最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
兵士に聞け | 新潮社 |
著者 | 出版年 |
杉山 隆男 | 1998年8月 |
秦谷 耕平 <pppb160.kyoto-inet.or.jp>
学生時代、卒業論文の調査先でふと買い求めたのが「兵士に聞け」の単行本だった。就職を間近に控え、「大卒自衛官」「防大生」の文字が目に留まったからである。
600頁にものぼらんとする大著ながらも、一晩明かして作品を読みきってしまったのは、「自衛隊」といえばとかく社会的枠組に取り込まれがちな作品が多い中で、「名もなき個々の兵士たち」という、「もうひとつの鏡」にも似た視座を解放してくれた故だったのかも知れない。
この8月、文庫本が出て再び手に取った。
余すことなく読み切り、この大著をものした杉山隆男を、当世指折りの作家と認識するようになった。
近く、「兵士を見よ」の名で、続編が出るらしい。
全く、待ち遠しい。
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
ご紹介ありがとうございます>秦谷さん
今日買ってきて読み始めました。自衛隊については,つい制度あるいは秦谷さんのおっしゃる「社会的枠組」だけで見てしまいがちですが,既に25万人もの隊員がいて,その人たちの生の声を聞かせてくれるという,凄い本ですね。まだ「日陰者」しか読んでいませんが,文章もうまいと思いました。読了したらまた書きます。