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【第1712回】 統計相談に乗ってから講義をして,再び相談に乗ってからミーティング(2017年11月27日)
- 7:00起床。レトルトご飯を温め,昨夜買ってきたキュウリ浅漬けと冷や奴で朝食。
- 出勤後はすぐに統計相談に乗った。昼はパンで済ませ,3限の公衆衛生学講義に備える。
- いま気づいたが,昨日までのグローバルヘルス合同大会のプログラムの中で,日本国際保健医療学会の代議員会に出るのをすっかり忘れていた。申し訳ない。
- 10:00から他の研究室の院生の統計相談に始まり,講義とかメールの返事とか再び院生の相談とか留学生の対応とかであっという間に時間が過ぎ,ミーティングが終わってからメールの返事を打っていたら21:30を過ぎたので帰りたい。昨日まで出張していたため,洗濯しないと着る物がなくなっているのだがどうしよう。今夜はまだ大丈夫か?
- 明日が締切というネットワーク仕事が降ってきているのだが,明らかに無理。放置したらどうなるのだろう? 予算を使って外注するのが正しいな。金など無いのだが。
- そういえば,昨日までの旅の途中で,ハヤカワ・ノンフィクション文庫から出ているダン・アリエリーの行動経済学の入門書『アリエリー教授の「行動経済学」入門』を読み終えたのだった。確かに面白いのだが,古い酒を新しい袋に入れただけというか,実験心理学とか社会心理学と同じような研究スタイルで得られた知見により,ヒトの行動の非合理性を実証した話の羅列であったような気がする。ヒトを対象とした介入研究だから,医学/保健学分野だったらメチャクチャに厳しい倫理審査を通らないとできないはずで,たぶん審査を通らなそうな研究のオンパレードだったが,行動経済学では倫理審査ってないのだろうか?
- 湊川公園廻りの終バスで帰宅。
- 東大人類生態の後輩から,国際開発プランニグコテスト2018京都の情報が届いた。面白そうな試み。とりあえず院生のメーリングリストに情報を流しておく。
- グローバルヘルス合同大会でプレゼン中にオーディエンスに対して挙手を促すものがいくつかあったが,どうして白か黒かの2通りに絞らせたがるのだろう。「なぜ日本では反HPVワクチン運動が盛んなのか」と題した(英語タイトルはもっと煽っているものだった)久住医師のプレゼン(おそらく反対運動のプロパガンダが成功したためといいたいのだろう。最後にリスコミを否定するのか尋ねたら反対運動の人たちは聞く耳をもたないので無視するというようなお答えだった)でも賛否だけ尋ねられたが,日本ではサーバリックスがカバーしている16型と18型による感染が欧米よりかなり低いので,RCTでエビデンスが出たが日本では未認可の9価ワクチンが認可されるまで待つべきとか,それも含めてコンジョイント分析や仮想評価法で総合的な判定をしてからでないと公衆衛生的な意思決定はできないといった意見は白にも黒にも含まれない。学生部会では学生が伝統医療への賛否を尋ねていたが,それこそ伝統医療も千差万別なので一括りにするのは不可能だ。こういう,話を単純化したがる態度こそ,グローバルヘルスでは避けるべきではないだろうか。
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