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【第1229回】 会議から論文指導を経て出張して帰ってきたら『R言語徹底解説』をご恵贈いただいていた(2016年2月4日〜6日)
- 4日木曜は三宮経由で六甲台に出勤し,午前中は社系府防災リスクマネジメントグループ会議。いろいろバラバラに進んでいて,執行部はこの方面にビジョンの乏しいのではないかと思われ,脱力。だいたい,文理融合で国際協力するなら,公衆衛生大学院以上に適したものはないと思うのだが,何度か書類を作って提言したのにそのたび頓挫する無力感。
- 名谷に戻って教務仕事とか院生の論文指導をしてから神戸空港に行き,SkyMarkの羽田行き最終便で東京へ。親の家に泊めて貰い,5日は高崎へ。この数年,パプアニューギニア調査を一緒にやっていた河辺俊雄先生の最終講義があるために来たのだが,講義前に処分予定の本の中から欲しいものを選ばせていただけたので,今では買おうとしても売られていないし国内の図書館には存在しないような大変貴重なパプアニューギニア関係の本を何冊も頂戴した。最終講義はこれまでの研究史を語る中で人類生態学の研究としてパプアニューギニアのギデラの弓矢猟とサゴ作りと焼畑での芋作りの話をされ,現地で撮影した動画を編集したものを流されたが,うまく編集されていたと思う。大教室で何百人もの学生が受講していたのだが,獲れた鹿をその場で解体する映像が流れたのは多少ショッキングだったかもなあと思いつつも,水曜日のカンパネラのコムアイさんはライブのステージ上で解体するのだから意外に今の学生は大丈夫かもなあなどとも思った。その後,高崎市役所の21階にある展望レストランでパーティ。大変楽しく飲み食いしてから東京に向かい,再び親の家に泊めて貰った。ジカ熱を4類感染症かつ検疫感染症とするという厚労省からの省令がでたことに気づいたが,時間が無くてフォローできず。
- 6日朝には羽田に向かい,9:10発のSkyMarkで神戸へ。三宮から名谷に直接移動して出勤。午後には卒論生の相談を受けた。それ以外は月曜の期末試験の問題作り。
- 帰る前に事務に寄ってメールボックスを見たら,Hadley Wickham(著),石田基広・市川太祐・高柳慎一・福島真太朗(訳)『R言語徹底解説』共立出版,ISBN 978-4-320-12393-9(Amazon | honto | e-hon)が届いていた(いつもご恵贈くださりありがとうございます)。本書は先進的なRユーザから神のごとく崇められているHadley Wickhamの"Advanced R"(原著のコンパニオンサイト)を,数々のR関連の名著を訳されてきた石田基広先生が若きRウィザードたちと翻訳された,Rマニア垂涎の本である。入門書ではないし,それなりに値段も高いのだけれども,Rで複雑な関数定義をしたいとか高速なコードを書きたいというプログラマにとっては得られるものが大きいと思う。その意味で,大学の図書館には1冊あって然るべき本だと思うので,後で保健学研究科の図書館に推薦しておこう。
- 湊川公園廻りの終バスで帰宅したら,群馬大学公衆衛生から青木繁伸先生の退職記念パーティの案内が届いていた。オセアニア学会と被っているので無理かと思ったが,パーティ開催は夜なので,もしかすると間に合うかも? それにしても,青木先生のwebサイトの膨大なコンテンツは,群大退職後はどうなるのだろう? ぼくは東大から山口県立大,群馬大までは異動するたびに,サーバも引っ越さざるを得ず,URLも変えざるを得ず,それが嫌になって(面倒なので)自前で契約したレンタルサーバに引っ越して今に至るわけだが,青木先生くらい膨大なコンテンツがあると(農環研の三中さんとか北大の久保さんもそうだが)引っ越しも大変だと思う。青木先生の場合はたぶん名誉教授になられると思うので,群馬大学に維持していただけたら統計処理に関する情報源として大きな貢献になるだろうし,その方向でご一考いただけないものだろうか。
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