最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
サイバースペースからの攻撃 Der Angriff von Cyberspace | 雷韻出版 |
著者 | 出版年 |
河上イチロー | 1999 |
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
三好万季さん(http://www.platz.or.jp/~yoroz/)のインタビュー記事を読もうと思って買ったのだが,実はそれ以外の記事もとてもまともだった。何らかの形でインターネットに関わっている人は必読といってもよい。
でもこんなに奇を衒った装丁では,手に取ることすら躊躇われる。よくあるアングラ本かと思ってしまい,3日は買うのが遅くなった。逆に勘違いして買う読者を減らす危険を冒してでも,もう少し普通の装丁にしたらいいのではないかと思う。
もっとも,ところどころ理解が甘い点があるのは注意すべきである。例えば,226ページでのフリーソフトの捉え方はちょっと甘い。山形浩生さん(http://www.post1.com/home/hiyori13/jindex.html)が訳されたエリック・レイモンドの文章くらいは読んでから書いて欲しいなあ,こういうことは。p.207でのfj批判はおかしい。fjは違うメディアなんだということは,当然理解していなくてはおかしい。
とはいえ,そこらの凡百のインターネット入門書を10冊読むよりも,本書1冊読んだ方がためになることは保証する。お薦めである。
以下,全然書評ではないのだが,この本に紹介されていた村上龍氏のメールマガジンに登録したら,駒場で図書館整理のバイトをしたときからの旧友玄田君が登場していてびっくりした。やるなあ。
はぎはら <k1-2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
「そこらの凡百のインターネット入門書を10冊読むよりも,本書1冊読んだ方がためになることは保証する。」
という書評を見て読みました。まぁそこらの凡百のインターネット入門書というものを呼んでないので判断は付かないが、これからインターネットの世界に入ってみようと思っている人には、その中での気をつけるべき事はわかるのではないでしょうか。
もちろん入門書という側面ばかりでなく、辛辣なマスコミ批判も展開しています。「Dr.キリコ事件の真相」などは目からウロコでした。
書評とは関係ありませんが、この本に出てくる3つのデマ、全部知ってた自分はやはりインターネットに深くかかわっているんだなぁと思いました。