最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
お月様はお空のバナナ | 未来工房 |
著者 | 出版年 |
草川八重子 | 1999/2 |
スギナ <x11-023.tokyo.highway.ne.jp>
「子どもから解放されて、私は好きなことができた。だからそれをエネルギーとして、柔らかい心で子どもたちに接することができたのだと思う」 どきりとする言葉でこの本は始まる。不倫本かと思いきや、実は3人の孫がいる女性。昔ながらの「いいおばあちゃん」のお約束に縛られない彼女は自由な目線でと共働きの両親を持つ3人の子供を見、幼な子たちの口から手から零れ落ちた言葉や仕草を拾い集めて宝箱にしまった。この本は、その宝箱である。息子が「狼少年ケン」を「オータミショーネンテン」と発音したように、その子もカ行の発音が苦手なこと。それを知って笑う喜びは「人生のごほうび」と著者は表現する。この本に出会えてよかった。私や、まだ見ぬあなたの毎日がもっともっと輝きますようにと優しい気持ちにならずにいられない。