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【第74回】 年度初めは忙しい(2019年4月1-2日)
- 4月1日月曜は12:30から14:20頃まで六甲台で博士論文審査。300ページを超える(本文だけでも200ページを超える)英文について質疑応答をしていると2時間近く掛かっても足りないくらいの感じだ。疲れ果てたが,名谷に戻って教員会議と写真撮影と年度初めの会。
- 5月からの元号が「令和」に決まったというニュースで,出典が万葉集の「初春令月氣淑風和」ということを首相が強調したらしいが,それがおそらく後漢時代の張衡による『帰田賦』の「仲春令月時和氣清」(リンク先ブログ記事から国会図書館所蔵のスキャン画像へのリンクがある)に基づいているという指摘がtwitterで多数なされている。いずれにせよ,出典の文脈からすれば,令は命令や指令ではなくて令色とか令名で使われる際の「よい」「りっぱな」という意味だろう。張衡という方はレオナルド・ダ・ビンチのように多才だったらしいが,この『帰田賦』が,任官していた張衡が安帝の政治に絶望して帰郷する際に詠まれたという話は裏がとれず本当かどうかわからない。もし本当なら考案者のウィットに拍手したいし,英語で発信しておきたいところだが。
- 4月2日火曜はラーメンを作って食べてから名谷キャンパスへ。10:45から検査2年生のガイダンス。次は13:00から4年生のガイダンスで「国際情報検索」を説明し,去年のように学生1人だと辛いので,選択するなら3人以上でお願いしますとアナウンスしてきた。スーパーまで歩いて広島風お好み焼きと中華春雨サラダを買ってきて昼食後,14:00から3年生のガイダンスでレポート提出についての注意など。14:50からの会議が1時間ほどで終わって,漸く自分の仕事ができる。とりあえず講義予定を更新しなくては。
- 科研の新規申請結果は,まだ新学術と基盤(A)(B)しか発表されていない(と思ったが,基盤(C)と若手とスタートアップも発表されていた)。他費目で代表とか共同とか研究協力者で申請しているものがいくつかあるので,もう暫く期待と不安が続く……って基盤(S)と挑戦的研究の発表は6月なのか? さすがにそんなに遅いことはないんじゃないかと思うが……。
- 講義予定の更新作業を続けながらドラゴンズとカープの試合を東海ラジオで聞いていたが,最高に近い勝ち方で興奮した。
- 安帝は聡明だったということだし,その没後,順帝の時代に張衡が地動儀を作ったという話が大学入試にも出題されているくらいだから,さっきの『帰田賦』成立話,少なくとも安帝の時代というのは正しくなくて,順帝の時代らしい(Wikipediaには138年に作られたと書かれている)。
(list)
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