Latest update on 2018年7月30日 (月) at 08:28:21.
【第1898回】 論文発表会とか講義準備とか(2018年7月25日)
- 6:15起床。パスタとヴルストを茹で,湯を切ってからオリーブの実をいくつか載せてマリナーラソースを掛けて混ぜただけの手抜き朝食。まあそれなりにいける。
- 髪の気持ち悪さが耐えがたいので藪中まで歩いて華の湯に入った。ここはタオルなど持参する必要があるが430円と安くジェットバスや露天風呂が気持ちいいのが良い。風早から妙法寺,妙法寺から啓明学院前とバスを乗り継いで出勤。
- それにしても暑い。
- 奥村さんの四分位数の定義のまとめ。
- Haruka SakamotoさんがBBC Newsを引用してtafenoquineという抗マラリア薬についてtweetされていたので,かつてマラリア研究に関わっていた血が騒いで連続返信tweet。
▲これまでも治療・予防薬として使われてきたけれども三日熱再発防止薬として認可されたのですね。肝内休眠期原虫に効くのは従来プリマキンの2週間連続服用が唯一だったところ,生物的半減期が2〜4週と長いので1回服用で済むのは確かに利点です。ただG6PD欠損の人にはプリマキン同様使えないそうです。▲比較的安くて簡単な検査キットがあり(例えばhttp://dominoweb.dojindo.co.jp/goodsr7.nsf/codelist/G256?OpenDocument),指先穿刺の微量血液で検査できます。ソロモン諸島の電気がない村でも使えました。ソロモン諸島では現地の研究所スタッフに使い方を教えてRDTで三日熱陽性ならこれも調べて活性あればプリマキンも投与という対策してました。▲が,やっぱり2週間連続服用だと,いくら1錠ずつ小袋に入れて14日分をカレンダー式に紙に貼り付けてあげてもコンプライアンスが悪いので,この薬が使えたら大きいと思います。副作用の精神症状というのは少し気になりますが。ちなみにG6PD絡みだと自治医大松岡先生のこぼれ話が面白いです。
- 午後1番で秋修了の院生の学位論文発表会。修論は,いろいろ頑張って調べているんだけど,統計解析が足りない感じ。というより,ちょっと角度を変えた解析をした方がいいと思った。時間切れか? 博論は原著論文としてアクセプト済のはずなので一通り解析まで完了しているはず。しかし発表時間が短すぎて全貌がわからないなあ。とくに深部脳研究が難しくて良くわからない。最後の双生児とその母親の睡眠リズムの変化を実測した研究は面白かったが,混合栄養なら夜間のケアは分担できるはずの父親の関与を定量的に調べていない点がちょっと残念だなあと思って質疑で突っ込んでみたら,エピソードとしては訪問時に聞けていて,一番良く眠れている母親は児と別床で深夜0時から早朝までのケアは父親担当とのことだった。が,産後うつ質問紙のスコアはその人が一番高かったので,元々繊細な人だから父親の助けが必要になっているという因果関係かもしれず,父親が関与すればよく眠れるようになるのかどうかは必ずしもハッキリしないという答えだった。かつ,母親の産後うつ得点と睡眠障害は関連があるから,この場合はどうだったのかも尋ねてみたが,例数が少なかったせいもあるが,この1例の影響も大きくて,とくにうつ傾向の人が眠れていないことはないそうだ。たぶん今後は生殖補助医療で高齢者が多胎妊娠することが増えるだろうから,そういう人たちを対象にして,この方法論で特異的な睡眠障害が出ないかを確認し,もしあるなら原因を探り,対策を提案するような研究をしたら大きな意義があるだろうと思われた。
- 明日の講義準備と来週の試験問題作りをする午後。
- 18:30からのエビデンスベーストヘルスケア特講は三重大学から谷村先生に来ていただいたのに,先週試験が済んでしまっているせいか出席者が非常に少なかったので申し訳なかった。留学生は2人出席していたので同時通訳したが,大変に疲れた。
- ドラゴンズがベイスターズに4-3で惜敗したので余計に疲れ果てたが,湊川公園廻りの終バス1本前には乗れるか?
△Read/Write COMMENTS
▼前【1897】(会議で六甲往復(2018年7月24日)
) ▲次【1899】(前期4コマ講義最終日の翌日は午後から東京へ(2018年7月26-27日)
) ●Top
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]