最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
奪われし未来 | 翔泳社 |
著者 | 出版年 |
シーア・コルボーンら(長尾 力 訳) | 1997 |
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
自然からのしっぺ返しという言い方は好きでないが,よくわからないままに欲望を果たしてしまったことのつけがまわってきただけである。現代に至ってもまったく反省していないのが人間である。有吉佐和子の「複合汚染」に比べると人間の生々しさには欠けるが,データはきっちりと押さえられていて,よく言われるように,現代版「沈黙の春」(レイチェル・カースン著。新潮文庫所収)というのは的を射ていると思う。