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【第233回】 いよいよEZRがCRANに入りそう(2013年1月7日)
- センター試験の代休日なのだが仕事が終わらないので,6:00に「恋のスーパーボール」のイントロで起床し,油揚げと白菜の味噌汁,松前漬,ご飯というシンプルな朝食をとって出勤。
- RcmdrPlugin.EZRについて,Prof. John Foxからゴーサインが出た。後は神田先生がCRANにsubmitされるのを待つだけだ。
- 舟尾さんのサイトで言及されているRStudio - Shinyは確かに面白そうだ。Rで人口予測を実行するソフトのプラットホームとして使ってみようかな。
- 土曜の夜に一気読みした瀧羽麻子『左京区七夕通東入ル』で,登場人物の一人が英国留学してイタリア人の先生から口癖のように言われた言葉として出てくる,"Don't worry, be happy!"って良いなあと思っていたが,昨日CDを整理したら出てきたG-Clefの3枚目のアルバム"Kiss to fence"の最後の曲のタイトルがまさにそれであった。いわゆるsynchronicityだが,50人のクラスならかなり高い確率で誕生日が同じ人がいるという話と同様,synchronicになりうる表象は無数に存在するので,とくに不思議なことではない。まあ,何となく嬉しいから,それはそれでいいんだが。
- 2月1日,2日と北大でフィールドワークの研究会をするために出張することになっていて,旅費が先方負担なので,格安でと言われていたのだが,すっかり航空券をとるのを忘れていて,既にJALやANAだと物凄い値段になってしまうことに,さっき気づいた。慌ててJetstarのチケットを買ったが,これは確かに安いな。バスより安いじゃないか。こんなに安くて大丈夫なんだろうか。後は宿も取らなくては……と思ったら,実は楽天トラベルで,宿を決めてから+JAL往復という買い方をすれば,今からでもJALが格安で取れることがわかったが,もはや後の祭りだ。まあ,一度くらいJetstarを使っておくのも良かろう。
- 年末にAmazonに注文していた本やCDがどさっと届いたり,社人研から人口問題研究の最新号が届いたり,週刊医学界新聞の最新号が届いたり,と読むものがたくさんあって,嬉しいのだが読み切れない。Potter GE (2010) Estimating social contact networks to improve epidemic simulation models. UMI Dissertation Publishingは,ワシントン大学の学位論文で,人と人の間の接触を推定することでインフルエンザのシミュレーションモデルを改良したという本。引用文献の中でAnderson and MayをAndersonの単著のように書いていたり,レビュー部分でAckerman EのSUMMERSシミュレーションシェルを使ったVESPERSに触れてもいないなど,若干残念な部分もあるが,ネットワーク推定のところはなかなか面白そうな感じ。作図の多くは明らかにRを使っているように見えた。
- 三中信宏(文)+杉山久仁彦(図版)『系統樹曼荼羅:チェイン・ツリー・ネットワーク』NTT出版,ISBN 978-4-7571-4263-3(Amazon | honto | e-hon)は,古今東西のさまざまな図版を眺めているだけでも楽しいなあ……と思って,三中さんの文章を堪能する前に,図版だけ先にあらかた見てしまった。第2部の家系図は系譜人口学者や文化人類学者にとって実に興味深いところだ。パプアニューギニアで,文字を持たず長持ちする記録用具ももっていないHuliやGidraの人々が何代も前まで先祖を遡って覚えているのは,どういうイメージで覚えているのだろうか。Gidraでは,クランごとに祖先となる動物の精霊が決まっていて,この土地はこの精霊のモノ,というのがあるので,どこのクランに属しているかによって使える土地が変わってくるから,長老たちがそれを(養子縁組も多くて複雑なのにもかかわらず)良く覚えているのは合理的なのだが,彼らの頭の中にどういうイメージで格納されているのかについては考えたことがなかった。Gidraの系譜を聞き取った大塚さんや,Huliの系譜を十代前まで遡って聞き取った梅崎さんは,その辺りも聞き取っているだろうか。土地に結びついていることから,そこに根を張った樹のイメージだったらわかりやすいのだが,たぶんそういうことではないのだろうなあ。
- 人口問題研究の最新号は,ざっと目を通したところ,「都道府県別にみた女性の年齢(5歳階級)別出生率および合計特殊出生率・2011年」が面白かった(TFRに対して,日本人口学会が推奨する合計出生率ではなく,いまだに合計特殊出生率という語を使っているのは残念だが)。非常にシンプルに,平均出産年齢とTFRの地域相関をみた散布図と,母の年齢5歳階級別出生率を都道府県別に計算してプロットしたものと,出生順位別TFRを都道府県別にプロットしたものが掲示されているのだが,これが素晴らしく雄弁だ。平均出産年齢は大まかにみればTFRと負の相関関係があるのだが,沖縄だけそこから外れて高いところに位置し,その原因が他都道府県と違って第3子以上の出生率が高い点にあること,東京のTFRが極端に低いのは第2子以降の出産が極端に落ちているせいであることが一目瞭然だった。
- 週刊医学界新聞は2025年の医療と介護というチャレンジングな特集を組んでいて,最初の記事である東大の高齢社会総合研究機構の人たちの記事で,病院多死社会から1950年代には8割以上がそうであったように自宅で看取りを行う社会に回帰する必要性があるというラジカルな主張がなされていた。長野県泰阜村は村の予算の1/3を福祉に回すことで「畳の上で死にたい」という希望を叶えることを可能にしたが,そこであってさえ,介護や福祉の専門家に老人介護を任せて子や孫は都市部へと出て行ってしまって帰ってこないということが10年以上前から問題になっていたから,そんなに簡単な話ではないと思う。
- 帰宅後,LCD-8000DAをS480につないでみたが,一勝一敗という感じ。S480背面のUSB端子から給電できるのは素晴らしいが,HDMIからDVIへの画像出力はダメだった。しかしまあ,アナログ画像出力はちゃんと動作してS480の設定はできたし,DVDも再生できたので支障ない。チェックのためと思って,宮崎あおいと小出恵介が主演した「初恋」という映画を見始めたら,つい引き込まれて最後まで見てしまったのは誤算だった。画像が8インチでチマチマしているのだが,音がいいので意外に物語に入り込めた。なお,使っていなかったUSB-HDDにmp3ファイルを大量に入れて前面USB端子につないだら,ちゃんとリモコンで選んで再生できた。これで帰宅後の音楽鑑賞は,ほぼS480で完結できるな。
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