める一般性のある因果関係を評価するには時間性(temporality=原因は結果に先んずる)以外は必要でも十分でもないけれども,個別の観察データに対してある種の特定の仮説を評価するためだけなら役に立つリストだということが書かれている。
- 福澤徹三『侠飯2:ホット&スパイシー編』文春文庫,ISBN 978-4-16-790508-8(Amazon | honto | e-hon)を開いたら止まらなくなって一気に読了してしまった。去年のちょうど今頃,偶然手に取った一作目が素晴らしかったので衝動買いした文庫書き下ろし作品だが,期待に違わず傑作だった。今度の侠たちは新宿にランチワゴンで現れた。このシリーズの目玉は,もちろん,涎が出そうな,かつ自分でも作れそうと思わせてくれる程度に詳細なレシピ付きで紹介されるワールドワイドな料理の数々なのだが,それに加えて,主体性無くノルマをこなせば何となく生きていけるという姿勢だったのに突然のリストラ圧力を受けてヘコんでいた語り手が侠たちの筋の通った立ち居振る舞いに接し,自らのダメさに気づいて成長する姿,さらには全体を通して大きなストーリーがあって最後にあっと驚かされる仕掛け(とはいえ,何となく想像していた展開ではあったが)がピタッとはまった傑作であった。前作の登場人物がゲストのように出てきたりする読者サービスもあり,次回作が楽しみになった。また来年の今頃まで待たされるかもしれないが,是非続けて欲しい。
- 12:12のバスで出勤予定。昼飯は名谷駅で弁当を買っていこうと思う。
- 量り売りの野菜を何種類も選んだら弁当代が900円近くなった。食事内容の多様性(Dietary Diversity)を増そうと思うと,外食や中食ではどうしても高くつく。食後は研究室にこもってオセアニア学会仕事。これは思ったより大仕事だな。
- 19:00前に研究室を出たが日曜の終バスには間に合わなかったので,地下鉄新長田とハーバーランドを経由して神戸駅に行き,KOHYOで野菜を含む食材を買って帰宅。まずはブルーベリージャムを入れたヨーグルトを食べて空腹をごまかしてから,『侠飯2』に触発されてオニオンピクルスを作ってみたが,ちょっと辛すぎた。新タマネギを使うか,タマネギを暫く水でさらすかしないと食べにくい。タマネギは結構大きかったので,ピクルスにした残りの半分は櫛状に切って,ジャガイモとニンジンのざく切りとベーコンブロックを適当に切ったものとともにコンソメスープで煮込んだ。途中でセロリの元の方を2 cmくらいに切って加え,さらに煮込んでからクレイジーソルトで味付けし,最後にセロリの葉っぱの方を細かく切ったのを散らして一煮立ちさせて,ポトフ風煮物の完成。これは美味だった。
- 『下町ロケット』は原作に比べてジャーナリストの役割を大きくしすぎ。しかも「人の命が懸かってるんです」と言うべきところ,「人の命が関わってるんです」なんて言うので興醒め。
- 家でもオセアニア学会仕事をしていたが日付が変わるので今日中の完成は諦めて眠ることにした。
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