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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『この島で一番高いところ』

書名出版社
この島で一番高いところ祥伝社文庫
著者出版年
近藤史恵2000年



Nov 21 (tue), 2000, 11:06

中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website

無人島テーマ中編競作企画の1つ。「そして誰もいなくなった」の系譜というか,実に正統派の無人島小説である。正体のわからない殺人鬼が迫り来る恐怖を描いている。

悪く言えばひねりも何もないので,ミステリといっても推理を楽しむようなものではない。しかし,氷室冴子の「白い少女たち」的な少女小説の雰囲気を色濃くまとった話でもあるので,独特の痛々しさを漂わせていて,なかなかよい。

●税別381円,ISBN 4-396-32811-7(Amazon | honto


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