Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2018. Last Update on 2019年3月7日 (木) at 22:28:27.
若干頭は痛いが,思ったほど二日酔いの症状がなくてホッとした目覚めであった。とりあえずトイレに行ってから部屋の外で深呼吸しながらストレッチしていたら,西本さんも外に出てきたので,朝食前から健診を始めることにした。が,西本さんが手伝ってくれる3人に声を掛けたらまだ眠っていたので,開始まで暫く待つ必要があった。コーヒーを淹れて貰ったり(西本さんが1杯ごと淹れるタイプのドリップコーヒーを持ってきたら村長が大変気に入ったので,この村においていくことにしたもの)机を並べたりしているうちに起きてきてくれたので,7:00前くらいから健診開始。
要領は昨日と同じだが,もうラオス語の数字と小数点は覚えたので,昨日よりスムーズに進んだ。もちろんキャリパーや巻き尺の目盛を直接ラオス語で読める域には至らず,いったん日本語で読んでおいてから頭の中でラオス語に変換して読み上げる必要があるので,若干の間は空いてしまう。当初予定していたように英語を聞き取ってくれるなら直接読めるので,それよりは効率悪いが,まあ許容範囲だろう。
1時間半くらいしたところで人の流れが途絶えたので,いったん健診を休止して朝食をとることにした。コーヒーを淹れて貰う前に村長とすれ違ったときに抱えていたリスが調理されたものがメニューに入っていた。リスは罠で捕るのかと思っていたが,西本さんの話では,こちらではだいたい散弾銃で捕るらしい。そのため,時々鉛の破片が入っていることがあるから注意しなくてはいけないということだった。鉛中毒になるのはいろいろと悲惨なので,散弾銃を使うより罠猟の方が良いと思うが,効率の問題なのだろうか。たしかタケネズミは罠猟で捕るのがメインと聞いた記憶があるのだが,リスは罠に掛かりにくいのだろうか?
そのリス肉を炙ったのが,右写真では左側の皿に盛られた黒っぽいものである。より黒いのはレバーと思われた。まあ美味いと言えば美味い。動物の肉というよりも鶏肉に近い食感であった。上の白っぽいのはラタンの芽を潰したものだそうだが,これがメチャクチャに美味かった。大量の野菜もあり,例によって餅米を手につまみ,これらのおかずも一掴み合わせてから,右上の調味料をちょっと付けて食べるのが普通の食べ方である。好きなだけ食べられて良いのだが,こういう食べ方をする地域では食事調査が大変難しい。
食後暫く休んでから健診を再開したら,ちょうど良いペースで村人が来てくれて,かなり多くの人をカバーすることができた。それとともに頭痛も治まってきた。
来る人が途絶えたところで,この日の健診は終わり。データ入力してCSV出力し,写真をpdfに変換し,RとTeXを使ってpdfができたのは,ディナーの後,夜も更けてからだった。その後,焚き火で炙られていた薄焼きせんべいのようなものをいただいたら,大変美味であった。美しい星空を眺めながらゲストハウスの部屋に戻って眠ったのは23:00頃だったか。
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