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【第264回】 講義準備続きと会議とfmsb更新予定(2019年12月11-13日)
- 6:45起床。眠っている間に月刊Windows Updateがかかって自動再起動された模様。
- カレー風味のタマネギ鶏肉炒めを作ってレトルトご飯に掛けた朝食をとってから出発。
- まずは9:00から会議。終わってからは講義準備の続き。
- リスク差やリスク比の正確な推定にSantner-Snell method (Santner and Snell, 1980)が提案されていて,SASのPROC FREQには実装されている。Rでは,Exactパッケージのexact.test()を使うことにより,リスク差についてはZ-pooled法かcsm法なら信頼区間が推定できるが,Santner-Snell法の場合,リスク差の推定値は出てくるが信頼区間は出ない(足し算すれば出るはずだが)。ちなみにlibrary(Exact); exact.test(matrix(c(321, 411, 365, 278), 2), conf.int=TRUE, conf.level=0.9)とすると,Z-pooled法によるRothmanのIntroduction本のTable 9-1データの90%信頼区間が-0.173から-0.084と表示される(これだけ大きなサンプルで,この有効桁ならば,Rothmanのテキストに書かれている連続性の補正のないWald法による正規近似でも得られる結果は同じである)。Z-pooled法も相当長い時間が掛かるが,csm法ではメチャクチャに長い時間が掛かるので,余程小さなサンプルでない限りお薦めしない。Santner-Snellによる信頼区間計算は暇があったら自力で実装してみようと思うが,とりあえず後回し。今日作ったコードは,codes-for-Chapter9.Rとしてアップロードした。
- 14:00から2つめの会議が1時間弱。その後16:50頃までかかって講義準備が終わった。
- 17:00から領域会議,次いで18:00から院生中間発表会があり,MalawiからのSkype発表もうまくいったので良かった。
- 木曜は例によって朝から晩まで講義と修論指導とミーティングで暇が無かった。Table 9-1とTable 9-2のデータソースの引用元が間違っているのを見つけたので(Companion SiteのErrataページにも未掲載なので),Dr. Rothmanにメールでお知らせした(自分が作った講義資料では正しい情報を載せた)。これまで何年も使ってきたテキストだが,今年初めて引用元データまで当たることにしたら,いろいろ発見があった。Rothman大先生といえども完璧ではないのだよなあ。
- R-3.6.2がリリースされた(Peter Dalgaardのtweet)。コード名は"Dark and Stormy Night"であり,例によってPeanutsからとられたもののようだ(たぶんこれ。説明するのも野暮だが,スヌーピーが"It was dark and stomy night"と物語をタイプしていたら,それを読んだルーシーがつまらなそうな顔で「あなたの物語は何が間違ってるか知ってる?」と言ってから,畳みかけるように「機微が足りないのよ(They lack subtlety)」と言ったので,スヌーピーが打ち直した物語は"It was a sort of dark and kind of stomy night"だったというオチ)。既にソースとWindows用インストーラはCRANで公開されているが,MacOS用はまだらしい。
- リトグリが1月9日からNHK-FMで新たに冠番組『リトグリのミューズノート』をもつことになったようだ(NHKのサイト
によると,12月24日の,現在のパーソナリティであるmiwaの最終回には,リトグリがゲスト出演するとのこと←幻を見たのか,14日朝確認したらそんな情報は無かった)。パナソニックの録音ラジオRF-DR100の活躍の場がまた一つできたな。毎週録音設定しよう。ちなみにこの番組名のミューズは,もちろんギリシャ神話の音楽の女神だが,この女神たちが9神にまとめられたのはヘシオドスの神統記である,とWikipediaにあった。邦訳は岩波文庫から720円ででているのだが,英語なら無料で読める。
- Amazonで注文していた,Ishige N (2001) "The history and culture of Japanese food" (Kagan Paul Ltd.), ISBN 978-0-415-51539-9(Amazon | honto | e-hon)が届いた。日本食の歴史と文化というタイトルだが,先史時代から語りはじめ,それが稲作が入ってどう変わったか,という感じに続いていくので,人類学的だったり地理学的だったりするスコープが楽しい。
- FNS歌謡祭1週目でやっていたLA DIVAのBohemian Rhapsodyが凄くて,とくに森山良子の自由自在さと平原綾香の音域は超人的だと思ったが,実はYou've got a friendでのmanakaの音域も相当広いし,芹奈の自由さも相当なものなので,いつかリトグリにBohemian Rhapsodyをカバーして欲しいなあとも思った。病膏肓に入ったか。
- 金曜は冷や奴載せご飯と焼き餃子で朝食を済ませ,名谷キャンパスへ。10:00からの会議が意外に長引いて11:00近くまでかかった。昨日はほとんどメールの読み書きもできなかったので,事務仕事とメール返信だけで13:00を過ぎた。
- たぶん誰かのtweetで知ってAmazonに注文していた,ノースカロライナの疫学の教授が書いた新しいテキスト,Daniel Westriech (2020) "Epidemiology by design", Oxford Univ. Press, ISBN 978-0-19-066576-0(Amazon | honto | e-hon)が届いたが,扱っている内容は割とRothmanの"Epidemiology: An Introduction"に近い感じ。かつ,DAGが使われていたり,DIDとか操作変数法の説明があったり,と新しい話も押さえられているが,デザインごとに話がまとまっているという構成に特徴がある。Introductionよりページ数が少ないので,それぞれの記述はあまり詳しくないが,その分読みやすくは感じた。
- 毎日新聞がCOP25でのグレタさんのスピーチ全文の邦訳を掲載してくれている(動画,英文書き起こし)。
- fmsb更新完了まではもう一息だが,講義準備も必要。ともあれ,今日は20:25頃に切り上げて帰途に就いた。帰宅後,Mステを視聴。All I want for Christmas is youと愛しさにリボンをかけてのメドレーは素晴らしかった。
- 晩飯も済ませたので,もう少しfmsb更新作業をするか。
(list)
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