最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
日本再共同体論 | 現代書館 |
著者 | 出版年 |
立花弘志 | 2000.11.20 |
Hiroshi <cse6-37.osaka.mbn.or.jp> website
日本の年功賃金は、たんなる賃金制度ではありません。
年功賃金とは「見えない債権・債務」の積立であり、
それはレヴィ=ストロースのいう「交換」です。
(*レヴィ=ストロース:構造主義の提唱者として知られるフランスの文化人類学者)この「交換」の仕組みが日本社会を拘束し、市場メカニズムをねじふせ、
古い共同体原理をよみがえらせています。日本で年功賃金が成立したのは敗戦の翌年1946年であり、
このとき社会は奇跡的に歴史に逆行し、再共同体化しました。
そして、明治・大正期とは異なる特殊な社会をつくり上げ、
日本は高度経済成長へ向かったのです。まったく新しい視点による日本論。