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【第1236回】 神戸駅廻りで本を買って出勤し,採点と成績処理(2016年2月13日)
- 6:30起床したが,椅子に座って暫くボーッとしていた。「あさが来た」が始まってしまったので,鶏もも肉と青梗菜とキャベツをマギーブイヨンで煮込んで白胡椒を振ったスープを作り,切り餅を電子レンジで40秒加熱して入れた朝食を作った。食べながら,週刊ニュース深読みを見ていたら,小野アナウンサーが痛々しかった。もしあの発言が番組構成上言わされたのならハラスメントではないか。今日も採点と成績処理の続きをするため,9:00過ぎに出勤。昨夜のリベンジのため神戸駅廻りで行くことにした。バスの中で,このところ読んでいた久坂部羊『ブラック・ジャックは遠かった:阪大医学生ふらふら青春記』新潮文庫,ISBN 978-4-10-120341-6(Amazon | honto | e-hon)を読了。医学科では教員も学生も互いに先生と呼び合う習慣への違和感とか,絵画への傾倒とか(青木繁「海の幸」は一度実物を見たいと思った),共感する点も多々あったし,パプアニューギニアで外務医務官をしていたという時期からすると,もしかすると現地でお会いしたことがあるのかも? と思ったりした。何十年も前の大学ではカンニングする学生に甘かったけれども,今では非常に厳しいというのもその通りで,例えば神戸大学医学部保健学科の期末試験では,カンニングが発覚すると,その学生は当該科目だけでなく,その学期に受けたすべての科目が失格になってしまう。たしか,神戸に着任する前に勤めていた群馬大学医学部医学科も同様の規定だったように思う。厳しい世の中になったものだと思う(ほぼすべての科目が必修である医学科や保健学科では,それでほぼ留年が確定してしまうので,教員だってできればそんな事態は回避したい。だから怪しい動きをしている学生がいると,試験監督している教員側もわざと近くに張り付いて阻止しようと努力するわけだが)。ただ,新臨床研修制度について,「危険な状況は許せないとマスコミが騒ぎ,研修医のバイトを禁止したのが,先の臨床研修制度である」と書かれているのは(p.143),医局を解体するために新臨床研修制度を作ったという黒川清『大学病院革命』の記述とは合わない。海堂尊が何かの本で,確かに医局は解体されたが,それによって不人気の病院や不人気の診療科が医師不足になるという弊害が起こったと指摘していたと思うので,たぶん黒川の記述の方が本質を突いているのではないか。
- 川端裕人『声のお仕事』文藝春秋,ISBN 978-4-16-390386-6(Amazon | honto | e-hon)を買おうと神戸駅の本屋に入ったら,千里眼シリーズ,万能鑑定士Qシリーズ,特等添乗員αシリーズ,探偵の探偵シリーズとほぼ全作読んできて,当然このシリーズ第1弾も読んだ松岡圭祐氏『水鏡推理II インパクトファクター』講談社文庫,ISBN 978-4-06-293332-2(Amazon | honto | e-hon)があったので即買いし読み中。STAP騒動を強烈に意識した設定で(ちょっとやりすぎな気はするものの)面白いが,若干突っ込み所あり。暇があったら後で具体的に指摘するが,研究者にチェックしてもらってないのかなあ? しかしそれ以上に,神戸大学の保健学研究科に勤務している者としては,ヒロインたちが通っていた(という意味では,ヒロインの出身地はモデルと違うが)小学校名(少しだけ変えてあるが丸わかり)とか,遊んだ公園(これはぼくも時々散歩に行くことがあるが,そのままの名前で奥須磨公園だった。もっとも,確かにその小学校から歩いて行ける距離だけれども,小学生女子が2人で遊びに行くようなところかというと少々疑問なところだが)とかがツボだった。
- 採点と成績処理をしているうちに21:00を過ぎ,物凄い暴風雨で帰れなくなった。この際,研究室でovernightして仕事をこなそう。
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